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⑽『コロナ文学について』第十回ー自立ー
⑽『コロナ文学について』第十回ー自立ー
㈠
我々は、コロナから、自立しなければならない。もっと端的に言えば、コロナという状況で、他者を頼りにしていては、破滅の道を行くだけであろう。つまり、コロナからの自立、コロナという状況からの自立、そして、コロナを取り巻く世界からの自立である。他人のせいにする前に、自己でコロナから脱出するのだ。
㈡
しかし、自立は、並大抵のことではない。視覚からの脱出において、例えば、アルコール消毒なども、スーパーなどの店頭に置いてあるものだけに頼らず、自分で持ち歩くことは、既に実現している。誰のせいにも出来ない訳であるから、自分の身は自分で守るしかないだろう、そういう自立である。
㈢
コロナ文学として、自分はこの方法で、コロナから身を守った、という私小説でも書けば、コロナ文学を役目を果たしているというべきか。自分はコロナに打ち勝った、という内容のものから、自己を守る術など、様々に、コロナ文学が隆盛されてくれ給えと、思うのである。コロナからの、自立精神である。