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インセクト・ウォー  作者: 総督琉
軍隊蟻編
43/136

第43話 第一○一大隊

僕は軍隊蟻の巣で起きた。幻覚はまだ解けていないらしい。


(実際幻覚いらないんじゃないか?とか思ったが。念には念を入れ、幻覚をかけてもらった)


「ポール。聞きたいことがあるんだが…」


僕はポールに質問しようとした。ポールに食事フロアで話そうと言われた。


そして僕は食事フロアについた。そこはまるでバイキングのようで、好きな食べ物を自由にとるという豪華な感じだ。


(うらやましいな。円卓同盟はそんなに食糧が有り余ってないからな)


そして好きな食べ物をとって、空いていた席についた。


「で、質問とは何だ?」


「グレン隊長ってどんな(かた)何ですか?」


「あの方は英雄と呼ばれている。なぜならたった一匹で千を越える蟻を倒したからだ」


「そんなに!?」


僕は驚きのあまり、立ち上がって大声で叫んでいた。僕は周りに会釈をし、静かに座った。


「それで、他になんかないか?」


「ああ。グレン隊長は俺たち第一○一大隊の隊長だ。本来、大隊には200匹の蟻が必要だ。だが今の第一○一大隊には20名ほどしかいない。しかもその内の10名ほどが新人。俺はグレン隊長の過去に何かあると思ってる」


ポールはグレン隊長についてすらすらと語った。グレン隊長は謎が多い感じだ。


そこにソフィアとタエとスカーレットがやってきた。


「何で先に行っちゃうのよ」


僕たち五匹は同じ部屋だからいなくなって心配したらしい。


「それよりお前らも食べろよ」


ポールが言うと、ソフィアは迷わずポールの隣に座ってきた。するとソフィアはポールに接している。


「ねえポール。あんたは昔から意地悪なんだから。私たちは5匹で一つなんだからね」


「分かってますよ~」


「それにグレン隊長が皆を召集してたよ。もう終わっちゃったけどね」


ポールとソフィアはすごく仲がいい。


するとタエが隣に座ってきた。


「ねえ」


「何だ? タエ」


「気を付けな。グレン隊長の仲間はほとんどが死ぬらしいよ。だからあんたも殺されないよう頑張りな」


そう言うと、タエは食べ物を取りに行った。そこへ、スカーレットが食べ物を持って戻ってきた。ほとんどがスイーツだ。


「スカーレットはスイーツが好きなのか?」


僕がスカーレットに聞くと、スカーレットは恥ずかしそうに下を向きながら答えた。


「うん」


「そうか。美味しいもんな。実は僕もスイート大好きなんだ」


「そうなの!私はイチゴのケーキが好きなんだ」


スカーレットは目を光らせながら言ってきた。きっと同じスイーツ好きがいて嬉しくなったんだろう。


(スカーレットとは…戦いたくないな)


僕はここに来たせいで悩みが増えてしまった。

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