ウクライナ
1941年12月19日午後12時半
ウクライナ、キエフ(ウクライナ共産党本部)
「この度はどのような案件でしょうか...」
俺は正直怯えている...何故なら目の前にラヴレンチー・ベリヤが居るからだ。正直、今独立したい奴等の鎮圧に忙しいから後にしてもらいたいが流石に怖い...
「これを読め」
封筒を取り出した...ふむ、何が書いてあるか...
「...分かりました」
私は受け取り、読んだ...
ソウ独立共同宣言...!
「こ、これは...」
「おめでとう、ウクライナ独立が決まったよ」
「あ、有難うございます...」
「中身は内容を見ればすぐ分かる」
「で、では...」
...これはまた辛い条件を出して来たな...
まぁ独立出来るならば...多分国民も落ち着くだろう...
「分かりました、有難うございました」
「いやいや、全く問題無いよ。今日か、明日から共同宣言が発表が可能だからその前の事前準備をしていたらどうだ?」
「その通りです、有難うございます。おい、衛兵」
私は衛兵を呼んだ。
「何でしょうか」
「全人民委員を呼んでくれ。あと、同志ベリヤを応接室へ連れていってくれ」
「分かりました」
応接室
「申し訳ありません、ここに待機させてしまい...」
「いや、大丈夫だよ。...もう一度戻って来て私の下で働かないか?ブレジネフ」
「...その時はよろしくお願いします」
「...そうか...仕方無いな...」
「申し訳ありません...」
「いや、大丈夫だよ...」
ブレジネフ、君も消えるのか...仕方無い、彼が選んだ道だ。
「ブレジネフ、君に命令する」
「なんでしょう」
「フルシチョフと共にウクライナを運営してくれ。ウクライナ人民委員になってこい」
「まさかウクライナが独立する...」
「ああ、その通りだ」
「分かりました...最後の御奉公とさせていただきます」
「...よろしく頼む」
本当にすまない...
この後世間話を話した。
数時間後...
コンコン。
「同志ベリヤ、電報です」
「入れ」
ガチャ
「こちらです」
私は電報を受け取った。
「ふむ、スクリャノフ同志からか...」
...
「...まさか...そんな...」
「どうしました?同志ベリヤ」
「い、いや。何でもない...取り敢えず一度失礼させていただく...」
「分かりました」
私は胸ポケットに電報を入れた。
一体何が起きてるんだ...
では、行ってきます。