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ここはどこだ...?俺はソ連に居て、病気か何かで倒れて...
俺は起きて、周りを見渡した。
「あれ...ここは...」
俺の部屋...か...?
コンコン!
「いつまで寝てるの~?早く起きなさい?」
こ、この声は...
「かあ...さん?」
「あ、起きてたのね、良かった。寝ていたら部屋に入ろうかと考えていたところよ」
「か、母さん?今何年?」
「不思議な事を聞くわね。2018年よ」
やっぱり...!
...俺は...俺は戻ってきた!自分の世界に!
そうだ、カチューシャに報告...
...そうだ...カチューシャなんて居る筈ないんだ...
カチューシャ...
あ、そういえばソ連はどうなったのだろうか...
俺は携帯を取り、検索した。
...こうなったか...
簡単に書くとこうだ。
スクリャノフが亡くなり、スクリャノフ恐慌が起こり、経済が酷くなったがアメリカには何とか辛勝。
が、スクリャノフという優秀な人物が失われた為、1962年、大日本帝国に盟主が変わり、ソビエト連邦はロシア連邦へ移行した。
...そうか...そうなったか...ロシア連邦に移行したのは良い事なのだが...やはり悲しいな...
あの世界でまだ暮らしたかった...
...ははっ...それほどまでにあの国を愛していたか...
聖なる言葉...
「モスクワを護らん...」
...なぁ、神様。俺のようなやつでも願いを聞いてくれるのか...?
...もし...もし願いを聞いてくれるなら...
「もう一度...もう一度あの時に戻してくれ...お願いだ...」
俺は号泣して...泣き疲れ、また意識が落ちた...
...もう何も言いません...