表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
インセクト・ウォー  作者: 総督琉
第三次昆虫戦争
77/136

第77話 影月の思い

僕らは檻に容れられていた。そこに一匹の椿蟻がやってきた。彼の名は影月。


「影月。何をしに来たんだ?」


「蟻村さん。私はあなたを助けに来たんですよ」


「影月。お前は何を言っているんだ?もしお前が言っていることが本当なら、お前は妙月たちを裏切ったってことになるぞ」


「ああ。もちろん裏切った」


影月は躊躇無く言った。どうやら影月は本当に裏切っているらしい。


だがそこに伊達丸がやって来た。そして影月を襲いかかる。影月は檻をねじ曲げ、僕たちを逃がしてくれた。


「蟻村さん。生き残ってくださいね」


影月は走っている僕とシャーロットに遠くからそう言った。


(影月。まだ死ぬなよ)


「伊達丸。ここは通さない」


「影月。なぜ邪魔をする? 彼らは姫様が探しているお方かもしれないのだぞ」


「ああ。だが俺はお世話になった者に全力で尽くす。だから蟻村さんが望んでいた結末に進めただけだ」


「そうかい。なら裏切りには死をもって(つぐな)え」


伊達丸は影月に襲いかかった。影月は影から二本の刀を取り出し、伊達丸の刀を弾いた。


「新・独眼竜刀術 。闇討(やみう)ち」


伊達丸は目にも止まらぬ速さで刀を抜き、影月の腹を斬った。だは影月も負けてない。


影沼(かげぬま)


伊達丸は地に着いていればいる程、地面に沈む。だが壁を走ろうとも影に触れている以上、地面に沈んでしまう。だから伊達丸はどんどん沈む。


「思っていた以上にやるな! だがこの程度で負けるなら…大名になど選ばれない」


伊達丸は闇を周囲に蔓延(まんえん)させ、技を放った。


闇翼(やみつばさ)


伊達丸は背中から闇のような翼が生え、地に足をつけずにいる。


「これで、てめーの技は意味が無くなったな」


伊達丸は空を浮き、影月に斬りかかる。影月は二本の刀で伊達丸の攻撃を何度も受け止める。その攻防が何度も続き、影月の体は限界を向かえていた。


「影月。もう限界なんじゃないか?」


伊達丸は疲れを見せず、影月に聞いた。影月はヘトヘトの状態で答える。


「もうそろそろ、蟻村さんたちは遠くまで逃げているだろうな」


「ああ」


「なら俺が戦う理由も無いだろうな」


伊達丸はすぐに察したが、影月の逃亡を止めることは出来なかった。影月は影に潜り、その戦場をあとにする。


「まあいい。決着はまた今度」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ