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第二章 Part13

「っ!(その構えは、神道流!?)」


「ハァー!」


「くっ!」


サオリは何とか、攻撃を刀で受け止めた。そしてその勢いで、フードがはずれ、謎の人物の素顔が見えた。


「あなたはもしかして、サキさんですか?」


そう、謎の人物の正体は、サキだった。


「私はサキ。ミョルド様の忠実なるしもべ」


「ハッ!あの、外道め」


「ほっほっ、あなたはどれだけ彼女の相手ができますかね、くっくっく、ハッハッハ」


「…」


「…!」


〈少し時は戻り、お城では〉


「ハァ、ここにいるのも退屈だな。…何やら外で面白い事が起こっているな。俺も行くとするかな」


モルドが玉座を立とうとしたその時、お城のドアが破壊された。


「ん?」


「…」


「(何だ、アスタではないのか)誰だ、お前は」


「人に名を尋ねる時は、まず自分からじゃないのか」


「フッ、そうか。俺の名はモルド」


「ボクはユキ、君を倒しに、いや、殺しにきた」


「随分と物騒だな。だが、その方が俺は好きだぜ」


「…」


「それで、何故俺を殺す、お前に何の得がある」


「得か、そんなものはないかもね」


「なら、何故俺を殺す」


「あの二人が、英雄が守ったこの世界を、守る為だ!」


「英雄?」


「ああ」


「そいつらの名は」


「ユウマ、そして、アスタだ」


「!?」


「お前が探している、英雄の名だ」


「フッフっフ、ハーハッハ」


「何がおかしい」


「いやー、すまない、なるほど、お前だったのか、アスタをあそこから連れ出したのは」


「…」


「(ようやくアイツに、ん?そう言えば)何故アスタがいない、向こうの戦場にアスタ程の魔力が感じ取れない、どういう事だ」


「知ってどうする」


「まさか、まだ寝ぼけているのか」


「んっ」


「なるほど、アイツはこの戦場にはいないのか」


「確かにアスタはいない、でも、お前を殺す剣士は、今お前の目の前にいるぞ」


「ふっ、お前が俺の相手をするのか」


「不満か」


「いや、結構結構、この力を試すにはちょうど良い相手かもな。さあ、かかってこい!魔王に挑む勇者よ!」


「んっ!ハァー!」


ユキはモルドに向かって、一直線に飛び出した。


〈時は戻り、戦場では〉


「ハァーァ!」


「んっ、っ!」


「…」


サオリは、サキを傷つけまいと、何とか攻撃を防ぎ、戦っていた。


「そう言えば」


「?」


「あなた方は、ここの場所の近くにある村を救った後に、こちらに来たようですね」


「…それがなんですか」


「見えますよ、今も必死にあなた方の帰りを待つ、彼女らの姿が」


「!?(見えている!?マズイ、ヒナちゃん!)」


ミョルドは、自身の能力で、今もユキ達の帰りを待つ、ヒナ達の姿を認識した直後、ミョルドの魔法の力で、ヒナ達の前にモンスター達を召喚した。


「キャー!」


「何だ!?」


「!?」


「ガァー!」


「くっ、何でここにもモンスターが」


ヒナは皆を守る為、バリアを発動した。


「ヒナさん!」


「私はいい、カオリ達は早く、もっと奥へ」


「で、でも」


「いいから早く、アスタを連れて、皆ともっと奥へ!」


ヒナは、アスタを車椅子に乗せていたカオリや皆を見て、早くもっと奥へ避難するようお願いをするが、その前にヒナのバリアが、モンスター達の攻撃の圧に負け、バリアが解けてしまい、ヒナがモンスターからの攻撃をくらってしまう。


「ガァー!」


「うっ、アー!」


「ヒナさん!」


「ハッハッハ」


「くっ、ヒナちゃん」


「ふっ、もういいですか、あちらももう終わったようですからね」


ミョルドはヒナ達の方を、能力で見るのを止め、モルドがいたお城の方を向いた。


「?」


壁が壊れ、その中から、モルドと、モルドの手からでた触手に頸を絞められているユキが出てきた。


「…」


「くっ、うっ」


「!?ユキちゃん!」


「ふっ、強いと言っても、所詮はこんなものか」


「ふっふ、もうお分かりでしょう。あなた方がいかに頑張ろうが、全て無駄なんですよ!あのお方の前ではね」


「んー、確かにここにはヤツはいないな。コイツに聞こうにも、答えないからな。ならもう、この女に用はない」


モルドはさらに触手を強め、ユキの頸を絞めた。


「うっ、くっ、かぁ」


「ハァ!お姉ちゃん!」


同じ頃、ミユキ達も地上へと出ていた。


「…ユキちゃん!」


もう駄目だと、皆が諦めていたその時、空から何かが飛んできた。


「ん?」


モルドの足もとに飛んできたソレは、ユキの頸を絞めていた触手を斬り、モルドを蹴り飛ばし、落ちてくるユキをお姫様抱っこでキャッチした。ユキを救った、その正体は!


「んっ、う~ん」


「…」


「ハッ!」


「待たせて悪い、ユキ」


「う、ん~、ホント、遅いよ、アスタ」


そう、ユキのピンチを救ったのは、意識不明の状態から覚醒したアスタだった。ユキは思わず涙を流しながら、ユキを救ったアスタの名を呼んだ。


「ホントに、悪かったな、ユキ、んっ」


「ん、何だ…!?ふっ、ついに、ついに会えたな、アスタ!」


「お姉ちゃん、アスタさん」


「ミユキ、ユキを頼む」


「はい!」


「おかえり、アスタ」


「あぁ、ただいま、ユキ」


アスタはそう言うと、ユキをミユキに任せ、モルドとの決着をつけに行った。


「あ、お姉ちゃん」


「アイツを倒してくる、だから悪い、もう少しだけ待っていてくれ」


「うん」


ユキは涙を流しながらも、笑顔で答えた。


「…」


「この時を待っていたぞ、アスタ」


「…」


アスタは背中にあった剣を抜き、それと同時に、アスタは覚醒状態へと入った。


「さぁ、俺とお前の戦いを!今始めよう」


「あぁ、ここで終わらせる」


アスタとモルドは、お互いに構え、戦闘態勢に入った。今ここに、アスタとモルドの決戦が始まろうとしていた。そしてこの戦いが、アスタを呼び覚ます、キッカケの一つになっていた。

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