表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/64

9.白龍と

天然バカ(?)な白龍(人型)に突っ込みした。

うん。なかなかない光景だ。白龍の見た目は私と同じくらい。

黙ってれば冷たい美貌とでも形容できるんだけど、中身が残念すぎる。


その後は、とりあえず教室に戻るということになった。白龍の天然(?)で、皆にちょっと迷惑かけてしまった。



―――場所移動中―――


教室に戻る途中にて。


「白龍かっけぇよな。よくあんなもん呼べたな、アイ。」


クラスの男子が、話し掛けてきた。

名前はまだはっきり覚えてないけれど。

確か、コルザだったようなきがする。


「かっこいいかな?あれ。よく分からないけど。」


確かに見た目はかっこいいよ。見た目はね。

でも中身が残念すぎる。


「あはは。アイは変な人だな。けっこうな美形だぞ、白龍。」


この方は何をわたしに求めていらっしゃるんでしょうか?


「そうなの?」


首をかしげながら、問い返す。


「まぁ、いいや。ところで、アイは俺の名前覚えてる?」


さらっと話を流したな。そして、ニヤリとするな。

多分、覚えてる....。


「たしか、コルザさん?」


その男子はも一度ニヤリと笑って、小さい声でいった。


「残念。覚えてたか。」


バッチリ聞こえてるけれどね。何かムッとした。

けれど、この男子の性格からするに何か言ったら笑顔で「なら、クラス全員の名前をいってよ。」的な発言が来る。気がする。


―――場所移動中―――


教室に戻ってきた。

落ち着いてよく見たら、あちこちに鱗っぽいものが落ちている。


「白龍、これ貴方のだよね。」


白龍はにょきっ(!?)と出てきて鱗っぽいものを見た。

その後、すごいスピードで鱗を集め、私に手渡した。



「なにこれ?」


「僕の鱗だよ。あげるー。」


白い鱗はつるつるしていて、意外とさわり心地がいい。

でも、何に使うかさっぱりだ。


「これ何に使うの?」


白龍は、まばたきを数度やって、考えた。


「うーんとね。お守りかなー。あとは、暗闇でも鱗光るから使えるよー。あっ、薬にも使われるかなー。」


間延びのせいで眠くなるんだけれど、口調だから仕方ないのかな。そして、威厳はどこ行った。



「よく分からないけど、貰っとくよ。ありがとう。」


お礼をいうと、白龍はニヘラーと笑って照れている。

可愛いけど、きみ白龍だよね?威厳はいいの?


「じゃ、またねー。」


手をふりながら、消えていった。

何か気が抜ける白龍だったなー。子供だからしょうがない....と思い込んどこう。



「アイさんすごいねー。わしはあれは呼べないや。」


アルト先生が誉めてくれた。中身のことは気にしてないらしい。


「聖獣ってあんな性格なんですか?」


「聖獣は個性的でね、いろんな性格がいるよ。」


はじめて知った。とりあえず、聖獣は威厳というものをとくに気にしてないらしい。この世界、よく分からない。



キーンコーンカーンコーン。


あ、授業終わった。皆は成功....してるね。

精霊達とのお喋りが楽しいらしい。まだ、精霊達がいる。

そして金魚がしゃべっている。何かシュールな光景だ。


「スースー」


ん?何か寝息みたいなものが聞こえる。

見ると、白龍が寝ていた。

....ん、白龍?


「白龍、あなた帰ったよね。」


「ん?寝てたー。」


ちょっとイラッてしたのはしょうがないと思う。


「さっさ帰れー!」


「ごめんなさーい!」


消えた。

ふぅ、スッキリした。

初日の初授業、無事(?)に終了ー!

主人公の突っ込みレベルがぐんぐんアップしてますね

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ