8.初授業で
明けましておめでとうございます。(遅いw)
少々ぐだぐだです。(少々じゃないw)
ちなみに()内の突っ込みは私の友達です。
(時々出てくるんでよろしくです(o`・∀・´)ノ)
キーンコーンカーンコーン。
あ、チャイムはあるんだ。この世界。
「さて、授業始めるか。転校生が来たから、今日は基本の知識からねー。転校生以外で覚えてなかった人は後で来なさい?」
アルト先生が笑顔。
だけど、めっちゃ怖いよー?黒いオーラが滲み出てるよー?
他の生徒たちを見ると、若干ひいてる子が多数。
そんなんでいいのか。アルト先生。
「まず、精霊たちと話してみましょう。」
いきなり、ハードですね。アルト先生。
「あの、アルト先生。精霊たちと話すとは?」
意味がいまいち分からなかったので、アルト先生に聞く。
「そのままの意味です。精霊たちはどこにでもいるので、私達が呼べば、話せます。」
大体の内容は分かった。
「呼ぶ方法は?」
そういうと、先生はニコッと笑った。
「簡単ですよ。精霊たちに向けてここに来て、と思えばいいのです。とても強く、ね。」
先生が、お手本を見せてくれた。
先生が、目をつぶった数秒後、淡い光がアルト先生を包む。
その光が消えたあと、アルト先生の隣に一人の女の人がたっていた。でも、その人は淡い光をまとっていて、一目で人間ではないとわかった。その女の人は、アルト先生が何かをいうと会釈して消えた。
「えっ?」
私が驚くと、アルト先生が満足そうにこちらを向いた。
「これが、精霊を呼ぶということです。この精霊は、人と同じような姿をしていますが、他にも動物の姿をする精霊もいますよ。」
他の生徒たちは、少し前に呼ぶことを始めていたようだ。
空中で、金魚の姿の精霊や子供の姿の精霊が遊んでいる。
まだ、何人かは出来ていないようだ。精霊の数と生徒の数が違う。
(精霊たち、誰でもいいから来て。)
できるだけ強く、思う。
「....?風?」
何となく、風が吹いた気がする。今日は風がなかったはずだけれど。
目を開けると、自分を淡い光が包んでいた。
「....綺麗。」
その光は少しずつ薄くなり、やがて消えた。
そして目の前には、白い龍がいた。
「って、えぇーーー!」
予想外。
その白龍は、器用に体をよじって机にあたらないようにしていた。でも、何か小柄だ。
「狭い....」
白龍がしゃべった。声が少年ぐらいの高さだ。
そっかー。狭いかー。教室だからね。
「センセー。狭いって言ってるんですがどうしたらいいですか?」
予想外過ぎて、現実逃避。
あー、先生も固まってるよ。何この白龍。
――――場所移動中――――
中庭にて。
「ふぅー。狭かった。」
白龍が嬉しそうに私の回りを飛んでいる。
威厳など感じられないような口調。
他の生徒たちも皆で中庭に出てきている。呼ばれた精霊たちと一緒に。精霊たちは、白龍に乗ったりして遊んでいる。
これはこれで、幻想的な光景だ。
「アルト先生、この子は何でしょうか?」
先生が答える。
「この子は聖獣だと思う。だけど、まだ子供ね。」
聖獣?
「聖獣とは?」
「精霊たちを守っている精霊獣のこと。一匹でけっこうな力を持ってる。でも普段は人型のはず....」
人型かー。
とりあえずダメ元で白龍に話しかけてみる。
「あなたは人型になれないの?」
「できるよー。」
白龍は一瞬止まって、縦にくるっと回った。
一瞬光った。白龍がいたところには、わたしと同じくらいの男の子がいた。
「できるんかい。だったら最初からそれで出てくれば良かったのに。」
それに白龍だった人は、照れたように笑った。
「忘れてた。」
うん。何この馬鹿オーラ。
ブックマークありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。
小説内の補足です↓
白龍→大きさは5mちょい。教室では机とかが邪魔だった。
人が跨げるぐらいの太さ。
白龍(人型)→白髪(艶あり)金と青のオッドアイ
天然?
白龍は珍しいけど、呼べる人は探せばいる。
アイのチートはまだほとんど出ていない。