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第七話 魔法使いになった俺は念願の魔法学校の生活を満喫した!②

35歳を童貞で迎えるとなるという魔法使いになった俺は魔法を使い

この異世界アーティファに来たのだが元の帰るために始めた戦争で救国の

魔法少女になってしまう。

出来れば早く元の世界に帰りたいのだがそうもいかず、逆にこの世界を

満喫する事にした!

テティアに抱き着かれてゴロゴロ言いながら顔を擦り付けられて困っている。

イーニスに見つかったら何を言われるか分かったものではない。

が、8時を過ぎても現れない。何時もは遅刻をした事が無いのに来ないのは

心配になるが、これはチャンスなのでテティアを剥がしてテティアを部屋に

蹴り込んで、魔法で何重にも鍵を掛ける。

これで良しと椅子に座りくつろいでいると「おはようキキ。」とイーニスが

話し掛けて来た。

上から声がしたので見てみるとそこにはこれでもかと言うほどのゴージャスな

ドレスを着て、両手には持てる限界まで紙袋に荷物を詰めて持ち、頭には花から

髪飾りなど色んな物を付けている凄く珍妙な妖精が居た。いや良く見ると頭の

上に船が乗っかて居るぞ!もちろんミニチュアであるが。

服は最高級の物なのに両手にこれでもかと荷物を持つ姿は売り出しセールで我を

忘れて買い過ぎたおばちゃん状態であり、あまりのチグハグさに驚かされ

どうしたのか聞いてしまった。


「それが他の妖精からプレゼントと接待攻勢を受けたのよ。」


イーニスの話では俺の話題のランクはここに来て1万の魔力を測定したときから

少しずつ上がり始め、ヘクトール王国との戦争に勝った時一気に上がりその時は

上機嫌で面白可笑しく周りの要請に話をしていたが、一騎打ち後には天井知らず

にさらにランクが上がり、ほとんどの妖精が詳しく話を聞こうとイーニスにプレ

ゼントを渡したり、食い物や酒を出して接待したらしく、日に日にプレゼントと

食い物と酒の数が増えていき、ほとんど寝る事も許されずに話をしなければいけ

ない状態だったらしい。

イーニスの話では妖精は個人で物を所有するという概念が希薄らしく何時もは

気前良くプレゼントされた物は周りの妖精にあげてしまうそうだが、豪華な

ドレスは時間ギリギリまで話をしていて脱げず、持っている紙袋の中身は

布団とおやつだそうで俺の机に布団をひくと


「昨日一睡もしてないから寝るから。その間は問題起さないでね。」


と言って寝てしまった。

堂々とした職務放棄宣言だ!何か馬鹿にされていると思えなくもないがこれは

これで監視の無い自由な状況じゃないか。少し位羽目を外しても問題ないだろう。

と言っても羽目を外す程の事をすることもないのでどうでもいいか。


俺は急いで教科書や筆記用具など授業に必要な物を入れたバッグを肩に担いで

部屋を出る事にした。何故かって?このトーディ魔法学園に入っているのに

戦争で授業を受けれなかっただけでちゃんと生徒として登録されているのだ。

だから授業を受けるのさ!元の世界の時には嫌でしょうがなかったがこの魔法が

当たり前にある世界で某映画の様なファンタジックな授業が待ってるぜ!


・・・でも実際はそうでもなかった。いや微妙に違うと言ったところか。

まず子供なのに救国の魔法少女になったために周りの生徒から質問攻めにあい

揉みくちゃにされていると何処からか生徒会の様な腕章を付けた生徒が数人

現れて人員整理を始め列を作って質問するようにした。


「キキさんてどうやって強くなれたのですか?」

「いつの間にか強くなっていました。」


「異世界から来たんだよね?どんな生活していたの?」

「長くなるので後で話します。」


「キキさん好きです!」

「ありがとうございます。皆から好かれる愛されキャラを目指します。」


「高い魔力があるみたいだけれどうちの占星術同好会に入らない?」

「他にもいくつかお誘いを受けているので検討しますから内容を紙に書いて

後で下さい。」


大体予想はしていたが同じような質問が延々と繰り返されて辟易する。

授業が始まるので質物攻めが終わったので生徒会と思われる人物に礼を言うと


「これが仕事ですから。」


と謎な答えと如何にも仕事が出来る感を振りまいて教室を出て行った。

これはこれで只者ではないな。


授業が始まると途中編入と言う事で自己紹介をする事になるがここでも質問

攻めにあうがこの世界にも個人情報保護法の様な物があるようで最小限の

事を話すだけで済んだ。


これで授業が受けれると思ったら歴史の授業である。急にテンションが落ちる。

黒板にチョークで何か書きだす。黒板にチョークって元の世界と同じだろ?

よくよく見れば床と天井は木で出来ていて壁は白を基調とした造りで俺の

小学校か中学校の教室とあまり違いが無いじゃないか!また退屈な授業を受け

なければいけないのか?冗談じゃないよ!

俺のテンションゲージが限りなく下がりだした時、後ろに控えていたゴーレムが

前に出て来て手に持った巻物を広げるとそこには動く地図が書いてあり、歴史の

先生がその地図を杖で指すと地図が動き出し、時代ごとに国の領土の移り変わりを

表示して見せる。他にも動くミニチュアを使ってどういった道具が作られ使われて

きたかを見せたりしてビジュアル的に学べるようになっていて、いかにも魔法学校

的になってきて俺はいつの間にかに授業にのめり込んでいた。


歴史の内容はこうだ。

まず初めにこの世界は早い段階で元在る世界から早めに分岐した特殊な世界であり

そのおかげで魔力の素が大変多いと言う事。

元在る世界とは何も無いが魔力だけ沢山ある世界だそうでこの世界が分岐したのは

もしもここで何かをしたら世界が変わっていた、のもしもが起きてしまった性らしいが

良くは分かっておらず何回も世界はもしもの世界を創り返しているらしい。

そしてこの世界は元から住んでいた先住民と言う者が居なくて全ての人類と多くの

知的生物も他の世界から何らかの形でこの世界に来たものばかりだそうだ。

エルフでさえも最古参ではなくあの妖精たちの元となる妖精女王が知られる中で

一番古い知的生物らしい。

異世界から一番多く来るのは人間で来る数が多い上に繁殖率が高いために土地争い

が一番激しく幾つもの国を作っては吸収分離を続け、それは明文化が始まった

1万2千年前から続いていていた。

その後強力な魔法使いであるサーニンが現れ自分が提唱する魔法を使う事を勧め

教えを乞う者に惜しみなく知識を分け与えこの時から魔法使いの国とそうでない

国に分かれる。

魔法の国はサーニンの子孫が作った帝国に、幾つもの国を纏めてできたのが王国

連合国家は昔のままに分裂していたが王国に対抗するために纏まりこの3国だけが

魔法国家と呼ばれる。

周辺に国は幾つかあり魔法使いも居るがサーニンの提唱する魔法体系に属さない

ために魔法国家とは認められていない。

それから帝国から王国と連合国家に戦争を仕掛ける事は無かったが魔法の宗主国と

して有能な魔力の高い魔法使いと魔女を招集していた。

これに王国も連合国家も抵抗しなかった。何故なら帝国はほぼ100パーセント

魔法使いと魔女で国民が構成され魔法が主力のこの世界の戦争では圧倒的な戦力を

保持し、対抗できる国は存在しないからだ。


話が戦争についての物に変わる。俺も参加した今回の戦争だが決まった場所でルール

に乗っ取って行うスポーツの様な形になったのはもう3千年ほど前かららしい。

最初は人間の歩兵に騎兵、弓兵など如何にも合戦的な自分の世界の紀元前からやってる

戦いだったが、今の日本の様に少子化と言うか少子化が当たり前の世界らしく兵士が

大勢死ぬとそれだけで経済に悪影響が出る程で次第に人からゴーレムに置き換えられて

いった。

魔法使いは一人死ぬだけで何かの生産量が下がる程影響が出るので出したくはないら

しいが強力な魔法を使う者が一人居るだけで戦況が変わるので出さない訳にも行かない

と言うジレンマがあった。そこで特設会場を作って一騎打ちを別の場所で行い

死傷者を最小限に抑えてなおかつ皆が見てる前で華麗に戦い決着もしっかりつけれる

と言う最高の妥協案が出来たらしい。

それから今に至るまで少しの変更はあっても大まかな所は変わらないのを見ると完成

した案だったようだ。


次の授業は社会科らしく教室を変えて授業をする。最初に見た工場の様な建物だ。

授業を聞くと魔力の高い者は魔力生成などの仕事があり、魔法技術の高い者は魔法

開発や魔法の研究など職があるが、一般的な魔法使いはこの工場のような所で延々と

同じ物を作るのが仕事らしい。

そんなの一般人でも出来る事を何故魔法使いが作らねばならないのか?

答えは魔法だと材料とか道具とかそう言った物が一切要らずになおかつ速く正確に

作る事が出来るからだ。

ではそこまで便利な魔法で同じ物を作り続ける意味は何かと言うとこの世界の社会

構成にあるようだ。

レベルの高い魔法使いや魔女が欲しい物を創り出す事は簡単だ。

しかしレベルの低い魔法使いや魔女では難しく、ほとんど魔法が使えない者は論外で

あり、レベルの高い者が人口の1~2パーセントとすると普通からレベルの低い者は

20~30パーセント、残りがほとんど魔法を使えない人から構成される国がほとん

どの魔法国家では魔法を使えない人を前提としたモノ作りが当たり前になったようだ。

だからこの工場のような場所で魔法具と言う魔力を動力に動く物の部品を作り続ける

のが仕事になるらしい。

じゃあ魔法の使えない人は働かないのか?と言うとそうではなく工場やお店、建築

現場などの管理などを行うらしい。

それもゴーレムが行うのをゴーレムが監視して問題が起きたら対処するだけなど

ゴーレムによるオートメーション化がかなり進んでいるらしい。

このためか1日の労働時間が6時間で残業なしと言うギリシャの公務員並みのホワイト

企業ばかりと言ううらやまけしからん状態らしい。


そして出来た魔法具と言う物は魔法を動力源に動く機械と言って間違いない。

ただ自分の居た世界の機械の様に家電製品だけではなく船も車も空を飛ぶ物も全て

魔法具で出来ていて、コンピュータ制御が必要な物は全てゴーレムなのだ。

自分達の価値観と言うか世界観から見ると異様であるが、魔法が発達して乗り物より

先にゴーレムがあったこの世界ではゴーレムが人を担いで歩き、次に馬車ならぬ

ゴーレムが牽く車になり最終的に車の形をしたゴーレムになったようだ。

これの派生型に空飛ぶ列車や船があるらしい。


この世界に来て乗り物全てに顔があるのはゴーレムが動くために必要な物であり

ゴーレムであると言う証なのだと言う。

何故そんな証が必要なのか?それは人の代わりに労働に従事するのに愚痴を言わな

い者を無下に扱っては行けないという昔の魔法使いの戒めなのだと言う。

実際この世界では乗り物全てはもちろん、重機・自販機・エレベーターから机の上に

置けるスケジュール機能付きの時計など全く関係なさそうな物までもゴーレムなのだ。

だから顔を付けて親近感を湧かせて掃除のおばちゃんや道路工事のおっちゃんに

お疲れさんと労わる様にしたようだ。実際にこの世界の人がどう思っているかは

分からないがそう言う意図らしい。

それとゴーレムは国家・法人・個人で所持が出来るようでほとんど働かなくて良い

魔法の国々では個人でゴーレムのオーナーになりゴーレムが働いた分の金を

受け取るシステムがあるようでこれで中流家庭が多くなっているらしい。

まあここまで話を聞いたらゴーレムに感謝をしてもひどい扱いをする者は稀だろう。


最後に魔法具が動くのには魔力が必要なのだが電気と違いケーブルが無く、魔力増幅炉

で増やした魔力を契約した魔力蓄積気にダイレクトに移し、そこから魔法的に

接続された魔法具に魔力が注がれる。

ワイヤレス充電と言うよりまだ実験途中の電力を電波にして受信させてモーターを

動かす試みがこちらでは魔法的に千年以上前から行われていたと言う。


余りにも先進的な世界観に酔いしれ悦に浸っていると最後に念願の魔法実技の授業!

・・・まあ落ちになりますが全くダメだった。

最初にフォージャイル学園長にテストしてもらって散々な結果だったのを忘れていた。

だがめげづにレッツエンジョイマジックアカデミーライフだぜ!


もう少し執筆が速くなると思ったのですが、そう上手く行きませんでした。

もっと速く書きたいものです。

それから異世界満喫生活は後少し続きます。


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