表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/17

花の月 壱蔭の日 カイの日記

 ☆ ☆ ☆



花月五日(晴れ)


 今日はイェリと一緒に入学する王立薬学院の入学式だった。

 師匠に無理矢理入学させられたけど、入ってよかったかも。明日からが楽しみだ。


 入学早々に友達ができたしね。

 同じ学科のアル先輩。

 僕たちを案内してくれて、いろんなことを話してくれたんだ。


 薬師として必要なことは師匠がすべて教えてくれたと思っていたけど、全然足りてなかったってわかったよ。だから師匠は僕とイェリをここに入学させてくれたんだね。

 僕はここでたくさん学んで立派な薬師になるよ!

 勝手に入学させられた恨みは忘れ物ないけど!


 それにしても、ここに入学してもイェリは変わらない。怒りっぽいままだ。感情的になっていては、いい薬師にはなれないのに。

 イェリは僕の妹分なんだから、僕がちゃんと面倒を見てやらなきゃ。

 僕とイェリの入学させられた学科は違うけど、目標は同じ。師匠のような薬師を目指して修行しているんだから。受ける授業は違っても、薬師の基本は何も変わらないもんね。

 物心ついてからイェリと別々のことをするのは初めてで、ちょっぴり不安だけど兄貴として妹分にそんな姿は見せられないしな。


 師匠は「楽しんでおいで」って僕たちを送り出してくれたっけ。

 うん。学校って初めてだから不安と期待でドキドキだけど、イェリとアル先輩と楽しい学院生活になるように頑張るよ。


 ……そう言えば師匠、魔術科主任のメディオル先生が師匠のうっかりをよく知ってるみたいだったけど、一体この学院で何やらかしたわけ?



 ☆ ☆ ☆

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ