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勇者の復讐  作者: にけ
プロローグ
37/84

やはりまっすぐ家には帰らない

ミハイルは大きく伸びをして湖の中の魚を見た。数匹の魚があまり綺麗とはいえない水の中を悠々と泳いでいる。

 ロバートでも分からなかった。出したくても出せない理由、それは警察側の圧力だろうか、それとも新聞社側の意思なのだろうか。判断するにはまだ情報が足りなかった。

 

辺りは薄暗くなってきていた。園内の水銀灯に明かりが灯されもう人もまばらなってきている。水面を通してなんとか見ることのできていた魚たちも夕闇で微かに動いているのが確認できるくらいになってきている。

 エリザの顔が思い浮かんだ。

 とりあえず今日のところは家に戻ろうか。

 ここ数日誰かしらいて、二人きりというのはずいぶん久しぶりのような気がした。

 立ち上がり元来た道を歩いた。

 

いや、ちょっと待てよ。ある考えがふとよぎった。

 立ち止まり時間を確認すると、五時を少し過ぎたところだ。今なら開店準備で店にいるだろう。脚が来る前になんとか話しておきたかった。しかし昨日のノアの言葉を思い出した。

マリアの体調が悪いことだった。それでもいざとなったらマリアの自宅にでも行くことにすればいい。脳裏に団長の声が聞こえてきたような気がした。

マリアを頼む。

 

ミハイルはマリアの営むムーンアンドサンに急いだ。

 


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