第39話 二度目の円卓会議
剣蟻、槍蟻、弓蟻、弾丸蟻、爆弾蟻、椿蟻。この6種族による同盟が結ばれた。同盟の名は…
ー"円卓同盟"
「ではこれより円卓会議を始めよう」
円卓会議は、それぞれの種族の王と女王が今後について話し合う大事な会議だ。本来は円卓城でやるはずなのだが、円卓城は破壊されたので、今は爆弾蟻の巣で行っている。
そして槍蟻の王は死亡し欠席。弾丸蟻と爆弾蟻の王も死亡した。
「現在の我々の兵力はたった3000。これじゃ軍隊蟻には敵わない」
シャーロットは兵力のおさらいをした。
「あの~。この先に進んでも、あるのはダンゴムシが暮らしている岩石地帯だけですよ。ダンゴムシを仲間にしても戦力になるかどうか…」
槍蟻の女王は不安げに言った。だが僕は不安さを一切見せず、これまでの経験を生かし答えた。
「ダンゴムシの甲羅は固くて頑丈だ。そこらの剣じゃ傷一つ付かない」
「じゃあダンゴムシは盾にするんですか?」
相変わらず槍蟻の女王は不安そうだ。
「違う。ダンゴムシは特攻に使う」
「特攻!?」
僕の意見に、皆が驚いた。
「ダンゴムシは丸まったままでも多少自由に動ける。だからダンゴムシが軍隊蟻に特攻すればあいつらはひとたまりもない。だからダンゴムシは相当重要だ」
(ダンゴムシはあまり怒らない。これは最近の実験で証明された。というより証明した。僕は昔から虫が好きだったから。だから虫について詳しくなりたかったんだ)
「でもさ、ダンゴムシって侍蟻と同盟を結んでなかったっけ」
「え!?」
僕は普通に驚いた。虫の生態を知っていても、虫どうしの戦況は知らないからだ。
「でも侍蟻ってアカマルの種族だろ。ならアカマルを見れば仲間だと思うんじゃない?」
「無いよ」
「それだけは無い」
僕の意見はあっさりと否定された。だけど僕はくじけず聞いた。
「じゃあどうすればいいの?」
「そりゃやっぱ…お菓子だろ」
「お菓子だな」
「お菓子だけだろ」
「お菓子しかない」
(即答だな!)
こいつらの発言を聞き思った。侍蟻がお菓子を求めているなら…
「じゃあお菓子を用意するぞ」
「ゴメン無理」
僕の意見は一瞬で否定された。
(まさか…)
僕は予想できていたが、そんなことはないと思い聞いた。
「何で無理なの?」
しばらくの沈黙のあと、爆弾蟻の女王は答えた。
「実はさ…お菓子全部食べちゃった」
「何してんだよーーーーーーー」




