第八話 魔法使いになった俺はお姫様になった?②
35歳の誕生日を童貞で過ごすとなると言われる魔法使いになった俺は異世界転移の
魔法を使って異世界旅行を楽しんでこの世界アーティファに来た。
来たのは良いが体が少女になるは帰る事が出来なるやらで周りに流され魔法学校に行き
戦争に戦いに行き、一騎打ちまでやらされた。
それでも帰れない所に俺を元の世界に帰す事に協力してくれると言う凶悪な顔の天使Dが
現れて喜ぶがそれもつかの間。帝国の浮遊戦艦が現れ俺を皇女だと言い拉致された!
俺は帰れるのか?
これはヤバいヤバいぞ、Dに元の世界に帰る手段の殆どを任せてしまっているから
連絡を取って異世界への扉に行かないと使えなくなってしまう。
お祭りにはDが依り代に使う鳥は連れてきていなかったので当然この場にも居ない。
もしかしたら他の者を依り代に出て来てくれるかもしれないから小さい声で呼んでみる。
「キキちゃんのお付きの妖精ってディーって言うの?残念だけどもう帝国領に入ったから
障壁のせいで妖精は入れないからもう出てこれないわ。」
フィアナが勘違いをしてくれたから変な奴とは思われなかったけどそれより問題なのは
何に話し掛けても反応が無かった事だ。
ヤバい・・・頼みの綱が切れた。
そんな事を考えていたら大きな音がした音して浮遊戦艦が止まった。
何処かに到着したかフィアナに確認しようとするとフィアナは他の人と話していて話し終わると
こちらによって来る。
「アディアーレ皇女様、エヴェグリフ皇帝陛下のおわしますバルシュ城に到着しました。
お城に着いたのでもうラフな接し方は出来ないけれど大丈夫よ。皇帝陛下からサポートするよう
言われていますし何しろ私自身がお世話をしたいの。」
抱き着いて話す事は無くただ手を握ってそう言うフィアナ。
調子が狂うが仕方ない。フィアナに誘導されて浮遊戦艦から降りる。
!でかい!と言うか広い。浮遊戦艦自身がアメリカの空母並みの大きさであったがこの城は
その浮遊戦艦を泊めるドッグを持っているようだ。このドッグだけでちょっとしたビル群が
入ってしまう広さと高さだ。
それは良いとして誰も迎えに来ていないぞ!浮遊戦艦を接岸した後橋を渡して城の方に
来たのだが誰もいない。居るのは忙しく働く浮遊戦艦のメンテナンスをしているクルーと
ゴーレムだけだ。
「フィアナさん誰も迎えに来ないのですか?と言うかマクセラさんも居ないのですがどう言う
事ですか?」
「マクセラ皇女様は先ほどアディアーレ皇女様を試されたのです。そしてまだ覚醒していない
事に気付かれて失望し、自らは先に戻ってしまい城の者を呼ばなかったのでしょう。
正式なお披露目は覚醒されてからだと思われます。でも覚醒する前に皇帝陛下には
会って頂きたいのです。」
多分先程の抱きしめ方が悪かったんだろうな。それしか思い浮かばない。
それと覚醒って何だよ?俺は起きているぞ?
その後広い城の中をフィアナについて行く。後ろにはアズメルと数人の護衛と思われる
魔女がついてくる。
さすがにDの宮殿程は広くなく、そんなに歩かないうちに大きな扉の前に着く。
そこに魔法使いの格好をした男が立っていて、フィアナと少しは話すと扉の内側に
合図を送る。
「アディアーレ皇女様の御入場です。」
中からそんなアナウンスが聞こえた後扉が開くと部屋の真ん中を真っ直ぐに玉座まで
カーペットがひいてあり、その両脇をかなりの人が立っているのが見える。
これはお披露目に入らないのだろうか?
フィアナについて行き玉座の前まで行くとフィアナ・アズメル・俺と並ばされた。
「フィアナ、アズメル両人とも危険な任務を自ら志願し遂行した事に我は大変感謝して
いる。褒美を取らすので前へ。」
フィアナとアズメルの二人は玉座の前まで行きそこで片膝をついて敬礼をする。
「おおっフィアナや、我が同士のうちでこれからの未来を担う者として危険にはさらしたく
はなかったが実にやり遂げてくれたな。我は任務の事よりもお前の身の安全の方が気が気で
なかったわい。」
言い終わるとフィアナに抱き着く皇帝。おいおい部下に抱き着くとかセクハラじゃねえのか?
いや挨拶かもしれないな。
「そしてアズメルお前もよくやった。ところで単刀直入に聞くがフィアナに手を出して
いないだろうな?」
「ご安心ください皇帝陛下。監視用の魔法球に映っていた通りに何もしていません。」
「そうか疑ってすまなかった。戻って良いぞ。」
元の位置に戻って来る二人だが扱いがあからさまに違うだろ?フィアナをまるで愛娘の
ように接しているのにアズメルの扱いは素っ気ない上に疑いまで掛けている。
威厳のある顔立ちであるが禄でもないスケベな皇帝かもしれない。
「そしてお前がアディアーレか。魔法が存在しない野蛮な世界に避難していた上に
まだ覚醒していないと聞く。アディアーレよ何か話せ。」
いきなり俺に話を振って来るのか?何だこいつ?
「あっあの何を話せば良いのですか?」
「何を話せば良いのですか?だと?だから蛮族は困る。その場の最高権力者が目の前に
居るのに挨拶ひとつ出来ないとはな。いや仕方がないか蛮族であれば当たり前であった。
まずは食事を手掴みで食べぬ様に躾て会話ができる様に教えてやる所から初めてやらねば
ならぬか?はーっはははっ」
皇帝が笑うと周りの者も大声で笑う。まるで俺を見せ物の様に。横の二人を見ると
うつむいて無表情だ。良かった少なくともこの二人は信用できるな。
ついでに言うとDTモードが勝手に発動準備をしていて全員にロックオンを出していたが
全員に笑われているならOK出しても良いかなと思ってところだ。
それより俺を皇女とするならこいつは俺の親だろ?娘をこんな馬鹿にするか?
異世界に俺を逃がした優しい親じゃあないのか?途轍もない違和感を感じざるをおえない。
取り合えずこれ以上馬鹿にされると俺より先に魔法の方がキレそうなのでこちらから
啖呵を切る。
「おいっ皇帝だか何だか知らないが勝手に皇女だと言って攫ってきておいて蛮族だの
何だの人を罵って馬鹿にするのは異常じゃねえか?こちらに非が無いのに馬鹿にされるなら
武力に訴えて黙らせても良いんだぜ?」
こちらに来てから妖精のイーニスに言われてなるべく良い言葉遣いを心がけて来たが
そんな事は無視してすごむ。
「やれやれ全く蛮族丸出して恐れ入る。確かに説明が無かったのはこちらの落ち度か。
では皇帝である我エヴェグリフが直々に教えてやろう。
最初に言っておくがお前が魔力が高く強力な魔法が使えるのは織り込み済みだ。この
謁見の間には暗殺防止用に魔法を無効化する魔法が掛かっているからお前がいくら魔法を
使って暴れようとしても何も起こらんぞ?
そしてその男の様な喋り方。あちらの世界で男として育てられたからだろうな。だが
問題は無い。お前はあちらの世界で生きるために用意された別の人格だ。覚醒させれば
消えてしまい記憶は残らない。しかし覚醒すれば娘はあちら側に付くのだろうな。
お前に確認するがフィアナに抱きしめられてどうであった?」
先程からいきなりな滅茶苦茶な事を言うやつだな。別の人格とか覚醒すると消えるとか
重要な事を言っているが今は聞ける状態ではないな。
それとこれ以上扱いが悪くなるとは思えないので本心を言う事にした。
「柔らかくていい匂いで最高に気持ち良い!オッパイ最高だ!」
「ふっふはははっ良い!良いぞ!最高の答えだ!オッパイこそ最高そして至高、夢と希望で
膨らむもの!このような蛮族の元で暮らしていてもその良さが分かるとはオッパイこそが
万物の理にして世界の中心!やはりオッパイこそが正義なのだ!はーっはははっ」
何かオッパイを連呼して悦に浸る皇帝。うわーっ無いわーこれは無いわー童貞のオッパイ
好きだった俺でもこれには引くわ。
恐怖も感じる皇帝の言動を横に居るアズメルに解説してもらう。
「皇女様もご存知かと思いますが高魔力を持つ者は性癖が歪むもの。特に帝国はほぼ
全ての国民が魔法が使えて高魔力者も多いのです。昔は帝国にも妖精が居て風紀の乱れを
整えていたのですが追いつかない程でその解決策として性欲を芸術に昇華したのです。
絵画に裸婦像、踊りや歌など多岐にわたって行われました。
そしてここに集うのは皆オッパイを賛美するオッパイ派の者で皇帝陛下はその筆頭で
この派閥を率いているのです。
しかし昔は大派閥だったこのオッパイ派も今はBL派に押されて弱小化し年々支持者は
減り、特に女性の減り方は目を覆いたくなる程です。
先程皇帝陛下が質問された裏には皇女様がこちらについてくれるかもしれないと言う
淡い希望のせいでしょう。」
言われてみると周りの人の中に女性は少数でなお且つ若い女性はかなり少ない。
だが性欲を芸術にしたから許してね♪ってどうなのだろうか?許していいのか?
いやそれより突っ込まなければいけないところがあるが多すぎてついていけない。
アズメルと話していると皇帝が正気に戻ってこちらを向いた。
「最後に世界の真理を理解していたお前を蛮族と呼んだ事を詫びよう。そしてもう
合う事はないが手向けにお前に良い物を見せてやろう。皆オッパイ賛美を行うぞ!」
居並ぶ全員が背筋を伸ばし両手で胸を持ち上げるポーズをとる。
「「「「「「「「オーッパイオッパイオパーイオッパイ」」」」」」」」
皆で大合唱しながらオッパイを手で持ち上げて上下に揺さぶる動作をする。
一人フィアナだけはガッコンガッコン揺れて見ていて気持ち良い。
だが違う。これではオッパイの素晴らしさを表現しきれていない!
「どうだ、最後の手向けに最高の物を見た感想は?」
「ダメだ!これではオッパイの良さが引き出せていない!オッパイの美しさも躍動感も!
俺が手本を見せてやる!」
俺は激情のおもむくままにブラジャーを脱ぎ捨て左手を腰に当て右手を大きく振る。
「オッパイ!オッパイ!オッパイ!オッパイ!オッパイ!オッパイ!オッパイ!オッパイ!」
良く知られているあのポーズで腕を振る。腕を振る度に胸が大きく揺れ、服に乳首が擦れ
起ってしまう。我ながらかなりエロい!
腕を振り終えると辺りは全くの無音になりその後世界が弾けたかのような歓声が沸いた。
「さっ最高だー!」「今までこんなに良い物を見た事が無い!」「オッパイ様じゃーっ」
などなど受けは最高だったようだ。
目の前に立っていた皇帝が力なく膝をつき、その顔を涙で濡らしていた。
「我が子一男四女のうち一番期待していなかったお前が世界の真理を知っていたとは
我の最大の読み違いであった。許して欲しい我が娘、いや我が息子よ!」
言いながら真正面から抱き着いてくる。まあこれが普通の抱きしめ方だよな。
しかし背中に手を回してやたら胸を密着させて俺の胸の感覚を味わっているのが分かり
気持ち悪くなり引いた。
そこに後ろから皇帝に似た顔の若い男が出て来て近寄って来る。
「アディアーレ!会いたかったぞ。さあ兄である我と抱擁を!」
「お前はよい、下がっておれ。」
俺の兄を名乗る者は皇帝の一言で退場させられ、その時の顔は口惜しさと渇望しかなかった。
よっぽどオッパイに触りたかったのだろうな。実の妹かもしれないのに。
需要があっても供給が無い。禁欲を強いられる世界だ。
そうだ!せめて俺の居た世界のエロい情報を並列化の魔法で共有してやろう!
「皇帝陛下、皆さんに見てもらいたいものがあるので魔法無効化を解いて皆で手を繋いで
もらえませんか?」
「おおっお前が見せてくれると言うなら素晴らしいものであろう。魔法無効化はすぐに
解こう。それから我をパパと呼んでいいぞ。」
さっきと扱いが180度変わるあたり驚かされる。
皆が手を繋いで線上になったのを確認して情報並列化の魔法を発動する。エロい情報を
次々と供給し、特にAVなどで胸が揺れる所を多く見せる。
終わった後皆一様に呆けた顔になり反応が弱い。間違ったかなと思っていると
「すっ素晴らしい」「異世界に楽園があるのか」「天国だ、私も異世界へ行きたい」
などと言い出した。どうやら快楽神経がオーバーしたらしく心ここにあらずの状態だった
ようだ。
「すっ素晴らしいぞ我が息子よ!我は決めた!この者を覚醒させずに皇帝の座を渡す事を!
この者ならBL派をせん滅しオッパイ派を全盛期の頃まで、いやそれ以上に栄えさせてくれる
だろう!」
「新皇帝バンザーイ!」
「「「「「「「「新皇帝バンザーイ!」」」」」」」」
謁見の間がまさに割れんばかりの喝采が起きる。しかし俺の事は無視で話を進めていないか?
大体皇女として連れて来て皇帝に成れとかどんだけ滅茶苦茶の国なんだ?
来て間もないがこの国の未来が危ぶまれるぜ。
・・・しかし美人が多い上に皆巨乳!皇帝も悪くないかもしれない。毎日巨乳美女をはべらせ
オッパイ観賞、オッパイでマッサージ、オッパイベッドそれからもっとすごいエロエロなグフフ
を色々と・・・皇帝になるべきじゃないのか?いやなるしかないだろ!
オッパイ王に俺はなる!
「あなた、アディアーレがこちらに連れてこられていると聞いてきましたが何ですかこの騒ぎは?」
皇帝をあなたと呼ぶと言う事は女皇で俺の本当の母親になるのか?入って来た女は見た目どう
見ても20代半ばから後半と言った感じか。凄いヤンママなのか?
「エステスよ派閥の会合に勝手に入るのは女皇でも許される事ではないぞ、出て行くが良い。」
「何を言っておられるの、アディアーレを覚醒させるために準備が整っているのに施術室に
連れてこらずここに連れてくるよう命令をしたのはあなたでしょ?アディアーレは連れて行きます。」
「まっ待ちなさいアディアーレは覚醒はさせん。そして帝位を譲る事を今決めた。
アディアーレに女帝としてこの国を導いてもらうのだ!」
ここまで聞いて俺の本当の母親と思われる女性エステスは凄い美人でも冷たい感じが前面に
出る様に見えたが更に冷たいと言うか見下す顔になった。
「皇帝そこに座りなさい。」
「なっ何を言う!」
「派閥に配られる予算は国ではなく最大派閥の私が率いるBL派によって配分が決められて
いるのは知っていますよね?もう一度言います、そこに座りなさい。
座らなければこの卑猥な弱小派閥は消える事になりますわよ?」
うなだれて弱弱しくしゃがみ込む皇帝。全く威厳が感じられません。
「いいですかアディアーレは覚醒し私が率いるBL派に入ってもらいます。それは前から
決まって居た事です。約束の破る事は許しません。
大体アディアーレを皇帝にするとは何事ですか!大方アディアーレの別人格が蛮族の世界の
はしたない情報を持ってきてそれに感化されたのでしょう?嘆かわしいわ。」
見事に図星である。しかしそこで諦めたらお終いなのを分かっているせいか食い下がる皇帝。
「だがアディアーレ自身が女帝になりたいと言うならば現皇帝の我が跡継ぎを決める事には
問題あるまい!」
「今のアディアーレの人格は魔法によって作られた偽情報を発信するための偽の人格です。
覚醒して本当の人格にならなければ一切の発言権はありません。
アディアーレは連れて行きますがこれ以上の邪魔をするなら派閥の解体まで言及しますよ?
貴女達アディアーレを連れて行きなさい。」
女皇エステスの周りに居た魔女たちが俺を押さえつけ連れて行こうとする。
先程から偽の人格とか消えるとか言っていたがまさか俺の心が消えるのか?
「パパ!俺はどうなってしまうの?」
「すまない、覚醒すればお前と言う人格は消えて保存されていた本当のアディアーレの
人格が現れその肉体を使う。お前は記憶も含めて全て無かった事になる。」
それは鈴木直樹と言う俺の死ではないか!冗談ではないこれはどんな事をしても逃げるしか
ない!
俺の魔法よ手加減はいらない!暴れまくって逃げるぞ!
待ってましたと言わんばかりに空中に黒いもやが出来てそこから魔法の杖がぞろぞろ出てくる。
「我が子アディアーレの魔法よ活動を禁止します、アディアーレ抵抗を禁止します。」
しかし女皇エステスの一言で魔法の杖は力を失った様に床に落ち、俺自身は抵抗する気が
なくなってしまった。これは魔法か?
それでも一縷の望みを掛けて皇帝に言う。
「パパ助けて!消えたくない!」
恥も外聞も捨てて皇帝に泣きつく。が皇帝はうつむいたまま何も答えなかった。
「暴れられてアディアーレの体に怪我をさせたくないわ。アディアーレ起きる事を禁止します。」
ヤバい、凄く眠くなって来た・・・誰か助けてくれ・・・そうだD!D助け・・・て・・・
書く速度が安定してきたので来年春までには書き上げたいと思います。
ご意見等ありましたらコメントを下さい。




