ハジマリ
宛先: ○○○○
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差出人: 閻魔
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件名:
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この世界が幸せになるためなら我々が力を貸しましょう。この世界が平和になるためなら必要な血を流しましょう。この世界に希望があるならそれを全力で支えましょう。さぁ皆さん、悲しいこと苦しいこと今まで溜め込んできたものを全て吐き出してラクになりましょう?
我々『十王』は、皆さんの怨念や憎悪をはらし、そして腐ったこの時代に革命を起こします。恨んでいる人、憎んでいる人に復讐したいと思う方をお待ちしております。
TEL. 0820-18782-37564
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[4月8日 (木)]
「何よこれ?」
桜が満開に咲く春。生き物達が出てくる春。私にとっては始まりの春。そんな華々しい春の陽気に出た最初の一声が「何よこれ」とは、可笑しな話だ。
朝起きてケータイを見てみると、非通知からの謎のメール。差出人は「閻魔」。地獄のお偉いさんが一体全体私に何のようなのだろうか?
「じゅーおうって、何?」
メールの内容は現実離れしすぎて私には、全く理解出来なかった。世界?革命?復讐? 意味が分からない。悪戯メールかな? でも電話番号書いてあるけど…。
「まっ触らぬ神に祟りなしっていうしね…」
何にしても気にしたら埒が明かない。私はそう思って、ケータイのフタを閉じた。昔から友達が多いからか、よく知らないアドレスからメールが来ていた。最近数は減っては来たがまだ0とはいかない。
「佳奈! ご飯食べながらケータイ見ない!」
「うっさいなー
分かってるよ!」
口煩い母は毎日様にこの言葉を繰り返し言う。耳にタコができる位ずっとだ、そのせいか私もお母さんにきつく当たってしまう事がある。
「今日は入学式なんだから、初日から遅刻したら笑われるわよ!」
「…だからさぁ……
うっさいって言ってんじゃん!!!」
バンっと机を思いっきり叩いて、母を睨んだ。分かってる、お母さんが私の為を思って言っていることだって。分かってるけど、感情に任せに口が勝手に動いてしまう。
「だいたい娘の入学式に1度も顔出した事も無い癖に、でしゃはんなよ!!!」
「……」
「…ほら何も言い返せないじゃん…
あんたにとって私ってその程度なんでしょ?」
分かってる。お母さんがいつも入学式に出れないのは、私の学校費用を稼ぐためだって。毎日忙しいのに無理して私の為にお弁当を作ってくれてるのだって分かってる
時間にはまだ余裕があるが、早めに出て損はないだろう。




