表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
インセクト・ウォー  作者: 総督琉
南部進軍編
80/136

第80話 素手で潰せる蚊ごときが

 竹林では、蚊の大群と円卓騎士団が激しい戦いを繰り広げている。


「ガヴェイン。どうした?」


「女王様が…蚊にさらわれた」


 戦況は明らかに円卓騎士団が不利であった。

 指揮の要となる女王は敵にさらわれ、圧倒的戦力に体力を削られていく。さらには戦意を喪失した者までもいる。

 この状況では円卓騎士団の敗北はほぼ確実のものとなるだろう。


焔火災(エクス・フレイム)


 アーサーが振るった剣の刃から放たれた真っ赤な炎が、蚊の群れを黒焦げにする。


「そういえば…蟻村さんは?」


 なぜかシャーロットとともに姿を消した蟻村。彼は一体何をしているのだろう。


 ー


「王。後ろから変なヤツが追ってきているのですが……」


 シャーロットを運ぶ蚊の王を取り巻く蚊は、背中から生やしている羽で飛び、着いてきている者を不審に思っていた。一見蜂に見えるが……。


 ーー彼は一体何者なのだろうか?


「ここで暴れたきゃ、このマーハウスに許可を取ってからにしてもらおう」


 そう。彼の名はマーハウス。種族は大雀蜂。侍蟻との戦いで仲間を失った悲しき者だ。


 蚊たちはマーハウスに襲いかかる。


「撃ち取れぇぇぇぇ」


 30匹ほどの蚊の群れが、マーハウスに剣を突き立てる。

 だが、蚊と蜂では力の差は一目瞭然。圧倒的なパワーで、マーハウスは蚊を次々に吹き飛ばしていく。


「退けぇぇ。ここは俺の世界だ」


 マーハウスはたった数秒で、襲いかかる30匹ほどの蚊を倒した。


「王。謎の男に全員殺られました」


「ここにいる全ての兵で迎え撃て」


 蚊の王の焦っていた。蚊の王は2000匹ほどの蚊をマーハウスに襲いかからせる。

 だがマーハウスに襲いかかる蚊は恐怖で足を運ぶことが怖くなっていた。


「毒刃撃」


 マーハウスの毒が塗られた聖剣は、蚊にかすり傷を負わせただけで体の全機能を停止させていた。


「カンカン隊長。奴は…止められません」


 怯えている蚊は次々に毒の剣で斬られていく。2000匹の蚊ですらマーハウスを止めることは困難である。2000匹の蚊の隊長であるカンカンも必死に奮闘するが、毒の剣で斬られ地に落ちた。

 その息で、マーハウスは蚊の王に近づいた。だが……


「ぶはっ!?」


 マーハウスは腹を矢で撃たれた。マーハウスを撃ったのは、蚊の王の側近、ガラホート。彼は狙った的を一切外さない。天才狙撃主だ。


「貴様。次、王に近づけば容赦無く殺す」


 マーハウスは腹を貫かれたことにより、少しずつ落下していった。


「ガラホート。良くやった」


「それより王、なぜ剣蟻の女王を誘拐したんですか? あの場で殺したほうが良かったのではないでしょうか?」


「まあ見ておれ。この女には相当の価値があるからな。はっはっはっはっはっは」


 蚊の王は悪賢く笑った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ