第66話 軍隊蟻の巣へ
軍隊蟻殲滅戦から10日が経った。やっと円卓城の再建が終了し、今は新しい建物を建てようとしてる。
だが、爆弾蟻の巣から持ってきたほとんどの資材を、円卓城の外壁や城下町の建物の外壁などに使ったため、資材が全く足りていない。
「蟻村。資材を集めにいってくれ」
建築蟻の王が僕に言ってきた。だが僕は資材がありそうな場所なんか知らない。
「土で創ればいいじゃん。蟻なんだし」
僕は取りに行くのが面倒だから建築蟻の王にそう言った。
「おいおい。お前たちは軍隊蟻を倒したんだぞ。そんな奴らが土で創られた場所に寝たいか?」
(確かに。それに僕は元々人間だ。ふかふかのベッドで寝たい)
「なあ。資材の場所とか知ってるのか?」
「ああ。それなら軍隊蟻の巣にたくさんあったじゃん」
(確かに僕が潜入した時には山ほどの料理やふかふかのベッド、などなどたくさんの物が用意されていた)
「噂によれば医療道具などもあるらしいから取ってきてくれ」
(医療道具があれば死者が減るじゃん!)
そう思った僕は、ガヴェインとシャーロット。妙月と運搬担当の運月を引き連れて、軍隊蟻の巣に向かった。
ここ円卓城から軍隊蟻の巣までは一時間ほど時間がかかる。
そして着いたのはちょうど正午。今ならギリギリガヴェインの超パワーが見れる。
そして僕たちは別々に別れて物資を探すことにした。運月とガヴェインだけは入り口にいるままだ。だから良いものを見つけたら運月のとこまで持っていく。
僕はというと、ふかふかのベッドを一つずつ運び出していた。
一つ運ぶのに10分かかった。これが何個もあるから正直運月がその場にいた方が効率はいい。
「運月。このベッド運ぶの時間かかるからさ、ちょっとだけ来てくれ」
そう言って運月をベッドがある部屋に来させた。ガヴェインは入り口に待機してもらった。
「運月。この部屋のベッド。全て収納してくれ」
「了解」
すると運月はベッドに触れる。たちまちベッドは消えた。
(スゲー便利だな)
たまたまトカゲが10匹程いたので、運月に収納してもらった。
そして20分で100を越えるベッドを収納できたので、僕と運月は入り口に向かった。そこではガヴェインとシャーロット、妙月が集まって話していた。
「お前たち。どうしたんだ?」
僕と運月はシャーロットたちに駆け寄った。
「ああ。幸太郎。それに運月。外を見てみろ」
シャーロットに言われ、僕たちは外を見た。そこには何万という蜂が軍隊蟻の巣を囲んでいた。




