8年越しのホワイトデー(200文字小説)
掲載日:2019/03/11
8年前に貰ったチョコのお返しをボクはまだしていない。
当時はあんなことがあって、それどころではなかったから。
その後、彼女は町を離れた。
「いつか戻って来られるかな?」
そう言って彼女は寂しそうに笑みを浮かべた。
突然だった。
「ただいま」
彼女だった。傍らには小さな女の子。
「キミの?」
「そう」
その子を見ながら、彼女は幸せそうな笑みを浮かべた。
僕はポケットに忍ばせていたものをぎゅっと握りつぶした。
「よかった…」




