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何故か旧ソ連に来ちゃった?!  作者: 桜花
英米戦争
68/112

一時の休息 2

新年明けました。おめでとうございます。

今年もよろしくお願いいたします。


では、短いですがどうぞ。

1941年12月11日正午

クレムリン、執務室

コンコン!

「あなた~?」

「何だ、カチューシャ、いや、エカテリーナ」

「っ...!あ、貴方...」

「愛称の方が良かったか?」

「う、ううん、全然大丈夫よ。逆に嬉しいぐらい...」

「まぁ入っておいで?」

「...ん、分かったわ」

ガチャ


パタン

「で、用事は何だ?」

「取り敢えずもう12時よ」

「もうそんな時間か...分かった、ちょうど区切りが良いからここで止めよう。それで昼食は何だ?」

「昼食はボルシチよ」

「ボルシチか。分かった、行こう」


・・・


「遅かったな、スクリャノフ」

「申し訳ありません、同志スターリン。少し執務の方で手間取りまして...」

「たまには息抜きも必要だぞ?スクリャノフ」

「そうおっしゃる同志スターリンの方が息抜きをされた方がよろしいかと」

「言うなぁ」

「言いますとも」

「私が倒れてもスクリャノフが居るから大丈夫だろ?」

「私は私を心の底から信頼してくださる人が書記長の座に居なければ全く無意味な存在です」

「しかし...」

「それに史実では偉大なる書記長同志スターリンが亡くなられた時、先行きが不透明になり、株が暴落し、恐慌が起きました。その名もスターリン恐慌」

「っ...」

「つまり亡くなられては私も、ソ連人民も厳しい状況に陥りかねないでしょう」

「どちらにしても皆さんに倒れられたら危ない状況になるのは確実よ?」

「...まぁそれは確かだな、スクリャノフ」

「そうですね、同志スターリン...」

「ただ我々にも倒れてもらってはいけない人が居るがな」

「そうですね、同志スターリン」

「え、だ、誰?」

「お前だよ、エカテリーナ」

「...え、わ、私?」

「ああ。同志スターリン、エカテリーナが倒れたらどうしますか?」

「もしカチューシャが倒れたら同盟国から腕利きの医師を連れてきて治療させるな」

「ベリヤ同志は」

「私なら徹底的に犯人を探しだし、死ぬより辛い目に遭わせるだろう」

「モロトフ同志」

「政治的に、社会的に追い詰めて殺すだろうな」

「ジューコフ同志」

「他国が関わっていたら空挺を投入して、完全なる統治下に置く」

「んで、スクリャノフは?」

「例えどんな手段を使用してもモスクワ送りにし、死ぬまで拷問だな」

「「「うわぁ...」」」

「え、引かれた...?」

「流石の私でもそこまではしないぞ、スクリャノフ...」

「いやいや、自分の最高の妻ですよ?」

「...まぁそう考えるとそうか...」

「...取り敢えず倒れないようにするわね?」

「「「「ああ、よろしく」」」」


その後、楽しく話しながら昼食を食べた。


今日もクレムリンは平和です。

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