第34話 間に合った
「まだ生きてたのか! さすがに驚いた」
「ロット。もう君は負けるんだ」
「カタパルト。調子にのりすぎだ。こっちはもう本気で行く」
「来なよ。どうせ弱者の戯れ言だ。まさか、二種の蟻の王がおじけづいてるのかな」
ロットはカタパルトに向け、剣を振るう。
「月暴風」
するとカタパルトに向かって風が吹き荒れた。だが…
「まさか…あの時のシャーロットのような…幻覚!?」
隙を突き、背後からシャーロットが襲う。だがロットは勘づき、シャーロットの剣を受け止める。
「驚いたね。まさかボクを殺す覚悟ができたのか?」
「さあね。でも戦わないと、護りたいものを護れなくなる。それだけは嫌なんだ」
聖剣どうしの攻防。ロットの攻撃をシャーロットは読み、かわしてロットを斬るが、ロットは剣で弾く。
「強くなったな」
「いいや。あんた程じゃないよ」
「じゃあ少し本気だそうかな。輝光線」
シャーロットの剣から光が光速で放たれた。
「月反射」
シャーロットの剣から放たれた光がロットの剣に当たり、光が折れ曲がった。
「面白い聖剣だな。私の光の軌道を変えるとは」
「でもね、もっと面白いことが出来るんだよ」
ロットは剣を自分の心臓に刺した。
「何を!?」
「月侵食」
ロットの体の周りに光が見える。
「この能力はな、自分自身にこの聖剣の力を取り込む禁忌の力だ。これでボクは最強だ」
ロットは聖剣を捨て、シャーロットに襲いかかる。ロットはシャーロットの体に触れる。
「月暴風」
シャーロットは暴風に吹き飛ばされる。
「なあシャーロット。お前は弓蟻がいるから本気を出せないでいるんだろ。もういいだろ。こんな奴ら…」
そこでロットは気付いた。弓蟻が逃げていると。
「な…なぜ!?」
慌てているロットにシャーロットは言い放った。
「なあロット。終わりとしよう。私たちの姉弟ごっこは」




