表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

自分とは何者か

作者: 久保舞

私は何者かになりたいと思っている21歳、小説もまともに書き方も分からないただの一般人だ。



私が何故、小説を書こうと思ったか、これだという理由はない。



だけど読むにも読めない文章でも、「今の気持ちを書きたい」「共感してくれる誰かと出会いたい」「こういう小説もあってもいいのではないか」と思った。

「こんな馬鹿でよく分からない若者がいる」ぐらいに思いながら読んでもらいたい。



まず、タイトルでもある「自分とは何者か」とは、最近の悩みから来たものである。

周りの大人は「まだ若いから」「今楽しい歳だね」と決まって言うだろう。


私は大人に見られたくて今まで頑張ってきた、見た目も、会話術も、行動も、自分は周りとは違う、それなりな努力してきた。

高校卒業するまでは、自分にはとてつもない自信があった。自分で言うのもなんだが完璧だったと思う。



だが20歳になり、社会人になってから全てが変わった。

運動、人をまとめる力、顔、コミュニケーション能力、そんなのあっても埋もれるだけ。

「自分は周りと違う」「1人の人として見てほしい」そう思っていたが、20歳を超えてから現実を突きつけられ、人生甘くないことが分かったのだ。


なんなら周りを見渡すと自分より優っている人ばかりで、自分が勝手に完璧だったと勘違いしているだけだったと気付いたのだ。





それに気付いたときは、今からでも間に合う、何でも挑戦できる、何者にもなれる、初めはそう思った。

何をしようか、自分は何をして生きていきたいか、初めはワクワクしてたまらなかった。




だがそんなことを考えているうちに1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月どんどん月日が過ぎていくばっかだった。


そして1年が経ってしまった。





初めはワクワクしていたはずなのに、考えているうちに私には何もないことに気が付いたのだ。




やりたいことも思いつかない、手に職もない、趣味もない、得意なこともない、趣味を探して様々な事に挑戦するも長く続かず中途半端で挫折、専門学校に行っていたにも関わらず勉強も中途半端でただただ卒業しただけ、何事にも中途半端




一体私は何をすれば自分がやりたいこと、趣味も、私にとってはこれだ!というものに出会えるんだろうか?

「仕事が生きがい」「好きなことを仕事にしている」「運動してストレス発散」「好きな歌手のライブに行く、オタ活する」自分が好きなこと、好きなものに出会えてる人が本当に羨ましいと感じた。


私だって色々な歌を聴き、ライブにだって行ってみた、ジムだって行った、絵だって描いた、ネイルだって独学でやってみた、料理の資格だって受けてみた、釣り、ゴルフ、サウナ、色々試した。



けど自分にはハマるものは見当たらなかった。


一体どうすれば出会えるんだろうか。





まだまだ経験したことないことがあるってことはよくわかっている。


だが、考えていくうちにもう何にもないんじゃないかと思うようになってしまった。





私は何者になりたいんだろうか。




分からない、でも何者かになりたい。





本当にわがままだ。






そして、人一倍プライドだけは高いのがまた鬱陶しい。




借金してても、お金がなくてもあるように見せていたころもあった。


運動関連は誰にも舐められたくないと、スノボー出来ないくせして約束してしまい行く前に1人で猛特訓したこともあった。



異性関係でもそうだ。



元彼が風俗行っていたとき、自分の誕生日に久々彼氏の家に行ったら使用済みのコンドームがあったとき、関係を持っていた人に奥さんがいたと発覚したときも平気な顔をして別れを告げ、友達にも平気な顔をして笑い話にした。




強くかっこいい大人な女性、自分が好きな自分を見てほしいと思っているからだ。




意味もないのに。




どんなことがあっても、強がって弱いところは見せずに21年間を生きてきてしまった。

それが癖になったままそして今月また歳を取ってしまう。



これでいいのだろうか?


かっこいい自分を演じてても、現実こんなんなのに。




この何者でもない、強がっているだけの自分のまま時間が過ぎていくことに恐れと迷いを感じながら日々を過ごしている。



そして、20代になってから1年が早いとつくづく実感している。






そしてもう1つ。






こんなこと書いているくせして、メンタルが弱く、マイナス思考、人の目、意見を気にしてしまうし、怒られることにも慣れていない弱い人間だ。




ここまででも、色々と矛盾してしまっている。




バイト・仕事を出来るようになりたいのに、人に指図されることが嫌い

有名になりたいが、有名になるまでの道を友達に知られたくない

これと言って何も出来ないが人にそれを言われたくない

メンタルが弱く強がっているが、それを言われたくない

自分で自分を少し理解したからこそ、分かっていることを言われるとむかつく





どうしようもない人間だ。





「何者かになりたい」と思っているが、何をしたいのか分からない。

どんな大人になりたいのかも分からない。

自分が何年後どうしているのかも想像がつかない。




幼いころ22歳はもっと大人かと思っていた。




なのにまだ私は22歳になっても、こんなことをほざいている。



思っていた22歳とは程遠い思考、生活をしている。



そんな自分が嫌になる。






いつか私にとって胸を張れる生き方が出来るようになるんだろうか。



そして「自分とは何者か、何者になりたいか」言えるようになるんだろうか。





こんな思いを抱きながら、22歳を迎える。





これを読んでいる貴方は自分に胸を張って生きているのだろうか。


同じようなことを思って生きている人はいるのだろうか。


成功して人生を送っている人達にもこんなことを思ったことはあったのだろうか。


そう思って答えのない小説を書いてみた。








いつか私が自分に心から自信を持てるようになりますように。


「自分とは何者か」の答えがわかりますように。



そして、私の文章に目を留めてくれた人に幸せが訪れますように。






そんな願いを込めて



「また、会う日まで」






久保舞


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ