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何故か旧ソ連に来ちゃった?!  作者: 桜花
幕間
12/112

結婚式

はい、前回飛ばした、まあ飛ばさざるを得なかった「結婚式」をどうぞ。

「只今から、ミハイル君とカチューシャ嬢の結婚式を挙行致します」


それの一拍あとミハイル、カチューシャの父。カチューシャ、カチューシャの母という風なペアになり、入場してくる。


「同志スターリン?」

「何だね?ジューコフ同志」

「ミハイル同志は良い嫁を貰いましたね」

「ああ。...ただ女は急速に劣化しやすいからな...」

「まあそこはミハイル同志は未来人ですから何とかして劣化しないようにするでしょうね...」

「...そうだ。ミハイル同志に急速に劣化させない為の方法を聞いて、長持ちさせようじゃないか?」

「それは良い提案です、スターリン同志。」

「じゃあ決定で」

「ええ。」



少し離れた場所で

「...!!」

「どうした?ミハイル君」

「いえ、誰かから噂されているようです」

「まあうちの可愛い娘を頂くのだからそれも当たり前だろう」

「それは...そうですね」

「ああ。」


四人組は指定の席に着く。


「では新郎、ミハイル君から今までの人生を話させて頂きます。ミハイル君は一九十六年、カザン生まれ。

生まれた時に母を亡くし、その数年後父も亡くし親戚の方に育てられてきました。

そして彼は育ててくれた親戚の為に勉強し、十八歳の時公務員の道に入りました。

そして様々な仕事をこなしていたある時彼は刑執行人になり、その最初の刑執行の時スターリン同志と出会いました。

彼はスターリン同志に腕を認められ赤軍入り。

その後参謀にも関わり、ソ連の為にソ連改造計画「準国家総動員法」を提案。

スターリン同志は許可し、施行。

此れによって我が祖国は発展しました。

そして冬戦争。此れもミハイル同志の作戦を採用し、侵攻。見事に完勝。

此れにより特進によって特別大将に就任。

そして第二次ソ連改造計画「国家総動員法」を提案し、許可され施行されてもっと発展していっております。

そして今に至ります」


「...ミハイル君?」

「何ですか?お義父さん」

「今まで君を勘違いしていたようだ。素晴らしい立派な軍人じゃないか」

「有難うございます」

「君なら本当に娘を預けることが出来るよ。宜しく頼む」

「こちらこそ」


「では次に新婦、カチューシャ嬢の今までの人生を話させて頂きます。

カチューシャ嬢は一九二〇年、ハリコフ生まれ。

元気にお生まれになり、歌に興味を持ち始めたのは二歳の頃。

カチューシャの母が曲を歌っていたら突如歌い出したとの話です。母は素質がある、と判断し三歳の時、レッスンを始めさせました。

そして七歳で歌のコンテストに出て見事に優勝。

此れによりこれからどんどん歌のコンテストに出て、優勝を飾っていきました。

そしてある時道を歩いていると歌の上手い女性募集中との張り紙を見つけ、応募。採用され、対芬終戦記念日の祝会で歌われ、その時がミハイル同志とカチューシャ嬢との出会いになったそうです。

そして今に至ります」


其程凄い歌の上手い女性だったのか、俺は心のなかで思った。


「では誓約と証人の儀に移ります...ミハイル同志はカチューシャ嬢を妻にすることを誓いますか?」

「はい、誓います」

「ではカチューシャ嬢。貴方はミハイル同志を夫にすることを誓いますか?」

「はい、誓います!」

「では、皆様に御異議はありませんか?」


シーン…


「では婚姻届の署名に移ります。ご列席のみなさまを証人にお願いしまして、お二人で「婚姻届」にご署名願います」


紙を渡す。

まず俺が書き込み、カチューシャが書き込んだ。


「では。」


司婚者、補佐官は婚姻届を手に取り、列席者の方に向けて披露した。


「では次に誓いの言葉をお願いします」

「「私共二人は、今日のよき日に、皆様の前で誓いあって結婚を致します。

この広い世の中に終生の伴侶として選び選ばれましたことをまことに幸福と思います。今日より心を一つにして深い理解と愛情と誠実とをもって夫婦の道を守り、苦楽をともにし平和な生活をいとなんで子孫繁栄のみちをはかり、終生二人の愛情の変わらぬことをお約束致します。何とぞ末長くお守護下さるようお願い致します。ここに謹んでお誓い致します」」

「では指輪の交換を」


俺はこの日の為に買っておいたダイヤモンドの付いた指輪を取り出した。


「!!...私に...これを...?」

「ああ、カチューシャ」

「...ありがとう。」


カチューシャは手を差し出し、俺は左手の薬指に結婚指輪をはめた。

次はカチューシャの番だ。


「ごめんなさいね?こんな指輪だけど…」


綺麗な見た事の無い宝石が付いている。


「全然気にしないさ、綺麗じゃないか」


俺は手を差し出した。


「ありがとう、ミハイル…」


カチューシャは俺の手に触れ、薬指に結婚指輪をはめた。

俺達二人は前を向いた。


「お二人のご結婚を祝して、乾杯をお願いします」


そう、司婚者、補佐官が言うと全員立ち、


「おめでとうございます!」


と言って乾杯した。


俺はカチューシャと手を繋いだ。

そしてカチューシャは俺から貰った指輪を見ながら、頬を紅くしながら微笑んでいた。

さあ、彼女の笑顔の為、ソ連国民の為、頑張っていこう!

はい、如何でしたでしょうか?

本当は同志スターリンのお祝いのお言葉も入れたかったのですが文字数的に...

え?まだ長くしても良いって?

にしてもカチューシャ可愛過ぎ嫉妬した。←

一応形式は人前結婚式ですね。理由としては旧ソ連は勿論宗教を禁止しているからこういう様な結婚式しか出来ません。(ましてや同志スターリンの前でそんな事したら...)

まあそういう事なので。

それとカチューシャがミハイルに渡した指輪には宝石が付いていましたがその宝石の名前は「スフェーン」です。

では、失礼します。

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