冬戦争 2
はい、冬戦争 2ですね。
では、どうぞ。
フィンランド軍は各地で敗走を続けた。
当たり前だ、大量のプロ(B+、B-)の軍人、物資、最新の武器。そして対土装備、耐寒装備をきちっと装備してきたからだ。それに新しい戦略、戦術を取り入れたのだ。『史実のソ連軍とは全く違う。』
とはいえ此方も流石に損害を出た。
戦車十三両、装甲車五十二両、戦死者総計三百五十八人。(尚戦車は基本的に地雷。)
しかし彼らは『祖国の為に聖戦を!』を合言葉にして全力で戦った。
侵攻速度が少しでも遅くなれば爆撃、戦車兵も弾が無くなれば後方に行き、補給し、また出撃した。
相手が一発弾を打てば射撃地点と思われる場所を推測し赤い液体を視認できるまでそこへ何発も撃ち込んだ。
そう、彼らは誰一人として戦線を離脱しようとせず、全力で、文字通り「死ぬ気」で戦った。
それに怯えたのはフィンランド軍。既に士気も開戦時の三分の一も下がり、降伏してきたものも居た。
勿論降伏してきたものは捕虜とし、丁重に扱い「自白」させ、一応後方にある収容所に数人の「案内人兼護衛人」を連れて向かわせた。
此れによりもっと楽に侵攻が可能になった。
そしてフィンランド侵攻から約二ヶ月後...
「此れで良いな?」
「はい...」
「じゃあサインを」
「...(名前を書く)...」
「...うん、確かに。」
遂に冬戦争は集結した。一月一日であった。
史実より約一ヶ月早い決着。これは後々大きく影響することになる。
此れにより独逸軍はこの戦いに参入ことが出来ずに終わる。
またフィンランドと結ばれたモスクワ講和条約だが史実より軽くしており、一応好感度は一部の人は高くなった。
そしてフィンランドはとりあえず中立国とし、一応政府の中枢に「政治顧問」を入れ込んで増強していくことにした。(何をとは言わない。)
勿論ソ連が攻撃された場合はフィンランド軍が応援に、フィンランドが攻撃されたらソ連軍が応援に来るようにしている。
クレムリン
「同志スターリン、お疲れ様です」
「まあそう硬くするな、ミハイル同志。そして今回のフィンランド侵攻、よくやってくれた」
「いえ、私はただ戦術や戦略、兵器等を作らせただけです。お礼なら同志ジューコフに」
「それでもミハイル同志のお陰で早く勝つことが出来たのだ。損害も少なく、な?」
「まあ、そうですね...はい、素直に褒め言葉として受け取っておきます」
「ああ。...ところで『国家総動員法』はいつやるのかね?」
「一応自分はフィンランド侵攻が終わったら、と思っていましたが」
「ふむ...まあ少し休ませてあげようではないか。折角だからな」
「!!」
「ん?どうしたか?」
「...いえ」
流石に俺は驚いた。どんどんスターリンが良い方向に戻りつつあるのだ。これなら最悪の事態は避けられるかもしれない...
「確かにそうですね、少しは休ませないと疲弊して戦争が出来なくなってしまいます。まずフィンランド侵攻の勝利を祝いましょう」
「ああ。ベリヤに伝えてくれ、今日は戦勝記念日で宴会を開け、と。勿論末端の兵士までもだ」
「!!...分かりました。同志スターリン!」
...
「そうか、同志スターリンが」
「はい、同志ベリヤ」
「分かった。にしても有難うな?」
「え?」
「あそこまで嬉しそうな同志スターリンの顔は久し振りに見たよ。今回も大いに喜んでるのだろう?」
「ええ、同志ベリヤ」
「有難う、同志。んじゃやりますか!」
「はい!」
此れにより一月一日は対芬戦勝記念日になり、様々な場所で祝会が始まった。
フィンランドで。
「おら!飲めや飲めや!」
「よし!一気飲み行くぜ!...んっくうぅぅぅぅ...美味い!」
レニングラードで。
「よし、お疲れさん!」
「おら、飲めや!」
シベリアで。
「俺達の出番無いな...」
「大丈夫さ、いつかあるに決まってる!まあ飲もうぜ!」
そしてモスクワ、クレムリン
「さて、私ミハイルが司会としてさせて頂きますね?」
「待ってました!」
ヒュー!ヒュー!
「皆さんやめてください」
つい、苦笑したよ...
「それでは始めの挨拶、同志スターリンからお願いします」
「「「「おお!!」」」」
「ええと、今回のフィンランド侵攻作戦勝利おめでとう。素晴らしい兵士のお陰でこの勝利が合ったのだと私は思う。その兵士達の為の宴会である。存分に楽しめ!此れより対芬戦勝祝会を始める!」
「「「ウラー!!」」」
「はい、同志スターリン。有難うございます。では余興ですね」
「余興あるのか!?」
一人驚いた様子で声を上げる。
「ええ、スターリン同志が許して頂きました。ではソ連軍一の歌姫「カチューシャ」!曲はカチューシャです!」
「「「名前も曲もカチューシャ。(笑う)」」」
「「「名前も曲もカチューシャ」」」
皆どっと笑った。
「ではカチューシャさん、お願いします。」
カチューシャが出て来る。
その瞬間雰囲気が変わった。
そう、カチューシャさんが美しいからだ。
「「「おお!!」」」
前奏が流れ始める。
結論から言おう。物凄く美声だった。最初から鳥肌が立ってその後も立ちっぱなしだった。
一言、「美しい。」それだけだった。
俺はつい見惚れてしまっていた。
「おい、司会!」
「おわっ!?す、すいません。ええと、美しい歌声を有難うございました。」
「ふむ...そうだな、そうするか。」
そう、スターリンが小さい声で呟いた。
はい、如何でしたでしょうか?
・・・にしても冬戦争物凄く短く終わりましたね・・・。
でも流石に独ソ戦は長くする予定です、はい。そうでないと面白くありませんからね・・・?
そして投稿午前零時過ぎて申し訳ありませんでした。次はきちんと午前零時には投稿できるように頑張りたいと思います。
そして二件ブックマークして頂き本当に有難うございます。
これからも精進していきます。
それでは失礼させて頂きます。
皆様のご意見、ご感想。お待ちしております。