↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
75/78

最終章 The Future Part2

アスタとユキは、サムたちが住んでいる宿で、話を聞いた。


「それで、ダリム達は、どんな能力を持っているんだ?」


「その事だが、先に謝っておく。すまない」


「え?」


「情報、と言っても、我々の前で、ヤツら能力を使っていない、なので、どんな能力をもっているかは、まだ分からないんだ」


「…そうか…」


「ただ言えるのは、ヤツらは五人いて、三人は、貴方様方なら、特に問題はないでしょう。でも、残り二人である、リーダーダリムと、レイという魔物が、特に強い魔力を感じました。コイツらの情報は、鑑定眼を持っている者に依頼して、近いうちに探ってもらうつもりです。だからそれまでは、ここに身を潜めていてください。ヤツらに見つかり、対策されるのは最も避けたい」


「分かった。じゃあ、ダリムらの情報を得るまでは、ここにいる。ユキから何かあるか?」


「特にないかな。ボクもアスタと残るし。鑑定眼を持っている人が来るまで待つ感じでしょ?」


「あぁ、じゃあ悪いが、ここに住まわせてくれるか」


「それはもちろんです。宿で申し訳ありませんが、居心地はそんなに悪くはありませんので」


「うん」


アスタとユキは、鑑定眼を持った者が、ダリムらの情報を集めるまでは、サムたちがいる宿で泊まることとなった。


そして、同じ部屋になったアスタとユキは、この世界に来て初めて、部屋で会話をした。


「なんだが、思っていたのと、違ったね。アスタ」


「うん、考えれば当たり前かもしれないけど、ソウルワールドやスレイヤーがいる次元が平和でも、他が平和とは限らないんだな」


「スレイヤーちゃんとの戦いで、全部終わったと思っていたけど」


「あぁ、この世界の様に、魔物が封印されていて、それが解き放たれた次元があるってことだからな」


「うん…」


「…」


「どうしたのアスタ?」


「このままここにいるのも、なんだし、そこら辺の森にでも行こっかなと思ってな」


「でも…」


「…ここは城から最も遠い村だ、それに森なら、ヤツらにも見つからないさ」


「そっか」


「ユキも来てくれないか?」


「うん、良いけど。何をするの?」


「ちょっと手合わせを」


「…うん、分かった」


そう話を終えたアスタは、サムの所に行き、近くの森に行っても大丈夫か聞いた。サムからは、森ならば大丈夫だろうと言うことで、許可をもらい。


アスタとユキは森に向かった。


「…森、なんか思い出すな」


「フェイ君との事?」


「あぁ、フェイと二人で森に集まって訓練してたのを思い出すよ」


「…ホントに、親友同士だったんだね」


「うん」


アスタ達が歩いていると、先約がいた。


奥の方を見ると、騎士の格好をした一人の少女が、剣を振り、一人特訓していた。


「ん?あれ、誰かいるな」


「誰だろうね」


「フッ!フッ!フッ!」


「騎士の格好、サムさん達の仲間かな」


「そうかもね、声かけてみる?」


「フッ!フッ!…ん?」


「あ、こんにちは。邪魔してすまない」


「…いえ、別に、あなた方は、どちら様だ。見ない顔だが」


「あぁ、俺はアスタ。そして…」


「ボクはユキって言います」


「アスタさんにユキさんか、あなた方もここを?」


「あー、もし邪魔じゃなければ、この場所を共有しても大丈夫かな?」


「あぁ、もちろん。ここは私も良く使うが、私が所持している森ではないからな」


「ありがとう。では使わせてもらうよ」


「あぁ」


その少女は、アスタとユキの格好を見て、聞いた。


「あなた方は、将来騎士になるのか?」


「あいや、俺達は剣士だ」


「剣士?」


「あぁ、騎士とは少し違うが、剣で戦う者だ」


「…そうなのか。ちなみにだが、何をしにここへ?」


「ユキと手合わせをしにな」


「手合わせ?」


「あぁ」


アスタとユキは、距離をとり、お互いに構えた。


「手合わせをするのは初めてだけど、よろしくな、ユキ」


「アスタこそ、手加減してよね」


「…手加減してたら、俺が負けちまうよ」


涼しい風が森に吹く中、アスタとユキは、攻める瞬間を狙っていた。


「ッ!ッ!……」


騎士の少女も気になり、アスタとユキの事を、少し離れた距離から見ていた。


「…」


お互いに集中する。


そして。


「…!」


汗が地面に、ポたんと落ちた瞬間。二人は凄まじい速さで攻め込んだ。


「ッ!」


二人の剣が衝突すると、その場の風は、一気に強風へと変わり、風は吹いた。


「!凄い…」


たった一撃だったが、騎士の少女は、その速さと一撃の強さに、思わず驚いた。


「…!」


アスタは、自身の剣に、ユキを吹き飛ばせるだけの魔力を込めた。


「っ!」


ユキも、その魔力を感じ、ユキも同じく魔力を剣に込めた。


お互いに剣に魔力を込め続け、その結果。


あまりの魔力量に、片方が吹っ飛ぶ計画のはずが、吹っ飛んだのは、アスタとユキの両者だった。


「っ!」


吹っ飛びはしたが、二人は体制を崩すことなく、立ったままの状態に抑えた。


「…まさか、お互いに吹っ飛ぶとはな」


「やっぱり、アスタは強いね」


二人がお互いを褒めあっていると。


「す」


「ん?」


「凄い、一体二人は何者なんですか!これほどの力がある者がこの村にいたなんて」


「あー、俺達は」


アスタは、騎士の少女に、アスタとユキがこの世界の人間ではない事を説明した。


「え…、二人は、この世界の人間じゃない?サムさん達に召喚された?」


「あぁ、そんな感じだ」


「そうか…サムさんは」


「…その様子だと、知らなかったんだな」


「あぁ、確かに異世界から召喚できる魔法があるのは知っていたが、まさかホントに実行するとは」


「最初は俺もユキもビックリしたよ。でも、ダリムってヤツは放ってはおけない。だから、協力することにしたんだ」


「…」


「?どうしたの?」


「いや、少し、ううん、結構、悔しくてな」


「…」


「この世界の問題に、あなた方を巻き込んでしまったのもそうだが、私達の世界の問題に、私達が対処できないのが、なんだが情けなくて。ダリムの事を聞いたなら、騎士が一人殺された話は聞いたか?」


「あぁ、サムさんやあなたの仲間が敗れたと」


「私はミサキと言う。その殺された騎士は、私の親友の、ノネの事なんだ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。