真珠湾攻撃 2
同年同日6時20分
ハワイ島上空、戦闘機隊
「目的は分かるな?航空機を壊滅させ、対空陣地を撃破。可能ならば敵艦艇の対空機銃座も破壊せよ。後続の艦攻隊に被害をあまり出させないようにな」
「「「了解」」」
「よし、者共掛かれ!」
ト連送を打って突撃していく...
オアフ島航空基地
「回せ!ジャップが来るぞ!」
ダダダダダダダ!
ドカーン!
「シィット!もうジャップが来やがった!地上で撃破されないように飛ばせ!」
しかしそれも虚しく次々と航空機を撃破され、今度は被害のなかった航空機に引火し、爆発四散していく事になる...
しかもそこに艦攻隊が到着し、完璧に航空基地は使い物にならなくなった...
これにより空に対しては対空陣地に一任する事になるのだがこれも数刻後壊滅する...
これによって米軍艦艇はとことん撃破されていくのは目に見えていた...
同年同日7時20分頃
ハワイ島、米陸海軍総司令部
「もう駄目なのか...」
「オアフ島の航空基地は壊滅、全対空陣地も全滅です...第二攻撃隊が来たら全艦艇撃破されるでしょう...」
「くっ...」
「失礼します、新しい損害報告書を持ってきました」
「何だ...?」
「海上航行中の空母「エンタープライズ」、「レキシントン」が轟沈。「サラトガ」「ホーネット」が撃破されました...」
「何だと?!」
「離陸した航空機も敵戦闘機に撃墜...」
「馬鹿な...偉大なる米軍がジャップの軍にここまでやられるなんて...」
「長官、電報が」
「読め」
「『我が大日本帝国海軍は降伏を推奨する。此方には上陸する準備が出来ている。もし降伏するならば我々はハーグ陸戦条約に準じる対応をしよう。もし、しなかった場合、砲撃で破壊し、上陸するであろう。もうこれ以上青年の命を散らせたくない。懸命な判断をする事を望む。』、以上です」
「...降伏しよう...」
「懸命な判断、有難うございます...伝えてくれ...」
...
空母「赤城」戦闘指揮所
「...そうか...降伏、か...」
「はい、南雲艦長」
「分かった。第一攻撃隊、第二攻撃隊に帰投命令。敵空母は出来る限り曳行して来い。全艦艇に補給開始、」
「分かりました」
「さ、あとは海軍陸戦隊とソ連軍に任せるとしよう」
「はい」
こうして真珠湾攻撃は終了した。
そしてフィリピンも意外な展開で終結しようとしていた...