第60話 グレン隊長。
シャーロットはグレンに斬りかかる。
「なあ。お前はどうして幸太郎についていかなかった?」
シャーロットはグレンに剣を振りながた聞いた。だからグレンも銃をシャーロットに向けながら答えた。
「そりゃそうだろ。俺は軍隊蟻の仲間が大切で、軍隊蟻として戦いたいからだ」
「そんな嘘はやめろ。お前は本当は行きたかった。だけどお前は幸太郎の成長のため、あいつについていかなかった。そうだろ?」
「ああ。実際、軍隊蟻として戦いたいなんて思ったことは無い。おれは自由のため戦ってきただけだから」
「自由?」
シャーロットはグレンの言う自由が自分の思っている自由とは違うと思い、グレンに聞いた。
「あいつは争わなくてもいい世界を創ってくれると思っただけだ」
「争わなくてもいい世界か! そんなものが実現していれば、私たちは戦わなくても良かったのかもな」
「そうだな。だがこの戦いがあいつを大きく成長させる。だから今は俺はただの土台でいい。だから…」
シャーロットの剣をグレンはよけることをしなかった。
「な…何を!?」
「俺の死を越えられないようじゃ、あいつは自由な世界を創れねーよ」
「だが…」
「剣蟻の女王。多分あいつは立ち直るのに時間がかかるかもしれない。だから…あいつに声が届くあんたがあいつを励ましてくれ。そしたらきっと、あいつは強くなれるから…。だから…良い世界を創ってくれ」
「でも……」
「いつだって世界を変えるのは、前を向いている奴じゃねえ。回り道をしてでも、必死に前に進もうとする奴だ。何度挫折したっていい。何度諦めたっていい。だが、最後まで戦った奴が……世界を……か……え……」
そしてグレンは力尽きた。
「グレン。必ず良い世界を創ると約束する。だから…また生まれ変わってくれよ」
シャーロットはグレンの聖銃、聖銃を手に取り、少しの間その銃を眺めた。
「グレン…」
ーもし君が生きていたのなら、共に世界を変えられたかもしれない。この世界は…不条理だな。
シャーロットは戦うことを躊躇っている。
そんなシャーロットに軍隊蟻は容赦無く銃弾を放つ。
「輝光盾」
シャーロットの剣から光が放たれ、その光が壁のように広がり降ってくる弾丸を防いだ。
そしてシャーロットを攻撃した軍隊蟻をランスロットが攻撃する。
「湖鮫」
水の鮫が軍隊蟻を噛み砕く。
「ランスロット!」
「シャーロット女王。何を迷っているのですか? 戦場で迷った者はすぐに死にますよ」
そして戦場はさらに荒れ果てる。
・死亡者
グレン隊長
死亡理由……シャーロットに心臓を貫かれた。




