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インセクト・ウォー  作者: 総督琉
軍隊蟻編
47/136

第47話 絶対的敗北の立場

軍隊蟻の王レオニダスは残りのタランチュラを倒していた。そしてタランチュラは散っていった。


僕は違和感を感じた。もし軍隊蟻の王が簡単にタランチュラを倒せるなら、なぜこの程度の勢力で攻めたのか?


「う…うわああぁぁ」


軍隊蟻の巣の後ろから悲鳴が聞こえた。


(まさか…!)


「アリムラ。どうする?」


「お前ら。今すぐ向かうぞ」


僕たち第一○一大隊は悲鳴がしたほうに急いで向かった。


そこには…


「まさか…女郎蜘蛛か!?」


女郎蜘蛛は大きいもので1mを越える。それに女郎蜘蛛は素早く巨大で複雑な巣を作り出せる。さらに女郎蜘蛛の糸は他の蜘蛛より粘りけが強い。


(それに…)


軍隊蟻の巣の後ろは女郎蜘蛛の糸が放たれていて、後ろには容易に近づけない。それに後ろには女郎蜘蛛100匹だけでなく、タランチュラ1000匹。カニグモ5000匹。それに20cm程のオオツチグモ1万匹。


さすがにこちらが10万だとしても、蜘蛛1万6100匹と戦うには厳しすぎる。


「くそ。レオニダスが戦っていたのは(おとり)だったのか!」


軍隊蟻は完全にはめられた。この軍隊蟻の巣の中にあいつらの巣が作られたら、機動力のある蜘蛛のほうが圧倒的だ。


「ポール。この三段目にいる部隊を全てここに終結させろ」


僕の言ってる意味が分からないのか、ポールはボーッとしている。


「ポール。速くしろ」


僕はボーッとしているポールに強く言った。するとポールは急いで仲間を呼びに行った。


「アリムラ。何が起きてるの?」


ソフィアは驚いたように聞いてきた。


「蜘蛛の大群はもともと後ろから攻めようとしていた。つまりあの蜘蛛は囮だ」


僕は登ってくる蜘蛛を撃っていく。だがキリがない。


「グレン隊長は戻ってこないのか?」


「はい。レオニダスのもとでタランチュラと戦っています」


(囮に騙されやがって)


その時、三段目にいた第三○一大隊と第三○三大隊が僕たちの戦っている場所に到着した。


「第三○三大隊。あの蜘蛛どもを撃ち落とせ。絶対に近づかせるなよ」


「第三○一大隊。俺たちは糸が張られていない場所から登ってくる敵を迎え撃て」


二つの部隊の隊長が戦場を指揮する。これで多くの蜘蛛を足止めできるだろう。


だがまだ数が足りない。


(どうすれば?)


さっきまで一段目だった蜘蛛がいつの間にか二段目に進んでいる。やはり戦力差は圧倒的だ。このままでは確実に全滅だ。


「あれ? ポールは?」


ポールはこのどこかに逃げたのだろう。


「クソゲーだな」

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