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インセクト・ウォー  作者: 総督琉
軍隊蟻殲滅戦編
59/136

第59話 それでも僕は…

「ソフィア。ポール。カーマ。僕たち円卓同盟に入らないか?」


僕はソフィアたちを見捨てる選択はできなかった。


「アリムラ。お前は円卓同盟からのスパイだったのか?」


「ポール。騙しててすまない。だけど…僕はお前たちを救いたい。だから僕たちのもとに来てくれないか?」


(僕は自分勝手だ。だから何が悪い。だから何がいけない。護りたいものを護って何がダメなんだ)


「アリムラ。俺は無理だ。俺はグレン隊長について行きたい。たとえここで死ぬとしても」


ポールは真っ直ぐな眼差しで言ってきた。


「アリムラ君。私はポールについて行きたい。だから…私もゴメン」


ソフィアはポールのことが好きなんだ。だからソフィアはどんな道であろうとポールについていくんだろう。


「アリムラ。ボクも無理かな。ボクは軍隊蟻の先輩方にお世話になったから。だからボクは軍隊蟻として戦い、軍隊蟻として死にたい。だから…ゴメン」


カーマにも覚悟はあった。


(そうだ。戦う覚悟の無い奴は死ぬ。なら…こいつらは生きてくれる。きっと…。きっとだ…。だから…)


「僕も決めた」


(たとえ間違っていたとしても…)


「僕は円卓同盟の蟻村幸太郎。だから…僕は君たちの敵だ」


僕はポールたちから離れようとした。


「アリムラ。生まれ変わったら…その時はよろしくな」


「ポール…」


(やめてくれ…)


「アリムラ君。私はアリムラ君の戦う姿を見て、勇気が湧いてきたんだよ。だから…アリムラ君は止まらないでね…」


「ソフィア…」


(やめてくれよ…)


「アリムラ。ボクは…君みたいになりたかったよ。君みたいに信頼される奴に。だから…神様に頼もうと思う。生まれ変わったら君の近くに生まれたいって。だから…また会おうぜ……」


「カーマ…」


(どうして最後だって言うんだよ。逃げたら生き残れるじゃねーかよ。それなのに…何でお前たちは…戦おうとしてるんだよ…)


僕はとうとう涙をこらえることができなくなっていた。そして僕は無言で走り出した。


「アリムラ君。行っちゃったね」


「そうだな…」


「何でポール泣いてるの?」


「泣いてねーし」


「ソフィアこそ目が真っ赤だぞ」


「カーマちゃんも目がはれてるよ」


彼らは心の底から苦しかった。仲間と別れることが。だけど…彼らは戦うしかなかった。それがシナリオなのだから。


ーさようなら。アリムラ

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