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何故か旧ソ連に来ちゃった?!  作者: 桜花
ソヴィエト社会主義共和国連邦からロシア連邦へ ~ペレストロイカ~
112/112

前回の話の閑話

廊下


...ああ、この人も同志スターリンと同様、「倒れるまで」頑張るタイプの人だ。


私は、同志スクリャノフの一言で理解した。


「ほんと、何でうちのトップはこんな変人ばっかりなの...?!」


あ、つい大きな声で愚痴ってしまった。...聞こえてないよね?


「いや、まさにその通りだ」

「っ...?!」


やっぱり聞こえてた...!


「やっぱり同じ考えの者が居たか、安心したよ」


私は、声が聞こえる方を向いた。


...そこには、同じ変人(ベリヤ)が立っていた。


「...私から見ると同志ベリヤも変人に見えるのですが」

「...嘘は駄目だよ、同志アナスタシア。私があの2人に並ぶ変人だって?」


不快そうな顔をしてるけど、言わせて戴きますからね?!


「ええ、変人(社畜)の鏡です」

「...どこがだね?」

「早朝から深夜まで働くなんて普通しませんからね?!...お願いですから、もう少し、もう少し皆さん休んで下さい...」


これは、部下全員が思っている事実。

そうでもしてくれないと、我々自身も過労死してしまうでしょう。


「ふむ、まぁもう少しすれば、結構下の方に権限が委譲してくるだろうから、我々はそれまでの辛抱だな」

「それは、本当ですか...?」

「ああ。実際書類の中には、下でも判断出来そうな書類が沢山あっただろう?」

「...そうですね。約7割ぐらい」


中央集権化が酷いですからね...まぁその分決まったら直ぐに動き出して、直ぐ終わりますが...


「って、権限が降りてくるんですか?」

「ああ。国が変わるよ、色んな意味でね」


っ...!確か耳に挟んだ事がある。ソ連邦は解体されて、新しい連邦国家として再出発する、という噂話を。

私は正直疑っていた。でも、同志ベリヤが言うのであるならば可能性は...


「それまで、我々が持ってくれれば良いが...随分と働きすぎた」

「っ...!」

「...あとは、君達若者に任せたよ」


っう...!!


「...じゃあ、私は失礼するよ。これからも頑張ってくれ」


......本当にお疲れ様です、同志ベリヤ。

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