大本営発表
同年同日8時
この時間に世界中にこのようなラジオが流れた...
『臨時ニュースを申し上げます。臨時ニュースを申し上げます。大本営陸海軍部、十二月八日午前六時発表。帝国陸海軍は今八日未明 東西太平洋においてアメリカ軍と戦闘状態に入れり』
このラジオに日本臣民は心を躍らせた。
それは今上陛下誕生以来の朗報であった。
遂に帝国主義を倒す時が来た、と心を昂らせる者。
祖国に、陛下に命を捧げようと決め、軍に入ろうと覚悟する者。
様々であった。
ソ連では書記長が「始まったか...太平洋側は宜しく頼むぞ?大日本帝国...」と喋ったとミハイルが記述している。
イギリスは「改めて日英同盟結び直すかなぁ...」とウィンストン・チャーチルが話し、
ドイツは「我が闘争を改訂しなければならないな」と、アドルフ・ヒトラーが語った。
因みにアジアは現在大日本帝国が委託統治。
アフリカも順次大日本帝国及びソ連が委託統治する予定である。
そして正午新たな朗報が入る...
大本営陸海軍部、十二月八日午前十一時発表。帝国陸海軍は今八日九時フィリピン、真珠湾に於いて勝利したり。
我が軍の戦果、損害は合計である。
米軍
空母二隻撃沈、一隻大破、一隻中破
戦艦ニ隻撃沈、ニ隻大破
一隻中破、三隻小破
軽巡洋艦二隻中破、一隻小破
駆逐艦ニ隻大破、駆逐艦一隻中破
標的艦一隻沈没
その他一隻沈没、ニ隻小破
航空機約ニ百破壊
航空機約百六十損傷
死者数、約一万人
負傷者、約八万人
捕虜数、約十七万人
以上、軍人のみの計算。
此方の損害は
航空機十二被撃墜、三十八破損
死者数、約八百人
負傷者、約千二百人
以上。
これには流石に国民は疑った。
が、次の一言はそういう疑念を吹き飛ばした。
「日米軍共同計算で、陛下の公認である。」
これには書記長も
『ヒロヒトが公認であれば認めざるを得ないな』、と語っている。
日本中はこの朗報で大歓喜に包まれた。
イギリスは、
「これは日英同盟を結び直さなければ」
と、ウィンストン・チャーチルは発言し、ドイツは、
「今すぐ『我が闘争』の改訂をするから原稿用紙と万年筆を持ってこい」
と、アドルフ・ヒトラーは部下に命令した。
そしてアメリカは、ニューヨーク証券取引所の株価が下落し、大混乱になった。
勿論ソ連も大日本帝国も被害が無かった事を記述しておく。
何故ならソ連、大日本帝国はアメリカと遮断している為、当たり前である。
これらの出来事によって米軍に対する信頼は地に堕ちる事になる...
本日は大東亜戦争開戦から七十四年。
この国の為に、陛下の為に、植民地となっていたアジア諸国の為に、家族、友人など大切な人達の為に命を捧げた英霊にこの場を借りて祈りを捧げさせて頂きます。
本当に有難うございました。