第八話 魔法使いになった俺はお姫様になった?①
35歳の誕生日を童貞で過ごすとなると言われる魔法使いになった俺は異世界転移の
魔法を使って異世界旅行を楽しんでこの世界アーティファに来た。
来たのは良いが体が少女になるは帰る事が出来なるやらで周りに流され魔法学校に行き
戦争に戦いに行き、一騎打ちまでやらされた。
それでも帰れない所に俺を元の世界に帰す事に協力してくれると言う凶悪な顔の天使Dが
現れて喜ぶがそれもつかの間。帝国の浮遊戦艦が現れ俺を皇女だと言い拉致された!
俺は帰れるのか?
余りの出来事に呆然自失となって椅子に座り込むしかない俺。
その俺を微笑みながら見つめる俺の姉と名乗る者。
「貴方を12年近く前に異世界に送り出した事はまだ昨日の様に覚えているわ。
会いたかったわアディアーレ。私は第一皇女マクセラ、覚えている訳はないけれど貴女を
最後に抱きしめたのよ?さあ今度は貴女が抱きしめて。」
マクセラと名乗った女はそう言うと柔道の構えの様に体を斜めにして腕を広げてきた。
???普通正面向いて抱きしめるだろ?
分けが分からないから普通に抱きついてみる。おおっやはり弾力のある巨乳、ナイス!としか
言いようの無い感触だ。
おいおいっ自分は何なのか、どうなるのか心配だったんじゃないのか?茫然自失で
何も考えられなかったんじゃないかだって?オッパイを差し置いて大事な事などあるか!
巨乳に顔をうずめてからそんな事は考えれば良い。
・・・今までの好意的な雰囲気は何処へやら。道端の犬の糞を見るような軽蔑しまくったような
凄い目つきで見られた。
???ご要望に応えて普通に抱きしめただけですか?
「綺麗な顔も髪も我が一族の証であるのは間違いないが魔法が存在しない野蛮な世界に
居たせいかこんな行動をとるなんて・・・いえっこれは仮初の人格なのかも。
どちらにしろ貴女には幻滅しました。フィアナ、後は貴女が世話をしなさい。」
言うなり他の部屋に出て行ってしまった。また茫然自失である。何が悪かったのか?
この世界にも慣れてきたはずだが帝国の価値観は全く理解できない。
「アディアーレ皇女様それでは私が説明をさせて頂きます。」
「ちょっと待って下さいフィアナ先輩、話についていけない上にそんな他人行儀な
呼ばれ方をされると心細いのですが。」
恥ずかしいが知らない所に連れて行かれる上に知り合いだと思っていた人が実は
赤の他人の様な感じに思えてこんな事を言ってしまう。
「うーんそうねお城までなら問題無いわね。今までどおりの話し方で説明するわ。」
少し考えてからフィアナは雰囲気と共に何時もの柔らかい喋り方に戻った。
「まずキキちゃんが皇女様である事は間違いない事実よ。この事実について知っている
のは極少数の関係者しかいなの。キキちゃんの家族であらせられる皇帝陛下とお妃様と
御兄弟・御姉妹それと未来予知の魔女と異世界転送の魔法使いと施術師、それとこちらの
世界に帰って来たキキちゃんを見守る係である私とアズメル位かな。」
指を折り曲げて数えるフィアナ。
「それより最初に話さなければならないのは何故キキちゃんが異世界で暮らしていたか
と言う事。
事の初めは魔王に「帝王の第四女に生まれてくる者は高魔力所持者だ。その後にそれを超える者は
居ない。よってその者が生まれたら貴様ら全てを贄として我の力とし、異世界へ侵攻する。」
と言われた事なの。毎回同じ被害を出して毎回同じやり方で封印されているから万年ワンパ
魔王とか馬鹿にされていたけど以前封印される前にそんな不吉な事を言ってから封印されて
周りの人を驚かせていたのよ。ほとんどの人は出来る物ならやってみろ!って馬鹿にしていた
けれど未来予知の魔女は次に生まれる皇帝陛下の子供は高魔力所持者であると断言し、その子
が生まれた事を知った魔王が大破壊を行う未来を予言したの。
そして皇帝陛下は魔王の発言を深く顧慮して万全の準備をしてキキちゃんの出産に臨まれたの。
キキちゃんが生まれる前に幾重にも情報遮断の魔法を掛け信頼のおける魔女と魔法使いだけを
周りにおいていたわ。
結果キキちゃんはとても高い魔力所持者である事が分かり魔王にばれても良い様に異世界に
避難させる事が決まり異世界の扉を使ってキキちゃんが元の世界と思っている世界に避難
させたの。」
話が長く分かり辛いが要は魔王から俺を逃がすために異世界に避難させたんだろ?
でも幾つか問題点があるぞ。まず何で皇女だった俺が男なのか?何故魔王が異世界に侵攻
しようとしているのに異世界に逃がしたのか。何時もの封印ではダメなのか?
まとめて聞いてみるとすぐに答えてくれた。
「最初の問題点は魔王がどの程度の魔法が使えるか分からなかったから出来る限り魔法の
検索に掛からないように違う人物にしたの。歳だけはごまかせられないから性別や見た目
など変えれる物は全て変えたわ。
そして高い魔力は何重にも隠蔽や探知無効、偽情報流布の魔法で隠したわ。
だから何もかもが違ってたのよ。
二番目の問題点は異世界の神は途轍もない魔力を持った者が多い事が知られていて
この事を何故魔王が知っているかは謎だけれど魔王の情報収集能力が高い事が分かったの。
だから今はまだ魔力で勝てないから異世界には行けないと踏んで異世界に避難させる
事にしたの。
三番目の問題点は魔王は私達を油断させるためにわざと封印されて来たのではないかと
考えられているの。今回も順調に封印が進んでいるけど4ヵ月前に魔王が以前になく暴れて
魔法使いに人死にが出たの。だから今回の封印は厳戒態勢に切り替えて行われているわ。
封印出来るか警戒しているわ。大体こんな所かな。
それからこちらに戻って戸惑う事が多かったかもしれないけれど帝都に戻れば解決するわ。
心配しないで、私は出来る限りキキちゃんの側にいるから。」
そう言って真正面から抱きしめてくれてまた豊満な胸に顔を埋める事になる。これが普通
だよな。何がいけなかったのか?
思い返してみるとフィアナもマクセラも従者の魔女も皆巨乳だったな・・・それに俺も胸は
大きい方だ。これはもしかして・・・
「フィアナ先輩もしかして帝国の女性は皆胸が大きいのですか?」
「もう学園ではないしキキちゃんは私の仕える方の家族だからフィアナと呼び捨てにして
下さいな。それと胸の事ですが帝国の女性は皆巨乳ですよ。全ては遺伝の成せる技ですね。
この世界では遺伝が顕著に表れて見た目や性格以外にも性癖とか一番大事な魔法にも係わって
くるの。・・・キキちゃん聞いている?」
俺の頭の中を「帝国の女性は皆巨乳ですよ」と言う言葉が何度も反復・共鳴・乱反射して
いる。多分俺は気持ち悪いニヤけた顔をしているだろう。だが構わない!
パッパッパーラダイス!!!全員巨乳!全員巨乳!大事だから二度言いました!しかも
姉妹は美人で巨乳!毎日おねーちゃーんっと言って甘え放題!
えっえへへっ♪ぐっぐふふっ♪異世界にて我最高にして至高の楽園を見つけたり!
これからの人生を考えたら妄想にふけずに居られるだろうか!
・・・どの位時間が経ったか分からないがやっと妄想が解除されてフィアナに気持ち悪る
がられていないか不安になり、平常心が戻った所でフィアナを見ると何時もの優しい笑顔だ。
「キキちゃんはオッパイ好き?」
突然の質問である。まあオッパイに挟まれた状態で皆巨乳と言うワードに反応すれば
誰でも疑うよな。少女の皮を課ぶった35歳の童貞のオッサンと知っていれきもば気持ち悪くて
しょうがないだろうな。んっ?でも笑顔で聞いてきたと言う事は俺の黒歴史を知らないと
言う事か?ここは隠さず話そう。
「オッパイ大好き大好物です!オッパイと暮らしてオッパイを見るだけの仕事がしたい
位好きです!」
調子に乗って要らない事まで言ってしまった。ドン引きされるかと思ったが
「うんっそうだよねオッパイ大好きだよね。」
強く抱きしめながらそう言って来た。だが声は泣いている様に震えている。
やはりまずい事を言ってしまったか?
「あっあのフィアナ、フィアナさん失礼な事を言ってしまったら謝ります。どうか泣かないで
よ。」
「うーうん違うの、オッパイの良さを知っていてくれた事が嬉しいの。でもこの事は
あまり他の人には話さないでね。」
泣いたりするから驚いたがフィアナは・・・オッパイにかかわる性癖を持っているのかな?
そうでなければ会うたびにオッパイで挟む事は無いだろう。そんな良い性癖なら
他人に話しておとしめる気にはならないな。
フィアナのオッパイに挟まれてヘブン状態を満喫していると
「まーたそんなはしたない事している。もう少しで帝国領内に入るからキキに知らせるけど
帝国内には神も悪魔も妖精も全て入れない障壁を張っているの。だから私もここで
お別れよ。高魔力所持者のお付きの妖精として短い間だったけど凄く楽しかったわ。
帝国は妖精が居ない代わりに倫理的に厳しいらしいから頑張ってね。
また会う事があるかもしれないけど取り合えずさよならね。」
頭上にイーニスが現れたかと思ったら突然の別れの挨拶に驚く。そう言えばDも帝国に
障壁があって異世界への扉を調べられなかったって言っていたな。・・・おいっと言う事は
帝国に行くのに肝心のDと連絡が取れなくなるぞ、どうするんだ?
調子も良くなったのでもっと書くのをスピードアップしたいものです。
でも書いてる内に一話が段々長くなって結局書き上げるのが遅くなるんですよね。
色々試行錯誤してみます。




