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第二章 Part12

「じゃあ、行こうか!」


ユキ達は、集まってくれた五十名程の剣士達と共に、モルドが占拠している、ミレイユ姫のお城に向かって行った。


同じ頃、ユキ達がお城へ向かっていると、ミョルド達がちょうど進軍しようとしていたタイミングで、ミョルド率いるモンスター達と鉢合わせた。


「ほっほっ、まさか向こうからこちらに来るとは、ですがこれは好機ですね。あの者達は恐らくこの世界を守る最後の砦、あの者達を倒せばもう我々の邪魔者はいなくなる。ほっほっ、良きですなー。同士達!我々の敵が現れた、今こそあの者達を打ち倒し、我々の世界を創り上げるのだー!」


「おぉー!」


「行きなさい!」


「おぉー!」


モンスター達は、走りながらお城へ向かっているユキ達の元へと、モンスター達も走り出し、ユキ達剣士の元へと向かって行った。


「来たか」


「皆さん!剣を抜いて、いつでも戦えるよう戦闘態勢に入ってください!今この瞬間から、モルド達と戦い、そして、勝ちましょう!」


「おぉー!」


サオリの言葉に、剣士達は剣を抜き、戦闘態勢に入り、ついにモンスター達と剣士達による戦争が始まった。


初手でユキが敵の先陣へと向かい、剣に魔力を込め、敵ではなく、先陣の少し前の地面に剣を振るい、敵の先陣を壊滅させた。


「ハァーァ!」


「グワー!」


「おぉー!」


剣士達にモンスター達。それぞれが戦闘態勢に入り、両者が望む未来の為に、剣を、武器を振るった。


「ハァーァ!」


「グワー!」


「おりゃー!」


「うわっ!」


「ガァー!」


「うわっ!」


「ガァー!」


「ぐはっ」


ユキ達の仲間も、ミョルド率いるモンスター達も、ユキとサオリを除いては、ほとんど同じレベルで、剣を振るいモンスター達を倒す者もいれば、斧などを振るい、剣士達を倒すモンスター達もいればと、そんな戦闘が続いていた。


「ハァッ!」


「ぐはっ!」


「ハァッア!」


「うわー」


ユキとサオリは、敵の部隊にモルドがいないか確認する為に、戦いながら会話を始めた。


「サオリちゃん!」


「どうしたの、ハァッア!ユキちゃん」


「モルドっぽいヤツいた?」


「いいえ、ここからそれ程の相手は確認できないわ。恐らくだけど、お城の方にいるのかも」


「なら、ボクはお城まで行ってくる」


「分かったわ、でもユキちゃん、無茶はしないでね」


「うん、分かってる!」


ユキはそう言うと、今いる場所から、円周に固められていた壁の中のお城へと飛んで行った。


「さて。私ももう少し頑張らなきゃね」


サオリは、そう心に決め、モンスター達に向かって行った。その頃、地下牢では。


「キャッ!」


「お?なんだ?」


「決まってんだろ、始まったんだよ、戦争が」


「ここでか、いいなー、俺達も参加したかったのにな。コイツらの見張りをしなきゃならねぇなんてな」


「あぁ、まったくだぜ、こんな見張りなんて止めて」


「キャッ!」


「俺達も戦争に参加したかったのにな」


「なら、私が終わらせてあげます」


「ん?何者だ!」


「お、お前は!」


「あら、また会いましたね。ですが、あなた達に名乗る名前などありません。ふっ!」


ミレイユ姫達を助けた剣士、ミユキは、能力で鎖を出し、見張りをしていた、以前ユキに敗れた部下達を捕らえると同時に、その部下達の魔力と気力、さらには生命力まで吸っていた。


「うわっ、何だこの鎖」


「う、動けねえ」


男達は、人間の男に姿を化けていたモンスターだったが、魔力を吸われていき、モンスターの姿に戻った。


「あなたは、一体」


「あなた様は、もしかして」


「大丈夫ですよ。私の名前はミユキ。剣士の一人です。助けに来ました」


「カオリ、無事役目を果たしてくれたのね」


「はい、カオリさんから事情は聞きました。さあ、逃げましょう」


ミユキは剣を出現させ。檻の鍵を斬った。


「やった!」


「これで逃げられる」


「ありがとうございます、ミユキ様」


「はい。さあ、行きましょう!」


「はい!」


ミユキは地下牢からミレイユ姫を含め、メイド達を檻から出すことに成功した。


「ま、待てー」


「逃げてんじゃねーぞ!」


「ここから解放しろー」


「はい、解放してあげますよ」


「何?」


ミユキはそう言うと、鎖の力を強め、モンスター達の魔力などを吸いつくし、モンスター達はキューブへと姿を変えた。


「うわぁー!」


「ほいっ」


ミユキはしっかりと、そのキューブを、もう二度と復活できないよう、破壊した。


「これで良し」


ミユキがキューブを破壊したのは、ここに来る前に、ユキが皆に話した、ユキの推測によるものだった。


「皆、ちょっといい?」


「どうしたの?ユキちゃん」


「ボク、ちょっと思ったんだけど。モルドの手下には、人だけじゃなくて、モンスター達もいる。そうだったんだよね、カオリちゃん」


「はい。逃げる際に、ちらっとですが、モンスターの姿がありました」


「それがどうかしたの?お姉ちゃん」


「ちょっと考えたんだけど、それっておかしいんだよね」


「おかしい?」


「うん。モンスター達は、基本的にダンジョンから出ない。まあ、あの戦いの時は例外だけど」


「そうね」


「なのに、モルドの手下の中にはモンスター達がいる。これはボクの推測でしかないけど、恐らくあのモンスター達は、ボク達や、もしかしたらアスタが倒したモンスターのキューブや核なんじゃないかな」


「!?」


「モンスターを倒した時、核を潰した場合は別だけど、モンスターはキューブや核に変わるでしょ?核は、ボク達が何度もそれを上層部に渡るようにしてるし、それとアスタはきっと、ゲータ以外、モンスターとも戦ったと思うんだよね、それはどうだった?ヒナちゃん」


「あぁ、アスタの記憶を見た限り、アスタはモンスターとも戦っている」


「なのに、アスタがいた場所には、キューブや核が一つも無かった。もちろん、アスタが核を潰していった可能性もあるけど…」


「っ!まさか上層部に」


「うん、上層部に、敵に繋がりがある者がいた可能性がある」


「まさかそんな、上層部に裏切り者がいたなんて」


「ヒナちゃん。モンスターをキューブや核から復活させる事ってできる?」


「そうだな、それ程の魔力を持った魔術師なら、可能性はある」


「なら、ミレイユ姫様達の前に現れた、確か名前は」


「ミョルドです」


「そう、ミョルド。ヤツの力で」


「可能性はあるわね」


「うん、だから今度の戦いでは、それが起こらないよう、モンスターがキューブか核に変わったら、迷わず破壊しよう」


「そうね。そしてこの情報は、協力してくれる皆さんにも伝えないとね」


「うん」


〈そして現在〉


「皆さん!モンスターを倒してキューブか核に変わったら、迷わずそれを破壊してください!」


「え?破壊しちゃっていいのか?」


「はい!モンスターはキューブか核に変わった後、また復活する可能性があるんです!ですから、破壊してください!」


「おう!」


「分かった!」


「了解よ!」


「ほう。キューブや核の仕組みに気づいていたとは、なかなか頭がきれる者がいたのですね」


ミョルドの正体は、ゲータが作ったプログラムだが、もう一つの正体があった。それは、過去にアスタ達を苦しめた、上層部の一人、アイクだった。


「ハァーァ!」


「ぐはー!」


「…(さっきからあそこにいる人が全然動いてない。まるで観察してるよう。格好からして、恐らく魔術師、ミョルドね。そして…隣にいる、フードで顔は見えないけど、謎の人。どうする、いや、そんなの決まってる。今ここで、仕掛ける!)」


サオリはそう決めると、その場からミョルドに向かって、攻撃を仕掛けようとした。だが、その時隣にいた謎の人物が、刀を抜きサオリの攻撃を止めた。


「っ!」


「ふっ、私の方へ真っ直ぐ来ましたね」


「あなた、ミョルドですね」


「なら、どうしますか?」


「あなたを斬ります」


「ふっ、そうですか」


「…」


「殺しなさい」


「はい、ミョルド様」


「っ!」


「…」


「くっ!」


「…」


謎の人物とサオリは、一旦距離をとった。そうすると、謎の人物は、剣を構え、サオリに攻撃を仕掛けてきた。


「っ!(その構えは、神道流!?)」

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