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最終話 魔法使いになった俺は・・・

35歳の誕生日に魔法が使えるようになった俺。その魔法を使って異世界に行ったのだが

それは色々な思惑に基づいて導かれるように異世界アーティファに異世界移動をした

のであった。

その世界で俺は俺自身の真実と俺に付いてきたDと天使の存在を知り、魔王や異世界の

魔王まで倒して更に俺に謀反?を起した天使をやっつけた。

これでどうやら元の世界に戻れるぞ!

ファーンファファファファーン!


大きなラッパの音がこれも大きな帝国の城の謁見の間に響き渡る。

そう非常に大きい。前にあった謁見の間はDと魔王が戦った余波で完全に崩壊してしまった

ために再構築するのだが、城に住む者達からもっと大きくしてくれと言う要望があったので

出来る限りでやったら東京ドーム10個が軽く入る程のが出来てしまった。それ以上は出来ない

のか?と聞かれると他の建造物も直す時に大型化したから場所が無かったためだ。


話がそれたがビルの3階の高さにある皇帝の椅子にアディアーレが座っていた。


「ここにアディアーレ・オルディッシュ・マクワーレル・レルロンゼ・バルシュがイヴァイタ

連合とヘクトール王国を併合した新生インブロフ帝国の皇帝を継承する事を誓おう!

ただし!今までの皇帝と同じで働かないから!好きにやらせてもらうから!契約でなっただけ

だから何かするとか何にも考えていないから!」


このアディアーレ実は俺ではない。魔法で体を複製してアディアーレの意思だけを移したのだ。

俺が偽物だったかもしれないがそれはもう関係ない。これは周りが求めた事で中身に関しては

どちらでも良かったのでアディアーレに皇帝の座についてもらったのだ。

それではオッパイ派が嫌がるのでは?と思われる方が居ると思うがアディアーレを皇帝にする

ために契約したものと一緒に解決している。

ところで何故3国を合併した上でその国の帝王の座に就いたのか?それはそれらの国の人々が

望んだからだ。

俺一人でこの世界の魔王に異世界の魔王、そして異世界の神と脅威を3回も跳ね除けたのだから

誰でも縋りつきたくなるのだろう。まあ原因はほとんど俺なのだが。

自分達の世界風に言えば地球消滅クラスの隕石を三回綺麗さっぱり吹っ飛ばしたようなもの

だからだ。正直俺凄いね!自分で言ってしまいました。まあ実際はほとんど何にもしていない

だけどね。


では俺は何処にいるかと言うと元の世界のボロアパートに住んでいる。

異世界への扉は魔王が持っていた残りを解析修復の科学魔法で修復する事が出来たのだ。


「おいっ!兄ちゃん居るんだろ?今日こそ新聞とってもらうぞ!じゃねえとある人達が

黙っちゃいねーぞ!」


元の世界に帰って来てくつろいでいると何時もは居留守をして相手しない強面の新聞屋の

おっちゃんがドアをドンドン叩いて叫んできた。


「うるさいぞ、近所迷惑だろうが!」


ドアを開け一喝する、Dが。


「うっうわーーーーーーーーっ!ヤバイ!ヤバイわ!どうもすいませんでした!」


人の姿に化けているDだが顔はほとんど変わらずどんだけ悪い事をするとこんな顔になる

のかと言う顔だ。

いやそれよりDが何故いるのか?と言う所から話そう。


「奥さーん悪ーいけどコーラもう一杯もらえるー?」


実は魔王も居る。そして奥さんと呼ばれたのはフィアナだ。結婚を前提に付き合っているのだ。

以前から皇帝はフィアナを本当の娘の様に接していて俺とフィアナが付き合うと言う直前に


「フィアナに手を出す者はそれだけの価値があるか皇帝である我自ら決闘で確かめよう!」


とか言っていたが、俺達が付き合う事を知ると駄犬でも出来ないような凄まじく情けないと

言うか貧相な顔になり皇帝のオーラが全く感じられなかった。

話は戻って部屋にDが戻ってくると


「おい魔王私が居ないうちにゲームを進めるな!」


「おめえが勝手にどいたんだろ?そりゃあ勝手に進めるだろ。」


「私の目の前で不正行為を行いますか?我が偉大なる主に代わって制裁をくらわせますよ?」


実は助けた天使デウス・エクス・マキナも居た。Dと魔王がゲーム機で遊んでいるのを

無言で見ているというか監視している。


何故こうなったか?魔王は侵略の知識を付けるために異世界留学にしゃれ込んでいて

魔王の監視とアーティファの世界の修理に魔力を使ってもまだ残っている魔力をこちらの

世界の神様に寄付したら大変喜んだらしく俺のお付きをしながら仕事をする事を許されたD。

それに俺の側で魔法をサポートするために付いてきた天使と言う分けだ。

それでは魔力は0かって?前と同じ1万残している。欲が無いって?欲が無いわけでは

無く、助けた天使がまだ魔力をストックしているので俺自身には必要が無い分を処理した

だけだ。


「だーまた負けた!何で負けるんだよこの俺が!」


「何度同じ負け方をすれば気が済むのだ?学習しろ。と言ってもこんな事に分霊を使う

必要は無い。私が解説しながらプレイしてみるから見ているがいい。」


実に楽しそうに悪魔顔の天使と異世界の魔王がゲームをプレイしている。

見ている方が仕事しなくて大丈夫か?と言いたくなる程ゲームに夢中である。

もっとも魔王は部下がほとんど消えたか逃げたかしたから今はフリーの状態で

Dは優秀な部下が多かったこともあって重要案件の決定以外はヒマになったらしい。


「あなたそろそろ皆様が到着される時間ですよ。」


「そうか、じゃあ行ってくるよ。D達はそのまま家に居てくれ。皆との契約を

果たしてくる。」


もうほとんど嫁状態のフィアナにあなたと呼ばれながら出かける準備をする。

扉を開き外に出るとそこは秋葉原の雑居ビルの扉の開いて外に出る状態であった。

扉に決まった所に移動する瞬間移動の魔法を付けたのだ。


指定された場所に行くとそこにはやたら目立つ集団が居た。女性陣は皆美人で胸が大きく

それでいてナイスバディを隠すようなゴスロリの様な格好をしている。

男の方はこちらも顔の出来は悪くないが格好が致命的にダサく、シャツにジーパンと

言う格好だが問題はシャツにプリントされているのが巨根や自宅警備などのセンスを

疑われる言葉やこてこてなアニメのキャラクターだったりするところだ。

見た感じ勘違いをした外人さんの一行にしか見えない。


「時間どおりに来たわ。さあ契約に従って私達を連れてきなさい!」


「その前に言葉と文字の読み書きは問題無いですか?」


「問題無いわ、ここに居るのは高速学習でこの国の言葉を習った者だけを選んで来たの

だから。」


先程から流暢に日本語で会話しているのは俺の実の母であるエステスである。

そして周りに居るのは皇帝やアディアーレをふくむ帝国の人々である。

高速学習の魔法が使えた者のみと言っているが100人位はいるぞ。

他の国では幻の魔法扱いだったのにね。

気を取り直して薄い本を売る全国チェーンの有名な店に入っていく。

アディアーレがこちらの世界に居た時に調べ上げた激押しの店だ。

他にも何件かあるらしいのでそちらも行くようだ。


「この階が女性向けのフロアーです。」


「・・・」


女性陣は皆目を見張ると次の瞬間一斉に店の中に広がり無言で薄い本を読み漁る。

予測できなかった動きに戸惑ったが次に行こう。


「この店にスケベな映像を保存したDVDが売っています。中に入って確認して

くだってわああ!」


他のビルのエロビデオの店に男性陣を連れて行くと入口のエロいポスターやのぼりを

見て店に入る前からテンションマックスだったようで俺が紹介する前に店に突入していった。

しかも店の中でオッパイ!オッパイ!の大合唱をしている。

エロが好きなのは良いがさすがに限度を知ってほしい。


さてお判りいただけただろうか?アディアーレやエステスが言う契約とは異世界の日本で

売っているヤオイ本を見に行くのを手伝う事だ。

BL派がほぼ全てを支配していた帝国でオッパイ派の様な抑圧された少数派の人が実は

凄く居て、その人たちに権利を渡し派閥認定も許可できたがそうなると割合が減るので

BL派が怒り出す。そこでアディアーレが女皇と姉妹に話していた異世界のBL文化を

実際に見に行く事で手を打ってもらう形で契約として成立させた。

では男衆は何で来ているかと言うと俺が情報並列化で見せたパラダイスに何が何でも

行きたいと駄々をこねられたからだ。

他にもイロイとサーシャが鬼気迫る勢いで美少女の生脱ぎした下着を買いに行く!とか

言われたが18歳以下だと入れないから年齢制限を過ぎてから行くようなだめて

他の人々にも後日改めて行くように言うが納得させるのに時間と根気が必要だった。


「息子よここにある物は全て良い物だ!全部買うぞ、買い占めだ!」


苦労を思い出していると父である元皇帝が普通に聞いたら驚く事を言う。

しかしその発言は想定の範囲内であった。


「すいません、この店カード使えますか?」


「使えますけど結構な金額になりますよ?」


驚く店員をよそにふっと笑いながらカードを出す。某有名な天井無しのカードだ。

どうしてそんなカードを持っているかと言うと前の仕事を辞めて新しく自営業を

初めたのだがそれがすこぶる好評だからであった。

何の仕事かと言うと異世界アーティファにある何の変哲の無い時計や壁飾りが途轍もない

高額の査定がつき、それを売る異世界貿易商を始めた。これが本人も驚くほど儲かるのだ。

専門家に言わせると光の発行の仕方やギミックの動き方などが自然な動きと柔らかさが

あり、こちらの世界の技術では再現しにくい物らしい。

アーティファのアーティファクト(人工物)で大儲けとなったのだ。

後は実母と実姉妹達が同じようにBL本の買い占めをねだって来るのは明らかなので

そちらも全部買い占めて皆の希望と契約を終了だ。


そして俺の望む物は・・・



「そこの大破壊後のどさくさで盗みを働いている泥棒め!女帝に成り代わり帝国

指定魔法少女が正義の鉄槌を下します!・・・おいっポーズが違うだろ!」


「えへへ~っ何の事かな~殴ってくれたら思い出すかも♡」


不自由が少ない帝国下でも大破壊があった後に規律が乱れると泥棒が横行した。

人の性なのだろうか?でもそれでは統治する側には頭痛の種なので自主的に

魔法少女隊を結成して取り締まりを行って居るのだ。当たり前だがアディアーレの

姿である。と言うかアディアーレの姿でコスチュームを決めるのが最高の時間である。

そんな中でテティアががわざと決めポーズを間違える。

そしてこちらをだらしない顔で振り向く。

失敗した事は間違えた時に躾として殴っていた事(本人が要求するから)とそれを

喜ぶテティアを魔法少女チームに選んだ事だろう。

ふーっ・・・


「もういいお前は戻れ、他の人に代わってもらう。フィアナがノリノリだったから

直ぐに代わってもらえそうだけど魔法少女ではなく美人魔女になる上に夫婦で魔法

少女チームを組むという前代未聞の異次元タッグとなるしどうしたものかなー。」


考え込んでいると泥棒が盗んだ物を抱えて走り去ろうとするので魔法の杖を数本飛ばし

ビームシールドで泥棒を囲い逃げれなくする。

ついでに横に居たテティアを見ると土下座をしている!何処でそんな知識を知ったのだ?


「おっお願いです~私の望みはご主人様に苛め抜いてもらう事です~っあたいの望みを

叶えて欲しいです~っ」


媚びながらこちらにプレッシャーをかけてくる。完全に躾と相手を間違えてしまった。

ところで先程から皆が望みが~と言って、俺がそれを叶えているのは俺自身が現地の神に

神認定されたからである。アーティファの魔王だけでも倒せなかったのに更に強力な

異世界の魔王と暴走した天使を人間である俺が倒してしまった事で神の価値が相対的に

落ちるのを防ぐため、俺を神として働かそうとしたのである。

だがそんな事はノーサンキューで元の世界に戻りたかったので皆の望みを叶えた後は

神の座を降りる事を俺自身が望み、その望みは簡単に了承された。

神自身も人間にしかも異世界から来た者に神の座を渡すのは複雑な心境だったのだろう。

それが自分達の存在価値の為にであっても。

そしてその時に使ったのがNDTシステムだ。頭のNはNEWの意味らしく、ゼウスエクス

マキナと名乗っている俺が助けた天使が音声による会話で補佐する形で完全制御化する

事が出来た魔法になっていた。

魔法を発動すると魔力が今までの禍々しい赤から清々しい緑になり、建物など壊れた物を

瞬時に修復してしまう。時間が逆戻りするように見える全ての物が

見る見るうちに元の形に直っていく。しかしここで問題が発生する。

壊れた物を直すのは簡単だが追加で何かしてくれと言うのはかなり面倒である。一人一人

からオーダーを聞いて作業しなければならないからだ。

それでも全てやりつくしました。何とゼウスエクスマキナの力を使うと今までの様な

科学魔法の縛りが無くなり、普通の魔法が使える以外に神が行使する力も使え、その力の

一つである分霊を行使して短時間で解決してしまったのである。

などとちょっと前の苦労を思い出しているとテティアの視線を感じ我に返る。

あーこいつが一番面倒かも。いっそ美少女ロボットを操作する形にした方が・・・これだ!

急いで手の内側に力を集中してある物を創る。


「良かったらテティア、これを被って戦ってくれ。」


渡したのは見た目ファンシーな帽子だが中身はこちらの命令に忠実に従う事になる

非人道的なリモコンを内蔵したものである。

しかし本人は見た目に騙されたのか警戒せず被ってしまう。動きが止まりこちらに向くと


「メイレイシテクダサイマイマスター。」


何か機械っぽい喋りになる。どうやら成功だ。毎回こうだと楽だな、いや毎回これで行こう!


「帝国に仇名す悪者には正義の粛清食らわせます!ハートマジックショット!」

「ハートマジックショット!」


テティアと声をハモらせながら光の線を発射する。大音響とまぶしい光が辺りを照らすが

相手を気絶させるだけの無害な魔法である。


「正義執行完了!決め!」

「キメ!」


勝利の決めポーズをとる。目の前に魔法で鏡を作り出しポーズを確認する。

うん俺は可愛いな!そして俺は魔力が高い事から老ける速度をかなり遅らせる事が出来て

なお且つゼウスエクスマキナの力で若返りも可能だろう。そう俺は望めば永遠に近い時を

この姿で居られるのだ!


俺は魔法使いになって変な性癖を見に付けて最高な人生を手に入れた!


終わり

 何とか最終話を書く事が出来ました。仕事が忙しくその後に大病を患ったせいもあります。

ですがそれよりも同時に書いていた小説のネタが既存の異世界ものの小説とかなり被って

しまった事がモチベーションの低下に大きな影響を及ぼしていたと思います。

もう書かないので載せますがタイトルは

「魔王X悪の組織X口だけ勇者X皆殺しの騎士と呼び出されただけの自分」

と言う物で魔王も悪の組織も勇者も騎士も主人公も全員異世界召喚されたもので

それぞれの物語とそれぞれが出会った時の物語と広大な内容にする予定でした。

長い話が書けない私ですが主役の分母が増えればそれだけで話が膨らんでいくので

良い案だと思っていました。しかし主役を増やした分ネタの被りが多くなり過ぎま

した。最初はこの位なら大丈夫と考えてましたが話を進めるにつれ更にネタが

被った為断念しました。

 でもこれで小説を諦める気はありませんので異世界ものではない話を時間が掛かりますが

書こうかと思っています。

 大変遅れて申し訳ありませんが今までご愛読ありがとうございました。

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