表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
インセクト・ウォー  作者: 総督琉
第三次昆虫戦争
76/136

第76話 マーハウス

戦場にいる蜘蛛や蜂は既にほぼ全滅していた。


「おいおい。地上部隊の蜘蛛は既に全滅している。あとは俺たちだけだ!」


生き残っているのは蜂100匹ほどだけだった。その中でもマーハウスという大雀蜂は、毒を塗った剣を使った戦いをしていたが、遠距離の敵にはなす術が無かった。


「マーハウスさん。撤退しましょう」


マーハウスの部下のキョポールは撤退を促すが、マーハウスは少しでも功績を上げようとしている。だが司令部が崩壊していることをまだ知らない。


「駄目だ。こんなところで撤退しても意味がない」


戸惑っているマーハウスたちに、一匹の蟻が襲いかかる。


「マーハウスさん。あいつは大名の一匹、風魔丸(ふうままる)忍蟻(しのびあり)。謎の術を使う蟻です」


風魔丸は空を風を利用して舞い、蜂を弓矢で次々に撃ち落としていく。


「マーハウスさん。撤退です」


風魔丸に次々に仲間が殺られ、キョポールは焦っていた。だからマーハウスにすぐ撤退をさせたい。なのにマーハウスは撤退の指示を出さない。


「マーハウスさん……ぶはっ」


キョポールは風魔丸に腹を矢で撃たれた。その時、初めてマーハウスは気づいた。キョポールは自分のために命を懸けてくれていたことを。


「キョ…キョポール!」


マーハウスはキョポールに手を差し伸べた。キョポールも手を重ね合わせようとする。だがキョポールは羽を撃たれ、地に転がり落ちた。


「くそおぉぉぉぉぉぉ。どうして…どうして……」


マーハウスは怒りに我を忘れた。そしてマーハウスの剣に聖なる力が宿った。


「風魔丸。てめぇぇーー」


風魔丸は矢をマーハウスに放つ。だがマーハウスは全ての矢をよけ、風魔丸の右腕を斬り飛ばした。


「な!?」


風魔丸は驚いている。風魔丸は左手で弓を持ち直したが、片腕が無いので口で矢をくわえ、発射した。マーハウスはさすがに予想してなかったのか、矢を腹にくらった。


「痛い…。王族の…俺が…なぜ最前線で戦っている?」


「右腕の借り。ちゃんと返させてもらう」


風魔丸はマーハウスの右腕に矢を発射した。マーハウスは悲鳴を上げた。だがマーハウスは止まらない。


毒刃撃(どくじんげき)


マーハウスは毒が塗られた刃で風魔丸の心臓を突き刺した。


「ま…まさか……大名の私が…貴様ごときに…」


風魔丸は空という戦場から地上に転がった。マーハウスはボロボロの体でどこかへ消えていった。聖剣となった剣を持って。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ