大祖国戦争 二
はい、大祖国戦争、二回目ですね。
ではどうぞ。
「これを投入したいのかね?」
「ええ、スターリン同志。」
「ふむ...分かった試験配備で投入しよう。一応弾着観測射撃でな。」
「それは良い考えです。ええ、制空権を取らせその通りに。」
「宜しく。」
「ええ、それでは失礼します。」
出て行く。
「成程...「カチューシャ」、か...」
スターリン同志は微笑んだ。
やはりドイツに近付くにつれて抵抗が激しくなって来たらしい。
遂に「カチューシャ」を試験的に配備することが決定した。
尚現在はドイツ国境近くのポーランド側百キロの地点に進軍している。
此方の損害は歩兵二個軍及び戦車百三十両、航空機約三百七十機。あとその他諸々の損害。
敵の損害はまずB軍集団二十五万人も合わせて十二個軍(百二十万人)及び戦車七百五十三両、航空機約千五百機。自走砲約四十両。
(一応此れでも抵抗は激しくなったんです...ただソ連軍が強いのとドイツ軍の補給能力ががががががが...)
そして最前線
「行くぞ。」
「おう。」
「ああ。」
「ええ。」
全員飛び出す。
と、同時に銃撃音がする。
ダダダダダダダダダダ!!
「うがあっ!?」
「うぐっ!?」
「ぎゃ!?」
「!?お前等!?っくそっ!」
俺は物陰に隠れ銃撃音のした方に手榴弾を投擲した。
...ズドーン!
俺は一応持っていた水筒を少し物陰から出した。
ダダダダ!
「ひっ!?」
俺は直ぐに手を引っ込めた。
「くそっ...」
銃を物陰からゆっくり出し、気付かれないように引き金を引いた。
しかし、弾は発射されなかった。
「嘘だろ!?」
「静かにして!その銃貸しなさい!」
「は?」
俺は声のした方を向いた。
「え?...君は...?」
「良いから話は後。早く貸しなさい!」
「え?でも...」
「何もせずこのまま死にたいの!?さあ、早く!」
「わ、分かった...」
俺は勢いで彼女に銃を渡した。
「...あれ?ソ連軍に女性なんて居たっけ...?」
俺は気付いた。
「お、おい?君は。」
彼女は既に銃を解体していた。
「な!?君は!?」
「これね...」
彼女は挟まっていた弾を取った。その直後目にも留まらぬ速さで結合した。
「はい。」
「す、すまない。」
俺は直ぐに銃を物陰から出し、気付かれないように引き金を引いた。
ズダン!
その直後弾は発射され敵の眉間をぶち割った。
「よし!」
俺は直ぐに体を元の体勢に戻して彼女に言った。
「ありがとう。」
「良いのよ、死なせたくなかったから...」
「ところで君は...?」
「ああ、私?私は貴方の銃の魂、「銃魂」よ。」
「え...?」
「本当は見ることは出来ないんだけど...大切にしてくれた人には見えるらしいのよ。まあありがとね?」
「いや...そうか...俺の銃の...にしてもありがとな?俺を助けてくれて。」
「当たり前じゃない。今まで私を大切に扱ってくれた貴方を死なせたくないもの...」
「...ところで名前はある?ちゃんとした人間のような名前。」
「いや...無いけど...貴女が付ける?」
「良いのか...?」
「ええ。だって私は貴方の銃だもの。」
「...じゃあ...エレナ...はどうかな?」
「...うん、良い名前。宜しくね?」
「ああ、エレナ。」
「じゃあ行くわよ?「祖国の為に!」」
「「聖戦を!」」
またとある場所の降伏したソ連小隊
「くそっ...」
「申し訳ない...私のせいだ...」
「俺は決めたんだ...銃魂と共に戦うと...」
「え?お前見えるのか?」
「え?お前もなのか?」
「え?皆見えるのか...?銃魂見える兵士手を挙げろ。」
全員手が挙がる。
「...そうか...皆大事に扱ってきたんだな...」
「...隊長!私は無念であります!自分の分身を奪われ!敵の捕虜となり死んでいくのは誠に無念であります!」
「...隊長!私もです!」
「私も!」
「私も!」
「俺もです!」
「私も!」
「お前等...もしここで反抗して死んでもいいのか...?」
「「「「祖国の為に!聖戦を!」」」....
「...よし、分かった...お前等の心を尊重し我らは反抗する!我らの魂を取り返しに行くぞ!」
うおおおお!!!!
「祖国の為に!」
「「「「「「聖戦を!」」」」」...
「突撃!!」
「ウラーーーー!!!!」
ソ連軍人は途中何人も死にながら幾度と無く素早く障害を潜り抜け、遂に銃を取り戻し、攻撃をし、敵司令官を討ち取り逆にドイツ軍大隊を降伏させた。
此処に後にスターリン同志が勲章を与える小隊が産声を上げた。
そして同時に本当はアメリカで創られるはずの「あの歌」も...
如何でしたでしょうか?
にしても艦魂があるなら全ての物には魂がこもっているのでは?、と思いあのようにさせて頂きました。
大丈夫ですよね!?
一応他にも色々と出て来るはずです。お楽しみに!←
にしてもカチューシャの投入忘れてましたよ...一応一番下にスペック書いておきますね...
それでは失礼します。
M-13
全長 1420mm (55.9インチ)
胴部直径 132mm (5.2インチ)
重量 42.5kg (93.7ポンド)
初速 355m/sec (1165ft/sec)
弾頭重量 18.5kg (40.8ポンド)
推進薬重量 7.08kg (15.6ポンド)
最大射程 8500m (9300ヤード)