表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/3

無敵チート貰ったけどめっちゃ死亡フラグが立ってる!?

チート主人公なのに死亡フラグが立ちまくる方が物語が進むんじゃないかな

◆そんなチートで大丈夫か?


なんか知らんが目の前に神様がいた。


「おつ〜」

「俺死んだの?」

「そうだよ〜」


軽い神様だな。

大丈夫だろうか、いろいろと。


「まあそう言わずに、チート転生できるよ」

「そこんとこくわしく」


神様からチート能力貰って転生がついに俺にも。


「この4つから選んで」


そう言って神様は4枚のカードを取り出す。

カードにはそれぞれ、最強・無敵・不死・不老と書いてあった。

ここから選べということか。


「さいつよとは?」

「攻撃力最高、ドラゴンワンパンできるよ」

「防御は?」

「スライムになぐられたら死ぬ」


あかんやん。


「次で」

「無敵は防御最高、物理でも魔法でもダメージ受けない」

「いいね」

「でも攻撃力は凡人、地道にレベル上げだね」


地味な努力は苦手だ。


「次でどうぞ」

「不老はそのまま、寿命で死ぬ事はないし歳をとる事も無いね」

「肉体レベル凡人ならメリット無いのでは?」

「寿命で死んだ老人とか研究者には大受けだよ」


俺はどっちでもないが。


「不死って良いんちゃう。絶対死なないならすごくチートっぽい」

「素人にはお勧めしない」

「その理由とは」

「長く生きてると目標がなくなり精神病んじゃう」

「わかる」

「あとマインドコントロールとか肉体拘束にも弱い、奴隷にされたりする」

「奴隷制度とかあるんだ」

「あるよ」


死ねないのにずっと奴隷とか地獄ですか。


「奴隷にならないようにできない?」

「それなら無敵だね、マインドコントロールや肉体拘束無効だから」

「最強で無敵とかチートでハーレムとかないの」

「残念ながら君のレベルが足らない」

「レベルって」

「わかりやすく言うと魂のレベルだね、人生の評価で決まる」

「ほーん」

「凡人なら評価持ち越しなので、もういっかい凡人で過ごす?」


せっかくチート貰えるのにそれは味気ない。


「うーん、じゃあ無敵で」

「普通に寿命で死ぬから気をつけてね」

「それはまあ大丈夫」


適度に楽しく過ごせれば良い。

無敵チート持ちならそう難しくないだろ。


「ほんじゃいてらー」

「いてきまー」


神様が手を振ると俺の意識は一時途絶えた。




◆大丈夫だ、問題ない


気がつくと草原に立っていた。

自分の体を軽く調べた感じ、死ぬ前のままだ。

赤ん坊ではない。つまり……


「転移じゃん!!」


という突っ込みは置いといて。

恒例のアレを言ってみよう。


「ステータスオープン!!」


目の前に表示されるステータスウインド。

やはりチート転生はこうでなくては。


ステータス内容は以下の通り。


============

ステータス

レベル:1

HP : 5

MP : 0

つよさ:ふつう


ギフト:

物理ダメージ無効

魔法ダメージ無効

マインドコントロール無効

肉体拘束無効

============


「つよさ、ふつうて」


数値ですらない。しかもHPは5。


「チート能力以外はそこら辺のおっさんみたいなステータスだな」


わかってた事だが結構さみしい。

肉体的には地道にレベル上げするしかないみたいだ。

魔王を倒せとか言われてないので急ぐ必要も無いのが救いか。


「よくあるパターンだといきなりモンスターに襲われて戦闘だけど、先に能力確認しとくか」


周りにはモンスターっぽい存在も居ないようなので、近くの木をおもっきり殴ってみる。


(ゴンッ!)

「いてえ!?」


拳から血が出た。


「え、なにこれ!? 無敵ちゃうの!?」


ダメージ無効とか嘘!?

手がめっちゃ痛いんだけど。



騒いでたのが悪かったのか、近くの茂みが揺れ一匹の獣が姿を現わす。

一瞬警戒したが、それほど大きくないうさぎだった。


「なんだ、うさぎ……」


だがしかし、よく見ると頭から角が生えてる。



[角うさぎがあらわれた]



謎うさぎと目が合うと同時に半透明の文字が浮かぶ。


「え!? あ、システムメッセージ?」


そして角を立てて突進してくる謎うさぎ。



[角うさぎのこうげき]



「ちょ、まって!」


不格好に避けようとするが、もつれた足に突き刺さるうさぎの角。

ズボンがやぶけて脛に痛みが走る。


「痛ぇ!!」


[ダメージ:0]


「あれ?」


痛いけどダメージがない。というかそんなに痛くない。

これが無敵の効果か。


「ふふ、なるほどね」


つまり、こいつの攻撃は俺に効かない。


「とっちめてやる」


腕をまくり、しゃがんで攻撃しようとすると、謎うさぎがうしろを振り向いた。



[角うさぎのめつぶし]



砂が目に入る。


「いてえ、見えねえ」



[角うさぎはにげだした」



目が見える頃には周りに何も居なかった。


「……どゆこと?」




◆死亡フラグ


つまり無敵とは、

敵モンスターからの攻撃は通らないけど、自分から自爆したダメージは通るらしい。


「え、という事は罠にかかったり崖から落ちたらダメージ受けるって事?」


その可能性は否定出来ない。



どうしよう、無敵チートもらったのに死亡フラグが立っちゃった。

想定してる死亡フラグ

目つぶし、毒、病気、空腹、疲労、食中毒、窒息、溺死、強制転移

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ