第63話 レオニダス。
シャーロットはレオニダスの心臓に剣を刺した。
「ぶはっ!」
「レオニダス。お前はもう終わりだ」
「シャー……ロット」
レオニダスはボロボロの体でまだ立ち上がろうとする。だがレオニダスはもう立ち上がれない。
「俺は…圧倒的戦力が欲しかった…。…俺は……誰もが恐れて近づかない国を創りたかった。ただ…仲間を護りたかっただけなのに…」
レオニダスは悲しく呟いていた。
「安心しろレオニダス。お前の夢は…私たちが受け継ぐ。死んでいった者の夢は…私たちが叶えなければならない。だから戦いを止めるわけにはいかないんだ」
「シャーロット…。…お前たちなら……やれる。だから…平和な国を…頼んだ…ぞ…… 」
誰にだって夢はある。誰にだって心はある。だから今まで殺してきた命を無駄にしてはいけないんだ。
僕たちはシャーロットの前に姿を現さなかった。
「剣蟻の王。お前だけは…立ち止まらないでくれよ」
ランスロットはそう言うと、他の仲間を助けるため走り出した。
(戦いとは…こんなにも辛いことなのか…)
でも僕は一度悩んだ。だからもうここでは止まれない。だから僕は目の前の軍隊蟻を斬り倒した。
「うおぉぉぉぉぉ」
気づけば、僕は軍隊蟻の血で体が血まみれになっていた。
結論。戦いはなくならない。
そしてこの長きに渡る戦いは幕を閉じた。
・軍隊蟻の死者。9万匹中9万匹。
主な死者:軍隊蟻の王レオニダス。グレン隊長。
ポール。ソフィア。カーマ。ブルーレンズ。
・侍蟻の死者。3万匹中1万匹。
・ダンゴムシの死者。2万匹中2万匹。
・蜘蛛連合の死者。6万匹中6万匹。
・雀蜂の死者。1万匹中1万匹。
・円卓同盟の死者。3000匹中1000匹。
僕は…森の奥で声をあげて泣いていた。




