クローバー
雷が鳴る。そして、自分は闇の中で雨に濡れている。下を見ると、脱ぎ捨てた靴とクシャクシャになった四つ葉のクローバーがいた。「おい!」誰かの声が聞こえた。「戻って来い!」同じ声が聞こえて、腕を掴まれた。声の持ち主は赤かった。見るとぞっとした。そして、自分は声と一緒に闇の中を飛んだ。そして、僕も赤くなった。
2ヶ月前
今年入ってこれで自殺者は3人目だ。他クラスから出てる。ただ、問題は全員自分の友達だったてことだ。何で、何で、何で…
1ヶ月前
行きたくない…行っても自分は存在しない。なにか自分は迷惑をかけたのか。自分は悪くない、弄ばれてるだけだ。踏まれる蟻と同じだ。と思いながら登校する今日この頃だ。
「おはよう」声が聞こえた。唯一の理解者の声だ。「悠斗か…」「どうして、そんな顔してるんだ。まぁ、どうせ学校に行きたくないとか思ってるんだろ。大丈夫俺がついてるだろ。あっ、これあげるよ。四つ葉のクローバーだ。」「あ、ありがとう。」「しっかし、何であいつらは、急にお前を無視する様になったんだろうなぁ。」「あの、3人の自殺者で不気味に思ったんじゃない?…」「そうかもな。」
1週間前
(あれ?悠斗だ!クラスメイトと話してる。珍しいなぁ。)「もう、やめさせてくれ、悠斗。」「ハァ?誰がやめたいって思っていいって言った?」「ドン!」「あいつの様子をみると心苦しいんだ!」「そうか、それならやめても良い、ただし、あいつの友人達の二の舞になっていいならなぁ〜。はーはっはっはっ。じゃぁ、よろしく〜」自分はダッシュで家に帰った。そして、自分の部屋でクローバーを持ち震えていた。
1時間前
「大丈夫か?最近休んでるけど、心配になってきちゃった。」「う、うん。ね〜一緒に廃病院行かない?」「肝試しで?」「まぁ、そんな感じ。」「いいよ、じゃあ行こうか。」
3分前
「ね〜。何で自分の友達って死んだんだと思う?悠斗。」「イジメが原因だって聞いたけど。」「違う、お前が殺したんだ。お前が殺した。そして、僕の人生を狂わせたんだ。お前が、お前が、、」「ちょっと、何を言ってるのかさっぱりだなぁ。」「しらばっくれても意味ないぞ。自分は見たんだ。お前がクラスメイトを脅してるのを。」「あれはー、もうイジメるなって意味だったんだよ。ちょっと手荒だったけどさぁ。」「違う。クラスメイトはやめたがってた。お前があいつの友人達の二の舞になりたいか?って言ってた。あいつらって自分の友達のことだよな。そうじゃなかったら、どういう事なんだ。」「はーはっはっはっ。バレちゃってたか〜。」「なんで自分を不幸にしたかったんだ。」「不幸?逆だよ。俺と一緒の方があんなクソどもと一緒にいるより何十倍も楽しい筈だ。俺は幸福にしただけさ。」「いかれてる。」「イヤイヤ、俺はいたって正常さ。俺はお前と一緒に生活したかった。するべきだったんだ。あのクソどもは邪魔だった。ただ、クソどもは廃棄した。しかし、お前は俺に話しかけない。だから、みんなに演技してもらってたんだ。そして、お前と俺はかけがえのない仲になったんだ。」「悠斗は自分から奪ったんだ。全てを。お前こそクソだ!お前こそ、廃棄されるべきだ!」「や、やめろ!」悠斗を彼のインクで赤く塗った。自分は屋上へ駆けあがった。四つ葉のクローバーを握り締めて。
初めての作品です。怖さはあまり重視していません。つまらなかったらすみません。