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異世界で真実の愛を  作者: ぬっすぃ~
第一章 異世界転生する為に
17/113

17.女神様の謝罪

神界へ移動して来た私達の前に、テラ様と2柱の女神様が現れました。


『天使長のロカと戦乙女見習いのクエフリーネです。カティア様からお話があるとの事で神界へとまいりました』


『ロカ、クエフリーネさん、お二人をお待ちしていました。カティアとナスハからお話があるそうです』


テラ様がそう言われると2柱の女神様が前に出てきて話されます。


『戦の女神カティアなの』


『時空の女神ナスハです』


私もロカに促され自己紹介をする。


「戦乙女の見習いになりましたクエフリーネです」


『カティア様、ナスハ様、私達にお話との事ですが一体どのようなお話でしょうか?』


『今回、私達はクエフリーネさんに謝罪しなければなりません』


『そうなの、リーネに謝るの』


「えっ、私にですか?」


『谷澤祐也さんを勇者としてこちらの世界へと召喚させた事に対しての謝罪です』


「どういう事ですか?」


『こっちの世界の人族に勇者召喚の提案をしたのは私なの』


『カティアの神託を受けた人族に勇者召喚のための魔法陣を授けたのが私なのです』


『だから、ごめんなさいなの』


『ご迷惑をお掛けして申し訳ございません』


『カティアとナスハがこの世界のために勇者召喚を進めたために、谷澤祐也さんと岡崎燐子さんの運命が大幅に狂ってしまった事への謝罪です』

『そして、今回の事態を把握出来ていなかった私からも謝罪いたします。岡崎燐子さん、申し訳ございません』


「ちょっと待ってください。神様に謝罪されると申し訳なく思うんですけど、今回の勇者召喚はこちらの世界に必要だったんでしょう?」


『そうです。今回の勇者召喚はこちらの世界にとって必要な事でした』


「私と祐也には迷惑な話だけど、そんな理由があったらしょうがないじゃないですか」


『そう言ってもらえると私達も助かります』


『今後は私達が出来る限りのフォローを行いますので、何かございましたらお気になさらずにお話してください』


『私もリーネが戦乙女で活動する時は協力するの』


「分かりました。何かありましたらご相談いたします」


『天使長ロカにもお伝えする事がございます』


『ナスハ様、何でしょう?』


『私達、女神でも世界を良い方向に導くのは大変難しい事です。あなたも女神に成られるのですから、今回の事はよく覚えておいてください』


『分かりました』


『では今後、岡崎燐子さん、いえクエフリーネさんの事はロカに一任したいと思います。クエフリーネさんが現世へと転生されるまでに必要な事柄の決定権をロカに与えます』


『私が全て決定しても大丈夫でしょうか?』


『これも女神になるための訓練だと思ってください』


『分かりました。謹んでお受けします』


(女神様の話だとロカは女神になるのが決まってるのかな?)


『リーネ、例の件』


「あっ、テラ様。一つ提案したい事があるんですが」


『提案ですか?いったい何でしょうか?』


「えぇ~と、ストレージで換装や戦乙女の槍を使えるようには出来ないでしょうか?」


『ストレージでですか?それは何故でしょう?』


「ちょっとした事なんですが、ストレージと時空庫を使い分けるのは煩雑ではないかと思いまして」


『ロカ、そうなのですか?』


『私は特にそのように感じてはおりませんがリーネの感覚だと煩雑と思うようです』


「私が特に思ったのは、戦乙女の装備をストレージで管理出来ないのはどうなのかな?って。時空庫だと魔法なので万が一って事も考えられませんか?」


『クエフリーネさんの言われる事も一理ありますね。現在の時空庫では魔法を制限されると戦乙女の装備が使えなくなってしまいますし。カティア、ナスハ、どう思いますか?』


『私は便利な方がいいの』


『ストレージで一元管理出来る方がよろしいかと思います』


『ではストレージを更新しましょう。個人所有物のみ、認識下で制限無く出し入れ出来るって感じでよろしいでしょうか?』


「ストレージの機能に換装はつけれませんか?」


『所有物を無制限にする事で、ある程度は換装のように使用出来るはずですが?』


「時空庫と同じ感覚で使える方がいいかなって」


『分かりました。ストレージに換装の機能を追加ですね。せっかくですので固定装備の選択も出来るようにします』


「ありがとうございます」


『今回のストレージ更新にともないステータスも変更したいと思います。変更内容は皆さんへの告知で詳しく説明しますので少しお待ちください』


「えっ?はい?」


〔皆さんに報告があります〕


テラ様の言葉に疑問を浮かべていると、突然、頭の中でテラ様の声が聞こえます。


「何これ?」


『テラ様の念話よ。天使達に一斉に報告する事があったりすると使われるのよ』


〔今回、ストレージの機能を更新する事になりました。この更新によりストレージに換装機能の追加及び固定装備の設定が可能になります。またステータスの項目に眷属スキルを追加し、ストレージや戦乙女の槍を眷属スキルに変更します。戦乙女の槍を眷属スキルに変更するにあたり、複合魔法の戦乙女の槍は削除されます〕


「なんかいっぱい変更されてない?」


『ストレージの更新で整合性を取るために必要な変更だと思うよ』


『変更内容は以上です。今後の事はロカに任せますのでよろしくお願いしますね』


『分かりました。テラ様、カティア様、ナスハ様、私達は訓練に戻りたいと思います』


『クエフリーネさんもよろしく』


『リーネ、じゃあなの』


『クエフリーネさん、頑張ってください』


「はい。ありがとうございます」


女神様達からの謝罪。

という思いがけない事態に困惑した私ですが、なんとか落ち着きを取り戻し訓練を再開するのでした。

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