謁見
ではどうぞ!
1940年11月25日、東京
「本当ですか?」
「ええ、松岡洋右外務大臣。」
「...分かりました、回答は少し時間が掛かりますが良いですか?モロトフ外相。」
「勿論です。良い回答が得られる事をスターリン同志も願っていることを言っておきます。」
「!!...分かりました。それでは。」
「ええ。」
「ところでこの通訳のソ連人は...?」
「ああ、彼は大丈夫です。スターリン同志が一番信頼している軍人です。」
「おお、では大丈夫ですね。」
「ええ。ところでその彼が陛下に謁見を求めているようですが陛下は...」
「現在陛下は皇居に居られますが...」
「謁見は出来ませんか?この通り。」
モロトフ外相は頭を下げた。
「お、おやめください。一国の閣僚が...」
「実は今回の第二の目的が彼が陛下に謁見することが目的なのです...」
「成程...分かりました、何とかしてみます。」
「宜しくお願いします...」
松岡外務大臣が出て行く。
「...すいません、モロトフ同志...」
「いや、これも祖国の為だ。祖国の為なら何でもやってやる。」
「有難うございます...」
「しかし本当に出来るのかね...」
「大丈夫です、私にお任せください。」
「分かった...宜しく頼む。」
一時間後
コンコン!
「松岡です。」
「どうぞ。」
入って来る。
「謁見の許可が降りました。尚その通訳士だけですが...良いですか?」
「勿論です、有難うございます。松岡外務大臣。」
「いえ。ではモロトフ外相はもう少しここで宜しいでしょうか?」
「ああ。」
「ところで通訳士の名前は...」
「ミハイルです。」
「分かりました。ではミハイルさんこちらへ。」
付いて行くように促された。
「ではモロトフ外相...」
「ああ、行って来い。」
東京、皇居
「ではどうぞ。」
「有難うございます。」
「ミハイル氏が入ります。」
松岡外務大臣が扉を開ける。
「失礼します。」
俺は室内へ入った。
皇居、応接間
俺は時の昭和天皇、裕仁陛下に頭を下げた。
「よくソ連から来られた。」
「有難うございます、陛下。」
「にしても日本語が得意のように思われるのだが...」
「その件についてお話に参りました、陛下。」
「成程...」
「ええ、陛下。」
「つまりこういう事だな?君は西暦二千十五年から来た元は日本人...」
「ええ、その通りです。」
「そして帝国主義を倒すために協定をソ連を結んで欲しい、と。」
「ええ、これは大日本帝国の為に言っています。私は日本臣民ですから。」
「...分かった。何とかしてみよう...そこまで言うのならそうするしかあるまい...」
「有難うございます、陛下。一応スターリン同志もこの同盟が結ばれる事を願っています。何故ならこれからの敵は海を越えなくてはなりませんから...」
「我が国は三大海軍の一つだからな。分かった、この同盟が締結できるよう尽力しよう。」
「宜しくお願いします、陛下。」
こうして謁見は終わった。
はい、多分締結されるでしょう...逆に締結できなきゃ大日本帝国終わる...
まあ陛下に根を回したし大丈夫でしょう。(震え声
では次回もお楽しみに!それでは!
追伸
ブックマーク件数がまた増えました...本当に!本当に有難うございます!
そして二十六日は今までのアクセス最高数を更新...本当に有難うございます...
これからも頑張っていきますのでこれからも宜しくお願いします。