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勇者の復讐  作者: にけ
プロローグ
82/84

ミハイルの要求3

「協力しないなら協力はない」


 舌打ちをしながら、レノは椅子に座った。


 ここでミハイルの協力を失ったら何もできなくなってしまう。しかし、わざわざ警察庁の中に飛び込ま


ないといけないのか……。頭を抱えているレノの姿をディエゴが切り出した。


「もしかしたら、ロバルト・シャーンの死を追いかけていくのが最も近道なのかもしれません。しかしど


うやって侵入するんですか。警察庁の内部とはいってもどこにあるか分からないでしょう」


 ディエゴの問いにミハイルは待っていましたとばかりに自信満々な笑みでレノとディエゴを見た。


「調べはついている。潜入はオレ一人でやる。二人はサポートだけでいいオレが潜入するまでで構わな

い」


「大した自信ですね。それに情報源は一体誰なのですか」


「古い友人さ。レノと会ったあと、会ったんだ。この会談を知らせるための人間だ。ところでオレにやっ


てもらいたいことっていうのは何なんだ」


「いくつかやってもらいたものがある。お前がやるべきことが終わったら話すさ。そこまで急ぎじゃない


んでな」


「それとディエゴあんたに聞きたいことがある。あんたはどうしてこの同盟に加わったんだ」


 そう言えばディエゴがどうして、この同盟に加わったのか詳しいことは聞いたことがなかった。隠して


いるとは思えなかったが理由を聞いてみたかった。あいつならロバルト・シャーンはおそらく聞いている


だろう。もう死んでしまったどこか憎めない表情がよぎった。レノとミハイルがディエゴを凝視している


と沈黙を守っていたディエゴがこうさんしたかのように深く大きくため息をついた。


「私はね純粋な傭兵団を作りたいんですよ。この世界のいたるところに支部を作って傭兵たちが生活に


困って子供を誘拐したり関係のない村や町を襲い略奪、暴行なんてするような犬畜生がするようなことが


ないようなことがないようにしたいんです。傭兵は傭兵らしく常に戦いに身を置けることのできる場所を


作りたい。まさに実現の一歩になるかとおもいましてね」


「あんたらしいな」

 

ミハイルは微笑し一言ディエゴに言った。そしてどこか遠い目をしながらさらに言った。


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