第42話 軍隊蟻
グレン隊長は新人一匹一匹に名前を聞き、顔を確認している。もちろんその中に僕も紛れ込んでいる。
「よし。じゃあポールとアリムラに試練を与えよう」
僕はグレン隊長にバレず、軍隊蟻の内部に侵入することに成功した。
「お前たちは今日から俺の側近になれ」
「え!?」
(いきなりそんな立場に!)
ポールはすぐにオッケーをした。だから僕も…
「はい。喜んで承ります」
そして僕はいきなりグレン隊長の側近になった。
「アリムラ君。よろしくね」
ポールが手を出してきた。多分握手だろうと思い、僕はポールと握手を交わした。
「じゃあポール、アリムラ、ソフィア、タエ、スカーレット。戦闘時はお前たちは5匹で一つのチームだから。班長はアリムラな。自己紹介くらいしとけよ」
そう言うと、グレン隊長はどこかへ行ってしまった。仕方ないので、僕たちは自己紹介をした。
「俺はポール。男だ。階級は一等兵だ。これからよろしく」
僕はバレないように、なるべくポールの自己紹介を真似た。
「僕はアリムラ。男です。階級は一等兵。よろしくお願いします」
「私はソフィア。女です。階級は参謀大尉。つまり知識の塊ってこと。それにこの中では最も上の立場。ソフィアさんって呼んでね。よろしく」
(自慢かよ)
みんなそう思った。
「私はタエ。女。階級は三等兵。よろしく」
「私はスカーレット。女。階級は中尉。よろしく」
そして皆の自己紹介が終わり、グレン隊長が戻ってきた。
「じゃあ帰るぞ」
そして僕たちは軍隊蟻の巣に帰還した。軍隊蟻の巣は三段のホールケーキのような地形の上に、壁に囲まれた要塞がある感じだ。そして壁の上には大砲がある。
登るのだけでも一苦労。だがグレン隊長はこの壁を素早く登っている。
(さすがは隊長と呼ばれる方だ)
そして、僕たちは自分たちの班の部屋に入った。部屋の中にはまるで人間が創ったようなふかふかのベッド。それにお菓子がたくさん用意されていた。
(ここは天国か!)
そして僕たちはお菓子を食べながら談笑し、ふかふかのベッドでぐっすりと寝た。
僕は久しぶりのふかふかのベッドだったので、今までの疲れが嘘だったかのように気持ち良く眠った。




