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インセクト・ウォー  作者: 総督琉
ロット討伐編
36/136

第36話 ロット。

聖剣はロットの心臓を貫いた。


「そん…な…」


そしてロットは倒れた。


「ゴメン。ロット」


シャーロットは聖剣(ルナティック)を手にし、その場から立ち去ろうとした。


「シャー…ロット……。最後に…シャーロットに…会いたい。…シャーロットに最後に……言いたいことが…」


ロットはかすれた声でつぶやいていた。


「シャーロットちゃん。既に幻覚は解いた。今のお前はシャーロットだ」


妙月がシャーロットに言うと、シャーロットは泣きながらロットに近づいて抱きしめた。


「ロット。ゴメンね。私は…ロットが大好き」


「シャー……ロット?」


「そう。私はシャーロット」


「やっ…たー。嬉しい」


ロットは力無く笑った。それを見ているシャーロットも悲しく聞いてる。


「ねえ…シャーロット…。一つだけ…聞いてもいいかな?」


「いいよ。何でも聞いてあげる」


「ボクは…シャーロットの…()…だよね?」


「そうだよ。ロットは私の唯一の…弟だよ」


「何で…泣いてるんだよ!」


シャーロットは涙が止まらなかった。シャーロットはロットと笑顔でさよならしたかった。でも無理だった。


「シャー…ロット。好きだよ…」


その一言を言うと、ロットは静かに力尽きた。シャーロットの胸の中で、優しく温かく、ゆっくりと眠った。


「ロット。あなたは私の愛する弟だよ」


シャーロットは泣きながら死んだロットに言った。だけどロットは死んでいる。でも…ロットは笑った気がした。



それを木の影から見ていた蟻村幸太郎と妙月は…


「ねえ。シャーロットちゃん、他の男取られてるけど良いの?」


妙月は意地悪っぽく僕に聞いた。


「別に。だけどさ、シャーロットのあんな悲しい顔は初めて見た。多分ロットはシャーロットにとって大切な弟だったんだろうな」


「そうだね。ロットにも色々事情があるんだろうな…。だから…ロットは悪い奴じゃなかったのかもね」


「ああ。愛情を注がれなかった奴は、どこかで道を踏み外す。だから生きるのは難しい。相手の心が分かったら、誰も苦労なんてしないんだから」


そう言って僕は椿蟻の巣に戻った。


「待ってよ~」


妙月はぶりっこのように追いかけてくる。


「急にどした?」


「何だお前」


妙月は急に冷たくなった。


「そういえば、僕が蟻になった話、聞かなくていいのか?」


「それはまた今度にするよ」


「はあ。蟻の人生も苦しいな」

・死亡者

…死亡理由、シャーロットに心臓を貫かれる。

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