新婚旅行 Три
1941年 三月一日 三時五分 フィンランド、ヘルシンキ
「では失礼します。」
国防大臣が出ていく...
...
「終わった~...!」
体を伸ばした...
「おい、せめて首相官邸を出るまで頑張れよ...」
「だって疲れたんだもの...」
「いや、それでも、なぁ...」
ガチャ!
「いかがでしたか...?」
「あ...」
「っ...!」
「すいません、休憩中でしたね...(苦笑)」
「ご、ごめんなさい...(苦笑)」
「取り敢えず説明は終わりましたが何をしたいですか?休憩でも良いですし、観光でも。」
「私としては観光でも良いのだが、カチューシャがこの状態だからなぁ...」
「では一時間程度休憩してからで宜しいでしょうか?」
「それで良いか?カチューシャ。」
「ええ、お願いするわ...」
「では...」
「ああ、すまないな。」
「いえいえ、大丈夫です。それでは失礼します。」
首相が出ていく...
「...ごめんなさいね?」
「いや、大丈夫だ。流石にカチューシャを疲れさせたまま連れ回して旅行を楽しめなかったらそれは意味がないからな...」
「貴方...」
「さ、休め。(微笑む)」
「ええ、そうさせていただくわ...」
膝にカチューシャの頭が置かれる...
「...まぁ良いか...」
カチューシャの頭を撫でる...
「んむぅ...えへへ...(寝言)」///
「...何でこんなにカチューシャは可愛いかなぁ...(苦笑)」
苦笑しながら頭を撫でる...
...今なら良いよな...?
私はカチューシャの額にキスした...
「んぅ...大好きよ、貴方...」///
さ、カチューシャの為にも頑張らなくてはな。
この一時間後首相から二人は寝顔を見られる事になるのだかそれはまた別のお話...