表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
70/78

最終章 The Final Part10

ユキ達がスレイヤーの次元に来る前、ユキ達は、ある人物と会っていた。


〈回想〉


「…?」


ユキは、コンソールから連絡がきたことに気づいた。


「…はい」


「あ、ユキ君」


「どうしたんですか?青山さん」


「実は…」


「?」


「ユキさん」


「!?」


ユキは、その声に聞き覚えがあった。


「武尊、君?」


「はい、お久しぶりです」


「ユキさん、お久しぶりです」


「!?陽菜ちゃんも、どうして二人が」


「雄也さん…アスタさんから連絡があったんです」


「アスタから?」


「はい、今ユキさん達が関わっている件、手を貸してくれないかって」


「アスタがそんな事を?」


「はい」


アスタは、一度リアルワールドに戻ってきた時に、今回の件には、武尊リタ陽菜エリーナの力が必要と考え、連絡していた。


「…でも武尊君、今回の件は、ゲームの時とは違うよ」


「分かってます。でも、俺も陽菜も、協力したいんです」


「私と武尊は、アスタさんとユキさんのお陰で今があると思ってます。アスタさんから連絡がきた時、アスタさん、なんだか、いつもと雰囲気が違うと思ったんです」


「俺も、ユキさんとアスタさんには、とても感謝しています。お願いです。協力させてください」


「私からもお願いします」


「……」


「どうするの?ユキちゃん」


ユキに聞くサオリ。


「…分かった。二人の強さは、ボクはよく知ってる。協力してもらえる?」


「…はい!」


「もちろんです!」


「…ありがとう、二人共」


「なに言ってるんですか、ゲームの時に最後まで戦った仲じゃないですか」


「…そうだね」


「じゃあ、俺と陽菜は、今からそっちに向かいます」


「うん、分かった」


こうして、スレイヤーの一件に、武尊ことリタ、陽菜ことエリーナが加わった。


〈数分後〉


「…あ、来た」


「…お待たせしました」


「待ってたよ、リタ君、エリーナちゃん」


「はい」


リタとエリーナは、ゲーム、Sword&MagicAdventureのアバターで現れた。


リタは、黒装備、エリーナは、青装備の格好だった。


「ユキちゃん、この人達があの時の?」


「うん、ボクとアスタを信じて、協力してくれた人達だよ」


「申し遅れました、俺はリタって言います」


「私はエリーナです。よろしくお願いします」


「うん、よろしく。二人共」


「はい!」


「…ユキが信用するって事は、つえーのか?」


「そうですねユウヤ、きっとお強いのでしょう」


「それなら安心ね、サキちゃん」


「うん、メイちゃん」


「お姉ちゃん、リタさんとエリーナさんは、どれくらい強いの?」


「二人共、ボクと同じぐらい強いよ。エリーナちゃんは槍使いの剣士。そしてリタ君は、剣使い、さらにリタ君は、アスタと同じように、一度覚醒状態に入ったことがあるの」


「!?そうだったのね。あ、私はミユキと言います。よろしくお願いします、リタさん、エリーナさん」


「はい、こちらこそ」


「よろしくお願いします」


「…それで二人共、今の状況を話すね」


ユキは、スレイヤーに関する情報を、知っている限り話した。


「ていう訳なんだ」


「なるほど、理解しました。こことは別の次元に、そのスレイヤーと言う人がいる。そして、今は待機」


「うん、そう言うこと」


「それにしても、別の次元だなんて、ユキさんから聞かなければ、どうしても信じられない内容です」


「そうだよね、ボクも驚いてる」


「(そう言えば、アスタさんがさっきからいない、なにか訳ありなんだろうな。だから、聞くのは良くないか)」


リタは、アスタがいないことに気づいていたが、いない事を聞くのは、あまり良くないと判断し、ユキに聞くのを止めた。


そしてそれは、エリーナも同様だった。


「(アスタさん、ここにいない、でも、聞くのは良くないわよね。リタもそう思っているだろうし)」


そして数分後、スレイヤーから連絡があり、ユキ達は、アスタからの合図を確認し、スレイヤーのいる次元へと行く為に、ある人物の元へと向かった。


「よし、皆行こう」


「ええ」


その人物は、テレポート盤の近くにいた。


「……」


テレポート盤の近くいた少女を見つけたユキ達。


「…君が、案内人さん、で良いのかな」


「はい、アスタ様から、仰せつかっております」


「じゃあ、スレイヤーのいる、次元に、ボク達を案内してくれないかな」


「承知しました」


ユキ達は、案内人を含め、全員がテレポート盤に乗った。


このテレポート盤の、本来の使い方は、ソウルワールドの階層の行き来だが、もう一つの役割があった。


それは、ソウルワールドに限らず、その人が覚えていたり、見たり、知っている次元なら、どこの次元にも行けると言うものだった。


「起動します」


案内人の合図の元、テレポート盤は光に包まれ、起動した。


そして、数秒後には、スレイヤーのいる次元へと着いていた。


「ここが…」


ユキ達は、スレイヤーの城の近くにある、森へと転移した。


「ここなんですか、ユキさん」


ユキに聞くリタ。


「うん、きっとそうだと思う。ありがとうね、案内人さん」


「いえ、私の役目は、皆さんをこの次元へと送ることだったので」


「そうだとしても、ありがとね」


「…はい」


「…じゃあ皆、行こうか」


ユキの合図のもと、ユキ達は、お城へと向かった。


そして、向かっている最中に、こちらに来るモンスター達を、ユキ達は確認した。


「…!あれは…」


「…」


モンスター達は、まだユキ達に気づいてなく、無言でこちらへと向かってきていた。


「どうするの、ユキちゃん」


「目的は、多分ソウルワールドへと奇襲だと思う。だから、ここで止めよう。ボクは、相手をしつつ、先にお城へと向かうから、皆はモンスターの相手をお願い」


「分かったわ」


「よし、じゃあ行こう」


ユキ達は、ソウルワールドに奇襲をかけられる前に、モンスターの方へと向かっていった。


「…!」


「グルアー!」


「っ!ハァー!」


ユキ達とモンスター達の剣戟が始まった。


「ハァ!」


「っ!エリーナ!」


「ええ!…ハァ!」


ユキだけじゃなく、サオリにリタとエリーナ、皆も、モンスター達との戦いを繰り広げた。


〈そして現在、ユキとマキ〉


ユキとマキの戦いは、とてつもないものだった。


「っ!」


「…んっ!」


二人の剣戟は、大地を壊し、剣の威力によって生まれる強風もおきていた。


「ハァ、ハァ、流石に強いね、マキ」


「…貴方こそ、ここまでの実力だとわ。驚いているわ」


「その割には、落ち着いてるね」


「そうですね。いかなる時も冷静に、スレイヤー様からの教えです」


「なるほどね。でも、ボクだってまだまだ」


ユキはマキに向かっていった。


「ふっ!ハァーア!」


「っ」


ユキは全力で戦っているが、マキには、まだ余裕が見えていた。


なぜなら、ユキが息が上がっているのに対し、マキにはそれが無かったからだ。


「(この人、やっぱり強いな、こりゃあ様子を伺ったりしながら戦うのは無理だな。出し惜しみしてたら、こっちがやられる)」


「(ユキさん、覚醒状態ではないとは言え、これほどの力、流石、生まれながらの剣士、と言った所でしょうか)」


「(こうなったら、なんとか隙をつくらないと)」


ユキは、戦いつつも、隙をつくることにこだわった。


だが、相手はマキ、中々隙をつくるのは困難だった。


二人の剣戟は続いた。


そんな中、たまたまマキが、体制を崩した。


「!」


「(っ!今だ!)」


ユキはその瞬間を見逃さなかった。


「(これなら、いける!)」


ユキは、剣をマキの身体に当てようとした。だが、それはマキの罠だった。


マキは、わざと体制を崩し、ユキの行動を絞ったのだ。


マキは、ユキの剣を止め、反撃しようと考えた。


だが、そんな中、マキに予想外の出来事が起こる。


「…!」


「ハァーア!」


それは、ユキの全力の攻撃が、マキの予想を遥かに超えていたからだ。


「(入る!)」


「(このままでは!あっ!しまった!)」


ユキから攻撃をくらう、そう思い焦ったマキは、とっさに、ユキに絶望の光景を見せる魔法を使ってしまった。


〈絶望の世界〉


「…!ここは…」


ユキは再び、絶望の世界へと入ってしまった。


「暗い、一体ここは…て言うかボク、なにしてたんだっけ、ん?」


ユキは、なにか足に、ピタッと言う音が聞こえた。


「なんだろう、これ。…!?」


それは、血だった。


「これ、血?一体誰の…!?」


そして、ユキはその光景を見てしまう。


その光景は、ミユキやサオリ、仲間達の死体が目の前に広がっている光景だった。


「…皆、そんな…、っ!ハァ、ハァ、ハァ」


ユキはその光景を見て、胸が苦しくなった。


「ハァ、ハァ、ボクの、せいで」


ユキは当然、その世界が絶望の世界とは気づいていない。


人で言う所の、ユキは今、夢を見ている様な感覚だった。


夢も、夢の世界にいる間は、その世界が夢だと認識できないのと同じように、ユキも、その世界が絶望の世界とは気づいていなかった。


ユキは、その光景が、自分が辿る未来の光景と思ってしまった。


〈現実〉


「…焦ってまた使ってしまった。これじゃあ、ユキさんはもう無理ですね。ただでさえ、一度経験しているのに、今回で二回目なのだから」


「…!」


ユキが絶望の世界にいた時、アスタは、ユキの魔力反応が薄れたことに気づいた。そして。


〈絶望の世界〉


「ボクが、皆を巻き込んだから、ボクは…」


ユキの目には、光がなかった。


このまま絶望の世界に飲み込まれてしまう。そう思った時だった、彼が助けに来たのだ。


「……」


「ユキ!」


「!?」


蹲っていたユキの元に、一人の声が聞こえた。


「…アスタ…」


「ユキ、大丈夫か!」


「アスタ、ボク、皆を」


「目を覚ますんだ!ここは今でも未来でもない、一つの光景に過ぎないんだ!」


「光景?」


「あぁ」


「でも、皆、死んじゃった」


「騙されるな!皆生きてる!」


「生きてる?」


「あぁ、ミユキだけじゃない、サオリやサキさん、ユウヤにメイさん。俺だってそうだ、皆生きてる!だから、目を覚ますんだ!」


「……ハァ!」


ユキは、アスタからの言葉を受け取り、思い出した。


ここは現実でもなければ、今でも未来でもない。光景に過ぎないのだと、そして、ユキは立ち上がった。そして、目に光が戻った。


「そうだ、ボクは、マキと戦ってて」


「思い出したか!」


「うん、思い出した。思い出したよアスタ」


「良かった」


「…アスタ」


「?どうした?」


「アスタ、ボクに、力を貸して」


「…」


「ボクに、おまじないと言うか、前に進む為に、してほしいことが」


「何をすればいいんだ?」


「それは」


ユキは、アスタにある言葉を伝えた。


「!?…分かった」


「!?ありがとう」


「特別だからな」


「うん!」


そう言い、アスタとユキがある事を行なった。


それは、キスだ。


「…頑張れよ、ユキ」


「うん!元気が出るおまじない、ありがとう」


そして、ユキは絶望の世界から抜け出し、見事に、現実へと帰ってきた。


〈現実〉


「…!?」


マキは、驚いた。それもそのはず、なぜなら、絶望の世界で消えていくはずだったユキが、現実へと戻ってきたからだ。


「…まさかユキさん、帰ってくるとは」


「…!?帰ってきた」


「どうやったんですか、あの世界から抜け出すなんて、並大抵の人には不可能のはず」


「おまじないだよ」


「?おまじない?」


「あぁ、…アスタ、ありがとね。ボク、頑張るよ」


その瞬間、アスタからのおまじないがトリガーとなり、ユキは、黒髪の黒い瞳から、アスタやリタ同様、白髪に赤い瞳の覚醒状態へと入ることに成功した。


「!?その姿は」


ユキが覚醒状態へと入り、驚きが隠せないマキ。


「じゃあ、第二ラウンドといこうか」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ