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ジャンとの出会い3
三枚目を手に取ったときジャンが口を開いた。
「暁の稲妻の団長、ロバルト・シャーンと言ったら男の中の男だって聞いていたからな。少々残念だったよ」
ジャンの言ったことを無視し三枚目に目を通した。三枚目も一枚目と二枚目全く同じ内容と文体、団長の名前とサインも全く同じだった」
「これを読んで分かったことがある」
三枚目の手紙をテーブルに投げミハイルが答えた。
「三枚とも団長の字ではない。この手紙はおそらく団長のところまで伝わっていない」
「どういうことだ。じゃあ一体誰がこの書面を送ってきたっていうんだ」
「それは分からない。分からないがこれが解決したら正式に取材できるように頼んでおく」
ミハイルは立ち上がり社長室を出た。
数日後、ロバルト・シャーンを真似た犯人は、ロバルト・シャーンの小姓だった。その後、暁の稲妻と亡国の聖戦との抗争が一年ほど続く。




