第三章・第一話 お祭り初心者
転入生であるイザベラと試合を行い、俺はこの拳一つで見事に勝利を収めた。
全力の力をぶつけ合い、全てを出し切ったからこそ互いを認め合う。
こうして敗北した神楽坂さんは約束通りメイドになり、ルームメイトとなった。
試合が行われた夜、俺らはご飯を食べてすぐに眠りについた。
◆ ◆ ◆
翌日。校舎の方から沢山の生徒の歓喜の声が聞こえてくる。今日は新入生歓迎祭だ。
昨日同様バカ騒ぎ。ただ今日は新入生もいるので昨日よりも賑やかだ。
そんな中、俺は毎日の日課であるランニングを行っていた。
なぜかイザベラも一緒に走っている。メイド服を着ているので走りづらそうだ。
そもそもなんで彼女まで早起きして一緒に走ってんだよ。寝ていればいいのに。
学園を一周し、学生寮の裏までたどり着く。俺は足を止め、体を伸ばす。
俺は走り慣れているが、イザベラはハァハァと息を切らす。
「なかなか早いわね……追いかけるのだけで精一杯だわ……」
「なぁ、お前まで俺に付き合わなくていいんだぞ」
「つつつ、付き合う!? なななな、なに言い出すのよ突然!?」
「いや。付き合うって朝練の話だぞ。何を想像してんだよ?」
「ハァ? え、あぁ、その付き合うか……」
彼女はなぜか不機嫌になり、腕を組んで顔をそらした。
「思わせぶりなこと言っちゃって……ちょっと期待しちゃったじゃない……」
期待ってなんの期待だよ。まぁ、いいけど。
「なぁイザベラ。お前はお祭りに行かなくていいのか? おいしいものが沢山あるぞ。学生が出してる出店は時々ハズレがあるが、教師が出している飲食系の出店はハズレなしだ。あ、あと、家庭科部が出している出店もいいと思いぞ。味が保証されている」
ちょうど朝ご飯を食べてはいない。俺はランニング後、食パンを食べる予定だ。
「行くなら……シキと一緒に行きたい……」
「いや、俺はお祭りとか行くタイプの人間じゃないから。イザベラが一人で行けばいいじゃん」
「……」
「何?」
彼女はこちらを睨んでいる。なんだよその眼は? 俺は何も悪いことをしてないぞ。
「分からず屋! 鈍感!!」
「うおぉ!?」
イザベラは頬を膨らませ、ハリセンボンのように怒り始めた。
なんだコイツは。女の子とは実によく分からない生き物だ。
小此木はもっと分かりやすい性格をしていたんだがな……。
だいたいなんで心配してあげたのに怒鳴られなきゃいけないんだ。
「模擬試合よ!」
「いきなりだな」
「私が勝ったら一緒にお祭りに行く、負けたら好きなようにしなさい」
彼女は戦う気満々なのだろうが、誠に残念なお知らせがある。
「昨日、校長室でも言ったが、現代魔闘士が魔装雅楽を使う場合は学生証明書が必要なんだよ」
「そういえば言っていたわね。それ、いつどこで貰えるのよ?」
「学校初日のホームルームでだ。貰う条件は入学式を受けること」
「で、具体的いつなの?」
「昨日と今日はお祭り日だから、入学&始業式は明日だ」
「つまり明日もらえるってことね。そうならそうと最初から言いなさいよ」
イザベラは納得してくれたのか、微かに笑みを浮かべる。
これで模擬試験はなしだ。そうと決まれば家に帰って食パンを食べよう。
俺が寮の方へと歩き出そうとするが――イザベラはその場から動かない。
「イザベラ? 何してんだよ?」
「武器の使用はダメでも。体術での修業ならいいでしょ? 私も素手でアナタと戦いたいの」
彼女は自分が何を言っているのか分かっているのだろうか。
「いいけど、俺に勝てるのかよ? 昨日俺に負けたばかりじゃん」
「やってみなきゃ分からないじゃない。本当のことを言うと、昨日は本調子じゃなかったのよ。今日やったら必ず勝つから!」
あまり乗り気ではないが、それで彼女の気が済むなら喜んで付き合うよ。
それに、俺も対人戦に慣れておかないと、いざというときに手加減ができないからな。
また、罪のない生徒の制服を吹き飛ばして下着状態にしてしまったら大変だ。
ここは誰もいない寮の裏側だ。思いっきり暴れても周りの生徒を巻き込むことはない。
やれやれ、という顔を浮かべ、俺らは戦闘の構えを取った。フィールドはここだ。
「それでこそシキね。私だって、過酷な環境で育ってきたんだから、筋力には自信があるのよ!」
「へぇー。んじゃ、はじめ!」
俺の合図で模擬試合が始まった。余裕の表情を浮かべていたが、すぐに困惑へと変わる。
数秒前まで目の前にいたイザベラが視界から消えていたのだ。どこへ行った!?
もしかして高速移動か? この技はまるで俺が昨日の試合で使った瞬足と言う技だ。
あれは驚異的な脚力があって初めてなせる技だ。どうしてイザベラができるんだ?
気づいたとき、彼女の俺の懐に入り込んでいた。避けなきゃ――やられる。
彼女の鋭い一突き俺の顔を目がけて放たれる。間一髪で避けることに成功した。
「昨日とはまるで別人じゃないか!」
「だから言ったでしょ昨日は本調子じゃなかったって!」
彼女の攻撃は非常に速い。その動きは本来プラスとなる魔装雅楽を持っていた時よりもだ。
強い意志・重いハンマーに振り回されていた時とは違う。
これがありのままの自分。本来のあるべき戦闘力とあるべき姿なのか。
寮の裏は狭いので動きが制限されてしまう。避けるのにも一苦労だ。
「アナタはどうして毎回避けるだけなの! 堂々と殴って来なさいよ! このっ!」
「殴れる訳ねーだろ! 大事なメイド服が消し飛ぶのやイヤなんだよ!」
「殴りたくないなら、殴らざるを得ない状態にもっていくまで!」
所詮は練習。攻撃はしないと決意していたが、そんな決意も揺らぎそうだ。
それほどイザベラの成長速度が俺の想像をはるかに超えている。
彼女は俺の動きを分析し、理解し、先読みしている。技のコピーまでされた。
こんなにスポンジのように何もかもを吸収する人間は初めて見た。
「君はもしかして、戦いの中で戦闘を学ぶタイプの人間なのか?」
「まぁね。私は生きるために常に戦っているから。相手は私のことなんて待ってはくれない。殺そうとするときは平気で殺しにかかってくる」
いったい君は、どこで戦ってきたんだ。俺は彼女を甘く見すぎていた。
「率直に驚いたよ。まさか二度目の戦闘で俺の動きを見切るなんて」
「すごいでしょ。だから次の一撃で終わらせる!」
彼女の拳が迫りくる。凄まじい迫力だ。避けるのは困難、防御もできない。
イザベラは怪力だ。そんな力強い攻撃が俺に当たれば、俺は……。
ここまで追い詰められるなんて。俺はまだまだ修行が足りないな。
当たることを覚悟したが――ポケットの中のスマホが鳴る始めた。
その音に、彼女は拳を止めて「なんの音?」と眉間に皺を寄せる。
「アラームだな」
彼女は拳をおろす。自然と戦闘態勢からいつもの状態に戻っていた。
最後の攻撃、当てられなくてよかった。俺は命拾いをしたな。
「目覚まし時計にしては遅いわね? なんのアラームなのよ?」
「大事なアラームだ。妹たちが来るから、これが鳴ったら正門まで迎えに行かなければいけない」
「そうなんだ」
イザベラは笑みを浮かべている。その笑みが、みるみると変貌していく。
大きく目を見開き、口を大きく開け、何かに対して驚愕していた。
「って、えぇええええええええ妹!」
彼女は俺の襟首を掴み、顔を近づけた。左右に揺らされて頭が痛い。
「今、アナタは、なんて、言ったの!?」
「妹を迎えにいかなきゃいけなんだよ」
「妹ですって!? え、ちょっと、意味が分からない。聞いてないんですけど!?」
「教えてないからな」
「でもアナタの両親は殺されたんでしょ? だから孤独なんじゃないの?」
「妹って言っても血はつながってないんだ。校長代理の娘で嘉陽日和と嘉陽比奈乃って言うんだ。二人とも結構かわいいぞ」
「か……かわいい……」
俺の言葉にイザベラが動揺する。口を開けたまま硬直してしまった。
「イザベラ? 大丈夫か?」
「大丈夫だわ。ちょっと、驚いていただけよ。アナタは孤独だと思っていたから、予想外で。でも、なるほどね、義妹ってことね。血のつながりはない。……って、逆に危ない!」
「何が危ないんだよ」
「血のつながりがないってことは結婚できるじゃない!? しかも可愛いって言っていたし……まさか」
「まさかじゃねーよ。妹として可愛いって意味に決まってんだろ」
「本当?」
「当たり前だろ」
「実は義妹ちゃんたちは恋人とかじゃないわよね」
「そんな訳ないだろ。昔から一緒に住んでいた、ただの妹達だよ」
「そう、よね。それなら安心だわ。さすがに兄妹で恋愛とかないわよね」
「何度も言わせるな。ほらっ、だから早く部屋に戻ってシャワーを浴びないとな。妹たちを迎えにいく準備をしないと。汗のまま行くわけにはいかない」
「え、私も行くの?」
「逆に聞くが、行かないのか? せっかくイザベラを妹に紹介しようと思ったんだが」
「紹介ですって!? まさか、そんな、気が早いわよ!」
「これが俺のルームメイトですって紹介するんだよ」
「え……ルーメイト……? アハハ……デスヨネー……」
「なに落胆してんだよ。先に風呂入っていいから」
「まさか私の入浴シーンを覗く気?」
「覗きません。妹が来ちゃうから早くしてください」
彼女はジト目でこちらを見ている。なんだよその疑わしい眼差しは。
俺は苦笑いを浮かべる。戻る気がないなら、俺が先に入るぞ。
アハハと乾いた笑みを浮かべ、寮の方へと足を進めた。
その後ろからイザベラが俺のことを警戒しながらついてくる。
初対面であんなことがあったからな、疑われるのも無理もない。
それより妹達から連絡がないんだよな。イクヨーとか送ればいいのに。
これじゃ本当の妹たちがこちらへと向かっているのか分からない。
◆ ◆ ◆
結局、俺が先に風呂に入り、イザベラが二番目に入った。どちらもシャワーだけだ。
すぐに出かける準備を済ませ、俺らは玄関を後にした。
学生寮の廊下でようやく俺のスマートフォンのメール通知音が鳴った。
ロックを解除して確かめると、上の妹・日和からメールが届いていた。
『あ、兄ちゃん元気か? 実は電車が遅れて時間通りにそこへ行けそうにない。ヨロッ』
なるほど。数秒遅れて二通目のメールが届く。今度は妹の方の比奈乃からだ。
『お兄ちゃんに早く会いたい……このままじゃ死んじゃう』
そんな簡単に人間は死なないだろう。現にお前は何年も生きているのだからな。
で、電車ってどれぐらい遅れてんだろうか。安全確認が取れたら動き出すヤツか?
それとも人身事故とかだろうか。それだったらかなり時間がかかってしまうよな。
『何時ぐらい?』と送ると、日和から『一時間ぐらい』と返信が来る。
うん、駄目だこりゃ。これ電車が遅れたんじゃなくて、お前らが寝坊したんだろ。
スマホで電車の遅延情報を調べたが、電車が遅れているという事実はどこにもなかった。
俺はスマホをポケットの中へとしまい、隣にいるイザベラへと視線を向ける。
「何よ。妹はそろそろ来るの?」
「結論からいうと、あと一時間くらいはこない。でだ、ここで何もせずに待っているのはあまりにも苦行なので、俺と一緒に祭でも回らないか?」
「え、いいの? でも私は試合で勝ってないわよ」
「最後の一撃。当たっていたら俺は負けていたかもしれない。だから、イザベラの勝ちだよ」
「うぅううう! ヤッター!! シキに勝った!!」
彼女はガッツポーズを取り、心から嬉しそうな声をあげる。俺に勝ったことがそんなに嬉しいのかよ。
正確には勝った訳ではないのだが……今の彼女にはそんなことどうでもいいのか。
とにかく彼女は喜びの舞を踊り、ジャンプをしながら歓喜していた。
「じゃあ行こシキ! お祭り!!」
「子供かよ」
イザベラは照れながらも楽しそうな笑顔を浮かべる。まるで無邪気な子供のようだ。
そんなにお祭りに行きたかったのか。思えばまだ朝食を食べてはいないからな。
しかしだ。俺は祭り初心者だ。正直楽しみ方を知らない。何をすればいいんだ?
金魚すくいをしながらリンゴ飴を食べればお祭りなのだろうか。
「なぁ、イザベラ。君は祭りの楽しみ方を知ってるか?」
「知らないわ。お祭りなんて今まで行く機会なんてなかったから」
二人ともお祭り初心者かよ。まずは周りの生徒を見ながら分析してみよう。
彼らのマネをすれば、きっと数分後には俺らもお祭り博士だ。
↓ ↓ ↓
出店が並ぶエリアに来たのだが、数分で俺は後悔した。
生徒が多いからではない――もっと別の理由だ。その理由とは――
「あっ、んっ……あっ、シキ……ああっ……くっ、お……大きい……こんなの!」
イザベラがチョコバナナを食べながらいやらしい声を漏らしているからだ。
右手にはチョコバナナ、左手にはリンゴ飴。おいしそうに舐めている。
俺の気持ちも知らないで。こんな音をそばで出されたら前かがみになってしまう。
このままでは股間が大変なことになると思った俺は、射的の出店へと駆けた。
そこですぐに射的の銃を受け取り、構えるふりして前かがみになる。
店の生徒が「お客さ~ん、早く打ってくださいよー」と言いたそうな顔で俺を睨みつける。
ちょっと待ってくれ。イザベラがチョコバナナを食べ終えるまで待ってくれ。
どの景品を狙うか悩んでいるふりをしながら、彼女が食べ終えるのを待つ。
そしてすべてを食べ終えたイザベラが「おいしかった」と声を漏らす。
「あっ、シキ! 私あのウミウシクマ君のぬいぐるみ欲しい!」
「グヌッ!}
彼女が俺の背中にのしかかり、変なぬいぐるみを指さす。胸が、胸が当たっている。
せっかく落ち着いていた俺の下半身カーニバルがさらに激熱状態になった。
だが、今度は何を狙うか明確なターゲットがある。さっきとは条件が違う。
射的用の銃口をイザベラが言っていたウミウシクマ君へと向ける。
なんかヌルヌルした外見のぬいぐるみ。頭は青い熊で、体はウミウシっぽい。
「なんだあのぬいぐるみ。ウミウシなのかクマなのかハッキリしてないな」
「あれはウミウシでありクマなの! シキはウミウシクマ君を知らないの?」
「知らん。なんでお前は知ってんだよ?」
「だってずっと欲しかったのよ。毎日、お店のショーウィンドウに飾られるおもちゃを眺めるのが私の日課だったから……」
彼女は寂しそうな顔をして俯いてしまう。なんで急にしゅんとすんだよ。
この話はイザベラの過酷な生活と何か関係があるのだろう。
言いたくないなら、無理に聞くことはない。しょうがないな。
「ほしいなら俺が取る。まぁ、俺に任せろ」
「うん!」
任せろと自信満々に宣言したが、射的の銃はいんちきレベルで弱めに設定されている。
対してあのぬいぐるみは30センチメートル級だ。この弾では絶対に落ちない。
落ちないと確信しているのか、出店の生徒は余裕の笑みを浮かべている。
さて、どうしたものか。卑怯な手ではあると思うが、指で空気を飛ばすか。
以前、とある霊界を題材にした漫画で敵キャラクターが行っていた技のマネだ。
実行タイムだ。コルクを銃に入れる。引き金を引くと同時に指で空気を弾く。
体術奥義:打拳 応用・飛風》。小さな動きなので相手にはバレない。
指から放たれた風は、コルクがぬいぐるみにぶつかると同時にそれに直撃する。
これで落ちないぬいぐるみなんてない。全員が見守る中、それが前後に揺れる。
「お願い! 落ちて! 落ちてちょうだい!」
「まぁ、落ち着いてみてろ」
数秒後。揺れていてぬいぐるみが――後ろの方へと落ちる。ふっ、完璧だ。
「嘘だろ。落ちないように設定してあんなの落とせんのかよ!?」
「なんだって?」
「あ、いや……やべっ。つい本当のことを言ってしまった……」
「それで? どうなんだ?」
生徒はため息をつきつつ、渋々ウミウシクマ君のぬいぐるみを手に取る。
「ルールはルールだ。おめでとう。それっ、彼女さんへのプレゼントかい?」
俺はぬいぐるみを受け取る。生徒はウインクして、イザベラがあわわわと焦りだす。
「彼女!? 私は彼女じゃないですよ! 何を言ってんですかアナタは!!」
「そうですよ。イザベラはただのルームメイトです。彼女ではありません」
「……」
「なんだよ?」
イザベラの表情から笑顔が消えた。恐ろしい眼で俺を睨みつける。そして腹パン。
「――グフッ……な、なんでいきなり殴るんだよ!?」
「自分で考えれば」
機嫌が突然悪くなり、俺に背を向ける。なんだかよくわからん。痛いじゃないか。
「お客さん。今のはダメだよ~女心が何も分かってないね」
「え、俺が悪いのか? なら、どうすればよかったんだよ?」
「それは自分で考えればいいんじゃないか?」
「んー……」
顎に手をあてて考える。イザベラは不機嫌そうにこちらを見ては視線をそらす。
チラッ、チラッとその動作を繰り返している。巫女の舞かよ。
「ギブアップだ。教えてくれ」
「マジで鈍感だな。その手に持っているぬいぐるみをあげれば仲直りできるよ」
「そうなのか? それなら俺にもできるな。アドバイス、感謝する」
射的屋の生徒からアドバイスをもらい。早速やってみることにした。
俺は、こちらに背を向けるイザベラのそばまで歩み寄った。
「なぁ、イザベラ」
「話しかけないで」
「機嫌なおしてくれよ」
「最初から悪くないから」
「じゃあこっちを向いてくれないか」
「絶対にイヤ」
「このぬいぐるみをプレゼントするから。はい、俺からのプレゼントだ」
射的屋のアドバイスが正しければこれで仲直りができるはずだ。
「それでもイヤ。私に話しかけないで」
「えぇ……」
アドバイス通りにやったのに失敗してしまった……。もう八方ふさがりだ。
何を言っても許してもらえないような気がする。いったいどうすればいいんだ。
最高ランクの彼女と最下位の俺との同棲生活が始まったのだがうまくいく気がしない。
まずは女心と言うのを学ばなきゃダメなのか。いうよね、女心と秋の空って。
男の俺に分かるだどうか。女性の扱いが上達した自分が想像できない……。