NKVD
はい、今回のタイトルはNKVDです。
では、どうぞ。
八月二十三日
「そうか...」
「ええ、スターリン同志。」
「...分かった。ベリヤ同志?」
「何でしょうか?スターリン同志。」
「何とかして独ソ戦開戦時期を遅らせるんだ。その為にはどんな工作を行なっても良い。良いな?」
「分かりました、お任せください」
出て行く。
その一拍後
コンコン!
「誰だ?」
「ミハイルです、スターリン同志」
「おお。良いぞ、入って来い」
「失礼します」
入って来る。
「今さっきベリヤ同志が出てきましたがどのような話で?」
「ああ...ドイツがソ連侵攻準備をしているらしい...」
「!!...そうですか...」
「ああ、一応NKVDに破壊工作しておくように指令を出した」
「大丈夫ですか...?」
「ああ、NKVDを侮ったらいかん」
「分かりました。とりあえず我軍にも一応それらしい準備をしておく事を伝えておきます。...特に防御陣地に」
「ああ、宜しく頼む。何があってもあのような悪魔に我が祖国の土を踏ませてはならんのだ」
「ええ。私もそう思っております」
「ところで防御陣地の進捗状況はどうなっているんだ?」
「一応後数ヶ月で完成します。ただ...」
「ただ、何だ?」
「いえ、開戦までに完成するか...」
「大丈夫だ、流石のドイツも夏のような土が湿って動けなくなるような時には来まい。逆に来たら簡単に潰せるからな。そこは考えているだろう」
実際史実では独逸軍はそういう系統の対策をしておらず泥濘に嵌って操作不可能になった戦車が続出した。
「しかし、冬将軍の時期でも流石に来ないでしょうから凍る途中辺りと考えると十月、十一月なので間に合うか...」
「分かった、二十歳から二十五歳まで陣地構築に手伝わせろ」
「有難うございます」
「ああ、きちんとやってくれよ?」
「ええ、お任せください」
「ところでその後彼女とはどうだ?」
「カチューシャとなら上手く行ってますよ?ええ」
「良かった。にしても...戦争中だがら早く結婚して近くに置いたほうが安全だと思うが?」
「まだ相手のご両親にも会っていないのですがそれは...」
「私が良い男だ、と言えば大丈夫さ」
「!!えっと...それは...スターリン同志公認の...」
「ああ、勿論だとも。ミハイル同志の為だ」
「...本当に有難うございます、スターリン同志」
「ああ。さ、防御陣地の構築宜しく頼む」
「分かりました!スターリン同志」
出て行く。
「ミハイル同志にはこの国の為に多くの事をしてくれたからな...彼には良くしてやらなくてはな...」
今日は此れともう一つ投稿します。(午前一時ですが...)
なので統合した後書きは次回で。