朗報と凶報
一月二十六日八時半 ソ連、モスクワ
「じゃあ朝の報告会を始めようか。まず重慶爆撃はどうなった?ミハイル同志。」
「はい。重慶爆撃は成功しました。そして情報を付け加えますとその後日本軍とソ連軍の手によって攻撃。国民党上層部は全員死亡を確認。総軍司令官を何とか生け捕りにして終わらせたそうです。」
「...早くないか?ミハイル同志。」
「...前にも言った通り我がソ連軍と日本軍は練度は最強ですから...」
「...成程な...分かった、ありがとう、ミハイル同志。...ところで他に重要な話は無いか?」
「...はい、私から宜しいでしょうか。」
「ベリヤ同志、か。どうした?」
「...まずミハイル同志にこの設計図を見てもらって良いですか...?」
「私に、ですか?ベリヤ同志。」
「見てやれ、ミハイル同志。」
「...分かりました...(受け取り見る)......は?」
「どうした?ミハイル同志。」
「...あのクソアメリカめ...あれを作ろうとしているのか...!」
「ど、どうした?ミハイル同志。」
「...今直ぐFDRを殺すべきです。やつは我が祖国に落とした原子爆弾を作ろうとしています...」
「!!ベリヤ同志?それは本当か?」
「ええ...報告書を見る限り...」
「...何処に落とすつもりだと思うかね?ミハイル同志...」
「...多分日本でしょう...日本さえ潰せば海軍は終わりますから...」
「くそっ...ベリヤ、作っている場所は分かっているか?」
「ええ、NKVDをフル活動させて分かりました。」
「...ベリヤ同志。」
「何だい?ミハイル同志。」
「少しNKVDに調べてもらいたい事があるのですが良いですか...?」
「どんな事だね?」
「アメリカ軍の試作兵器を洗いざらい調べて欲しいんです...どんな小さな物でさえも。」
「ふむ...分かった。ミハイル同志の言うことだ、そうしよう。」
「ありがとうございます...」
「ところでミハイル同志、海軍の再建計画はどうなっている?」
「現在様々な工廠で日本海軍の技術部長の指揮で建造が開始されています。」
「何隻だ?」
「現在は同時進行で六十隻が建造中です。」
「そうか...」
「まず最初に駆逐艦が竣工すると思いますが一年は掛かると思います...」
「っ...もっと短くすることは出来ないのか...?」
「これでも一日三交代の徹夜状態ですので...逆にここまで短く出来るのは世界で我が国唯一つかと...」
「日本では同じ駆逐艦は史実ではどの位だ?」
「秋月型防空駆逐艦ですので...えっと...確か二年掛かっています...アメリカでさえこれより小さい駆逐艦を一年数ヶ月掛かっていますから...此れ以上は...」
「...ところで防空駆逐艦と言ったな?ミハイル同志。」
「ええ、その通りです。」
「...じゃあ何故魚雷や爆雷も付いているのだね...」
「!!...分かりました、魚雷、爆雷を外しもう少し竣工を早くさせましょう...防空能力も向上させて。」
「宜しく頼むぞ、ミハイル同志。」
「はい、同志スターリン。」
「これで今日は朝の定例会は終わりかな?」
「はい。」
「分かった、では宜しく頼むぞ。」
「『祖国の為に聖戦を!』」
スターリン以外部屋から出た。
「...次はイギリスだ...そしてアメリカ...大丈夫だ。我がソ連軍は最強だからな!」
...まずFDRタヒのうか?
まあNKVDさんお疲れ様です...
そして同時進行で六十隻って...流石ソ連だな。←
...次回もお楽しみに!