アメリカ侵攻作戦
1941年 ニ月二十三日 七時十五分 ソ連、クレムリン
「ミハイル同志。何処から攻めた方が良いかね?」
「まず海軍ですが大日本帝国に協力を呼び掛けあちらはハワイへ、こちらは各国の海軍を集めてソ連連合艦隊を創設し、アメリカへニ方面攻撃が宜しいかと。」
「ふむ...いくらアメリカであってもニ方面は厳しいだろう...それで行こうか。」
「ええ...まだあちらは大艦巨砲主義の筈です、航空母艦で出来るだけ戦いましょう。」
「ああ...だが各国の海軍に航空母艦は少ない...イギリスは幾つも持っているがそれ以外の国はドイツが一隻持っているのみ...建造中は多いが竣工まで待つ事は出来ない...」
「では客船や輸送船を空母に変えるというのはどうでしょうか?これなら数ヶ月で竣工出来るはずです。」
「ふむ...それは良い案だ...」
「実際史実の大日本帝国海軍もそうしています。そして重要な事があります。」
「どんな事だ?」
「パナマ運河を破壊する事です。これによってある程度は大日本帝国海軍の負担を減らせると同時に大日本帝国海軍の作戦成功率がグンと上がります。」
「つまり太平洋方面の米海軍の損害が大きくする事が出来る、と。」
「はい...それと富嶽の件ですが...」
「今技術者に作らせている、安心するんだ。これで米本土爆撃が出来るぞ...」
「因みに史実では米本土爆撃を成功してるのは大日本帝国のみです。」
「じゃあ我々が先に爆撃するか...」
「まあ勿論上陸し、パナマ運河を占領したら修理しないといけないのですがね...(苦笑い)」
「まあそこは仕方あるまい...(苦笑い)で、陸軍の方だが...」
「制空権確保が必ずですから結構辛い戦いになると思います...あちらは国内ですから普通に製造し、すぐ実戦に回せますから...」
「つまり兵器制作工場を爆撃すれば良い、と。」
「ええ、その通りです。工場を壊すだけで兵器を製造できなくなりますし、そうなるといつか兵器が消耗され、戦えなくなります。また発電所を破壊するのもありでしょう。」
「つまり最初は富嶽でパナマ運河、発電所、兵器制作工場、海軍工廠を破壊すれば良いんだな?」
「ええ。あと製鉄所と肥料工場もです。」
「製鉄所はともかく何故肥料工場も何だ?」
「肥料工場で作られるアンモニアから硝酸が出来、それが火薬の原料になります。それに食料生産も遅れますからね。」
「成程な...」
「取り敢えずこれを破壊すれば大丈夫です。」
「つまり早く富嶽を作れ、と。」
「まあ空母から艦載機を発艦させ爆撃するのもありですが。」
「因みに攻め込む場所は何処から行こうか?」
「我々はカナダと直接ワシントンへ攻め込みます。」
「っ...?!それは何故だね?」
「上手く行けば直ぐに終わりますし、市街地戦です、我々の得意な。それに首都だともし占領失敗しても相手に大きな損害を与えれます。」
「成程...それは良い案だ。」
「取り敢えず私はこう考えておりますがどう思いますか?スターリン同志。」
「それで行こうか。」
「有難う御座います、スターリン同志。」
「さ、イギリスには申し訳ないがもう少し頑張って貰うか。」
「ええ...」
「...ところで原子力の方はどうなってるか?」
「現在原子力の方は実験段階です。」
「ふむ...分かった、まあ有難う。」
コンコン!
「どうしたのかね?ベリヤ。」
「世界各国の状況のお知らせです。」
「分かった、入って来い。」
彼の右腕が入って来る...
「現在の世界各国の状況です。まずカナダ除く英国連邦、つまりオーストラリア、ニュージーランド等の属領及び自治領もソ連側に来るように決定しました」
「おお...」
「これによって大日本帝国海軍が楽に前線へ向かえる様になりましたね...」
「前線基地が近くなったからな。さ、大日本帝国に兵器の方は任せるとして...防衛を強化させないとな...」
「では次行きます。次は先日起きたダウニング十番街襲撃事件ですがチャーチル首相の命令によりユダヤ人追放令が出されました。」
「おお...チャーチルが...」
「今決まりました。何があってもキレさせてはいけないランキング三位が...」
「まあ色々あったのだろう...」
「では次行きます。次は大日本帝国で新しい戦車が生産され始めました。名称は五式戦車です。」
「おお...遂に五式戦車が...」
「五式戦車ってどんなのだ?ミハイル同志。」
「五式戦車とは大日本帝国が最後に実戦投入された中戦車です。投入場所は大東亜戦争最後の戦場、沖縄戦ですね。因みにこの五式戦車はM4戦車を簡単に撃破出来る戦車です。」
「おお...」
「まあこれは史実ですからもっと強化されてる可能性もありますが。」
「五式戦車の性能も分かっていますので後で報告させて貰うとして...次に行きます。次はアメリカです...」
「遂に来たか...」
「現在米国はフリーメイソンと協力し、世界各国の動きを偵察している様です。」
「成程...」
「相変わらずやる事は屑だな...」
「一応関係国には対外専門の武装済みNKVD職員を置いていますのでもし我が国に不利になるような情報を掴んだ瞬間米国及びフリーメイソンのスパイを殺しています。」
「ああ...その方が安全だろうからな...」
「一応報告としてはこれで終了です。」
「ああ...ところで五式戦車は...」
「少しお待ちください...」
ページをめくる...
「大きさとしてはティーガーⅠとほぼ同等ですね...主砲は国産の88mm対空砲の流用です。副武装はM2ブローニング重機関銃ニ丁ですね。」
「ある意味どこぞのドイツですかね...」
「というかほぼドイツそのものだろう...」
「速度は時速48kmで乗員六名ですね。」
「装甲はどうなってるんだ?」
「装甲は砲塔部分が前面が75mm、側面が35~50mm、後面50mm上部20mmです。」
「今までの大日本帝国陸軍の戦車としては優秀じゃないか...」
「だから言ったじゃないですか...大東亜戦争決戦戦車であると。」
「ふむ...」
「次に行きますね...次は車体部分の装甲です。まず前面75mm、側面、25~50mm、後面50mm、上面20mm、下面12mmです。因みに弾が直接当たらないように装甲に角度を付けて上手く受け流すように出来ています。」
「ッ?!」
「ど、どうしたのかね?ミハイル同志。」
「いえ...史実では装甲は垂直に付けられていたんです。」
「成程...」
「ええ...これによってより撃破されにくくなりますね...」
「ところで国産の88mm対空砲は...」
「史実では実在しています。射程は一万八千メートルで確かB29を撃墜しているはずです。」
「おお...B29を...」
「我が国から多くの資材を得てますからね、その分良いもの造ろうとしているんでしょう。」
「だな...」
「あ、もう一つ良い報告です。」
「何だ?」
「ミハイル・カラシニコフが遂に設計図を完成させました。」
「「!!」」
「遂に来たか?」
「ベリヤ同志、見せてください。」
「どうぞ。」
「...」
「ど、どうしたのかね?ミハイル同志。」
「き、キターー!AK-47!!」
「ベリヤ!全小銃関連の製造ラインを全てAK-47に変えて全力生産だ!今までのStG41は鉄の部分は全部溶かしてAK-47用の鉄にしろ!」
「分かりました!」
彼の右腕が出て行く...
「そうだ...いっその事全関係国AK-47にして互換性を高めよう!そうすれば最悪弾なくなっても死体から弾だけを剥ぎ取れば可能だからな!!」
「それは良い案です、モロトフ同志に伝えて来ます!」
特殊大将が出て行く...
「さあ...潰しに行くぞ、アメリカ、フリーメイソン...」
さ、五式戦車が完成し、AK-47も完成しました。
AK-47はある程度一般人にも分かる方が居るでしょう。
イメージとしてはテロリストや反政府組織等が持っている銃として有名でしょうね...
さて、何故AK-47が有名か説明させていただきます。
一つ目、耐久性
二つ目、威力
三つ目、整備の容易さ
挙げるならこの三項目でしょうか。
まず耐久性からです。
こいつは水に数年浸しても普通に撃てますし、潤滑油が無くても全然撃てます。
少しぐらい折れ曲がった弾でも撃てます。(普通は弾が詰まります。)
では二つ目に行きます。
二つ目は威力ですがこの銃に使われている弾の大きさは7.62mm弾です。
この大きさの弾はやろうと思えば一発で人を殺せます。
そして同時に連射性能も高く一分間に約六百発撃てます。
一発で殺せる弾が一分間に約六百発飛んで来るという事です。
正直これだけでも怖いです。
では三つ目、整備の容易さです。
何とこれきちんと教育されれば五歳の子でも三分間で分解、結合(組立て直す事)が可能な程構造が簡略化されています。(ただ余り整備しなくても全然動くが。)
こういう点で良く使われています。
ただデメリットが一つ...
それは弾が大きすぎて反動が大きい事。
連射しているとどんどん銃口が上に上がっていきます。
因みにこのデメリットは『AEK-971』シリーズであまり関係なくなります。
が、構造が複雑になりますが...
では説明も終了したので失礼します...