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インセクト・ウォー  作者: 総督琉
新・円卓同盟編
37/136

第37話 謎の蟻の正体

僕たちは椿蟻の巣に戻り、今後について話し合った。


「円卓城を襲った謎の蟻。あれについては見当はついている」


「本当か? 妙月」


僕は慌てて聞いた。


「ああ。彼らは兵器を使う。なら兵器を使う蟻はあいつらしかいない」


「あいつら?」


「奴らの名は…軍隊蟻(ぐんたいあり)。過去に、アリクイの森のアリクイを何匹も殺すほど狂暴で強い」


「…おい。そんな奴らに勝てるのか?」


怯えた蟻がつぶやいた。


「まあこの戦力じゃ無理だ。あいつら軍隊蟻は10万、対して私たちは剣蟻、椿蟻、弓蟻、槍蟻勢力を合わせてたった2000。さすがにこの戦力差は埋められない」


「絶望的だな…」


誰もがそう口ずさんでいた。


(確かに10万の敵に2000じゃ勝てるわけがない。勝てたとしても僕が人間だった場合のみ。だけど今の僕は蟻。あいつらを踏み潰すことなどできはしない)


「だから、私たちは逃げることにする」


椿蟻が言ったことを、誰も理解できなかった。


「どういうことだ?」


僕は聞き返す。すると椿蟻は答えた。


「一旦逃げて勢力を拡大する。そしてここに帰ってきたら、軍隊蟻をブッ倒す。だから今は逃げよう。じきにここもバレるから」


皆納得した。


だって、それしか方法がないのだから。


「でも、行く場所はあるんですか?」


僕は心配そうに聞いた。だって行く場所が無ければ、たださ迷うだけ。一日じゃ、ろくに巣も創れない。


「ああ。場所は…」


「爆弾蟻の巣か?」


椿蟻の言葉を(さえぎ)り、シャーロットは聞いた。


「シャーロット。もしかして…」


「今は少しでも仲間が必要でしょ。だから…仲間にしよ。だって…あいつら強いから…」


(シャーロット…!)


「そうだよ。今は仲間が多いほうがいい。だから行こうぜ。爆弾蟻の巣に残された蟻を仲間にするために」


僕はシャーロットのため、皆に言った。


「まあね。私も賛成かな」


妙月も賛同してくれた。すると一斉に…


「確かにな」


「まあ仲間は多い方がいい」


「弾丸蟻とか爆弾蟻って強かったからな。だから仲間になったら僕たち軍隊蟻を倒せるんじゃない」


「そうだよ」


そして妙月が手を叩くと、皆は静まった。


「じゃあ用意しろ。全員で爆弾蟻の巣まで行く」


こうして、僕たちは爆弾蟻の巣に行くことになった。

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